World Heritage Sites

世界遺産一覧

(1998年登録)

アクィレイアの考古地区とバシリカ総主教聖堂

Archaeological Area and the Patriarchal Basilica of Aquileia
アクィレイアの考古地区とバシリカ総主教聖堂
イタリア北東部のアドリア海北端、ナティッサ川沿いにあるローマ帝国の都市遺跡です。紀元前181年に共和政ローマによって軍事目的で築かれた植民都市で、452年にアッティラ王率いるフン族により略奪・破壊されるまで、数百年間にわたり、地中海とヨーロッパ内陸部を結ぶ交易の拠点として栄えました。当時の繁栄は残された公共施設跡や個人邸宅跡からうかがい知ることができます。この都市遺跡はまだ大部分が未発掘のままです。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)
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アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区

University and Historic Precinct of Alcalá de Henares
アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区
マドリード郊外にあるアルカラ・デ・エナレスは、小説『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』の作者ミゲル・デ・セルバンテスの出身地として知られています。ここは、世界で最初に計画された大学都市です。1508年、カスティーリャ王国の摂政を務めたシスネロス枢機卿がキリスト教の理想郷を目指し、この地にアルカラ・デ・エナレス大学を開学したことから学園都市の歴史は始まります。シスネロス卿は土地を購入し、大学都市の実現に必要なインフラを整備しました。この計画には、大学、寮、病院、印刷所などが含まれており、世界初の多言語対訳聖書も刊行されました。19世紀に大学はマドリードへ移転しコンプルテンセ大学となりますが、市民が資金を出してこの地に建物を残し、1977年にアルカラ・デ・エナレス大学として再開校しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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アルタイ・ゴールデン・マウンテン

Golden Mountains of Altai
アルタイ・ゴールデン・マウンテン
アルタイ山脈はロシア・モンゴル・中国にまたがる全長約2,000kmの大山脈で、浸食の進んだ地形のため多くの分水嶺があり、オビ川とイルティシ川の2つの大河の源流となっています。このうち、ロシア領内の1万6000km²あまりが自然遺産に登録され、タイガやツンドラが広がるアルタイ自然保護区とテレツコヤ湖、希少な動植物が生息するカトゥン自然保護区とアルタイ山脈最高峰のベルーカ山、そしてウコック高原保護区の3つの地域を擁しています。また、数多くの氷河が見られ、その総面積は900km²以上といわれています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (x)
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イベリア半島の地中海沿岸の岩絵群

Rock Art of the Mediterranean Basin on the Iberian Peninsula
イベリア半島の地中海沿岸の岩絵群
スペイン東部の地中海沿岸、6つの州にわたって点在する先史時代の岩絵群は、ヨーロッパにおける最大の壁画群です。紀元前1万~3500年の狩猟採集民によって描かれたとされる岸壁画は総数700以上に及び、現在も新たなものが発見されています。壁画は赤、黒、白の顔料で写実的に描かれており、ウシやウマ、ヤギなどの動物のほか、人々が狩猟や戦闘、蜂蜜の採集などをしているストーリー性のある絵柄が残っています。これらの壁画群に描かれているストーリーの関連性や技術を検証したところ、ヨーロッパの他の地域や北アフリカの岩絵とは異なったものであると考えられており、詳しい解明が待たれています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)
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Ir.D.F.ヴァウダヘマール:D.F.ヴァウダ技師による蒸気水揚げポンプ場

Ir.D.F. Woudagemaal (D.F. Wouda Steam Pumping Station)
Ir.D.F.ヴァウダヘマール:D.F.ヴァウダ技師による蒸気水揚げポンプ場
オランダ北部、フリースラント州レメルにある世界最大の排水施設です。国土の大部分が海抜0mかそれ以下の低地であるオランダでは、排水設備はたいへん重要な社会インフラです。風力を利用した揚水装置「風車」はこの国の象徴となっていますが、19世紀後半以降は蒸気機関が導入され、そのひとつがこの揚水ポンプ場です。1920年に水利技師のD.F.ヴァウダが建設したもので、現在でも稼働しています。これはオランダの水力工学の頂点を極めたポンプ場で、かつ20世紀を代表する工業デザインの好例と言えます。
地域: ヨーロッパ / 国名: オランダ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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頤和園:北京の夏の離宮と皇帝庭園

Summer Palace, an Imperial Garden in Beijing
頤和園:北京の夏の離宮と皇帝庭園
北京の中心部から北西約15kmに位置する頤和園は、敷地総面積約290万㎡を誇り、中国に現存する最大かつ最後に建造された皇室庭園です。12世紀半ばに、金王朝時代に建造された小規模な離宮を前身とし、1750年に清の乾隆帝が広大な庭園へと整備して清漪園(せいいえん)と名付けられました。中国の名だたる庭園や名景、有名建築の精華を取り入れたものとなりました。自然景観を模倣した庭園は、建物や楼閣、橋などと見事に調和し、中国だけでなく、日本や朝鮮半島の庭園にも大きな影響を及ぼしました。第二次アヘン戦争で北京に侵攻した英仏連合軍により庭園は破壊されてしまいますが、その30年後の1886年、西太后が海軍の経費を流用して復元し、頤和園と改称しました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)
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ヴァイマール古典主義文化

Classical Weimar
ヴァイマール古典主義文化
ヴァイマール古典主義文化は、18世紀後半から19世紀初頭にかけてザクセン・ヴァイマール公国の都ヴァイマールで発展した文化・思想運動で、ドイツの文学・哲学・芸術に深い影響を与えました。文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテをはじめ、詩人で劇作家のフリードリヒ・フォン・シラーなどが街の中心に居を構え、街全体が芸術サロンのようでした。古典主義は、人間性の追求、理性と美の融合、道徳と倫理の強調を主な特徴とします。ゲーテの家、シラーの家を中心とした12の建築物が世界遺産に登録されました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)(vi)
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ウルビーノの歴史地区

Historic Centre of Urbino
ウルビーノの歴史地区
イタリア中部、マルケ地方の都市ウルビーノは、ルネサンス芸術の中心地の一つとなった文化都市です。15世紀にモンテフェルトロ家の当主フェデリーコが文芸を手厚く保護したため、イタリア国内外から画家や建築家、学者などが来訪し、ルネサンス文化が花開きました。ヨーロッパ各地の文化発展にも大きな影響を与えましたが、16世紀以降になると、ウルビーノは経済的・文化的に停滞するようになりました。このことが皮肉にも、ルネサンス期の面影を色濃く残す街、ウルビーノを形作る要因となったのです。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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カールスクローナの軍港

Naval Port of Karlskrona
カールスクローナの軍港
バルト海に臨むカールスクローナは、17世紀後半に建設された、ヨーロッパ初の近代的な軍港都市です。ヨーロッパの列強が戦争と海戦によって地位を確保していた当時、スウェーデンはバルト海の覇権をめぐり他国と争っていました。1680年、国王カール11世によってカールスクローナの軍港は建設されます。ここは、スウェーデンにとって他国の船舶に睨みを利かせるために理想的な場所でした。
地域: ヨーロッパ / 国名: スウェーデン王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神の杉の森(ホルシュ・アルツ・エルラブ)

Ouadi Qadisha (the Holy Valley) and the Forest of the Cedars of God (Horsh Arz el-Rab)
カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神の杉の森(ホルシュ・アルツ・エルラブ)
レバノン国旗には同国の象徴であるレバノン杉が描かれています。〝神の杉〟と言われるこの樹木の数少ない群生地がカディーシャ渓谷です。この渓谷は国を南北に貫くレバノン山脈の北側に広がっており、それは険しい岩山と崖から成る景観です。ここはまた、キリスト教が伝播していく最初期に、求道者たちが隠れ住んだ場所の一つで、それはやがてマロン派という東方典礼カトリック教会の一派の拠点になりました。また、迫害から逃れる他教派の人々の避難所としても機能するようになりました。
地域: 西・南アジア / 国名: レバノン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)(iv)
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クロムニェジーシュの庭園と宮殿

Gardens and Castle at Kroměříž
クロムニェジーシュの庭園と宮殿
クロムニェジーシュはチェコ東部の都市です。1497年にオロモウツの司教が就任したのを機に、街の再建が始まりました。三十年戦争で荒廃しましたが、その後、再興を遂げていく中で、バロック様式が採用されました。イタリアを起源とする初期バロック建築の様式が、絵画をはじめとする美術や庭園のあり方にも影響を与え、発展していきました。バロック建築様式がもたらした文化は、ドナウ川流域へと広がっていきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: チェコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群

Prehistoric Rock Art Sites in the Côa Valley and Siega Verde
コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群
ポルトガル北部を流れるドウロ川の上流域のコア渓谷と支流アグエダ川沿いのアグエダ渓谷(シエガ・ベルデ)には、2万年から1万年前の先史時代に描かれた岩絵(線刻画)が広い範囲に数多く残されています。コア渓谷では約5,000、シエガ・ベルデでは約440の動物の岩壁画があり、旧石器時代の壁画の特徴である、屋外・洞窟内とも同じ表現手法で描く方法が取られています。1998年にコア渓谷が世界遺産に登録され、2010年にシエガ・ベルデまで範囲拡大されました。これらは、旧石器時代にここで人々が生きた証拠であり、その芸術的創造性のすばらしさを示す事例です。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン, ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (i)(iii)
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古都奈良の文化財

Historic Monuments of Ancient Nara
古都奈良の文化財
奈良の地には、唐の長安などをモデルとして、710年に平城京が建設され、784年まで日本の首都として栄えました。その間、仏教が国家の宗教として位置づけられ、一貫した仏教興隆政策のもとで多くの寺院や神社が建立されました。また、日本と中国、朝鮮との間における密接な文化的交流の歴史も示しています。中国や韓国では同年代の木造建築の大部分が失われていることからも、これら建造物群の世界史的な価値が極めて高いとされています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(vi)
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サマイパタの砦

Fuerte de Samaipata
サマイパタの砦
ボリビア東部のアンデス山麓にあるサマイパタの砦は、二つの部分から成り、その一つは多くの彫刻が残る丘で、長さ220m、幅約60mの赤い砂岩でできた一枚岩からなり、その表面全体に動物、幾何学模様、壁龕、運河など、宗教的に重要な様々な表現が全面に彫刻されています。眼下に街を見下ろすこのモニュメントは、スペイン到来以前の伝統と信仰を証明する唯一のもので、アメリカ大陸のどこにも類似するものがなく、アマゾン地域のプレ・コロンブス時代の儀式用建造物としては最大級のものです。 もう一つが、行政および居住地区と行政機関を形成していた丘の南側の地域です。ここは、インカがこの遺跡を占領し、記念碑的な公共建築物が建つ大きな中央広場や、軍事利用のための施設、商業地域、そして監視のための居住区域など、異なる文化的な集落の建築構造が組み合わされています。 
地域: 南米 / 国名: ボリビア多民族国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iii)
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ゼメリング鉄道

Semmering Railway
ゼメリング鉄道
ゼメリング鉄道はアルプスを越えた最初の鉄道として世界遺産に登録されました。また、鉄道として初めて世界遺産登録された物件でもあります。ゼメリング鉄道は1848年に着工され、1854年に完成しました。それ以前はアルプスを越えるためには馬や徒歩での移動が主であり、鉄道での越境は非常に難しい課題でした。特に標高895mのゼメリング峠を越える鉄道の建設は困難とされていました。オーストリア帝国の鉄道技師カール・リッター・フォン・ゲーガは、新たな測量技術を開発し、二段アーチの高架橋やトンネルなどを建設して、わずか6年で鉄道を開通させました。ダイナマイトもない時代に、人力で岩を崩してこの難所に鉄道を開通したのはまさに奇跡の所業といえます。
地域: ヨーロッパ / 国名: オーストリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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チレント・ディアノ渓谷国立公園及び遺跡群と修道院

Cilento and Vallo di Diano National Park with the Archeological sites of Paestum and Velia, and the Certosa di Padula
チレント・ディアノ渓谷国立公園及び遺跡群と修道院
チレント・ディアノ渓谷国立公園は、イタリアの南部、カンパニア州サレルノ県内にある広大な公園です。3つの山を中心とする山岳地帯と海に面し、断崖や岩礁が点在する入り組んだ海岸線を持つ美しい景観が見られます。この一帯には、旧石器時代後期にあたる約25万年前から人が住み始め、先史時代から中世にかけて、山の尾根を結ぶルートで多くの人々が行き来していました。交易を通じて、文化や政治の面でも重要な場所となり、ギリシャ人による入植の時代を経て、紀元前3世紀にはローマの領土となりました。現在、この公園内には、ギリシャ植民都市時代の遺跡や修道院が点在しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)(iv)
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天壇:北京の皇帝祭壇

Temple of Heaven: an Imperial Sacrificial Altar in Beijing
天壇:北京の皇帝祭壇
北京市にある天壇は、1420年に明の第3代皇帝・永楽帝(在位:1402〜1424年)が造営した祭祀施設です。1402年に即位した永楽帝は、南京から北京へ都を移し、紫禁城の造営とともに天地壇をつくりました。1530年、第9代皇帝の嘉靖帝の時代に、天と地を祀る祭壇に分けられ、元の天地壇は「天壇」と呼ばれました。明・清代の歴代皇帝はこの地を訪れ、天と地の仲介役として祈りと犠牲を捧げました。1911年に祭祀が禁止されるまで、約490年にわたり儀式が執り行われていました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)
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トラコタルパンの歴史的建造物地区

Historic Monuments Zone of Tlacotalpan
トラコタルパンの歴史的建造物地区
メキシコ湾岸に位置するトラコタルパンは色鮮やかな建物と、スペイン植民地時代に設計された都市が良好な状態で残る街です。18世紀末に壊滅的な火災を経験したため、現在の都市の姿は18世紀末に計画されたものです。街はスペイン地区と先住民地区との2つのセクターに分かれており、そこにはスペインとカリブ海の伝統が混合した色彩豊かな建物が建ち並んでいます。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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トロイアの考古遺跡

Archaeological Site of Troy
トロイアの考古遺跡
「トロイアの考古遺跡」は、トルコ西部、ダーダネルス海峡の南入口から4.8km離れたヒサルルック(トルコ語で「城塞のある丘」)の地に位置し、紀元前3000年頃から500年頃までの9の層を成している東西約240m、南北180mの都市の遺跡です。紀元前8世紀頃、ホメロスは、紀元前1250年頃の出来事とされるトロイア戦争を『イリアス』で描きました。特に、「トロイの木馬」とその陥落劇はよく知られています。しかし、長い間これらは、過去の神話上の物語であるとみなされてきました。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iii)(vi)
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ニュージーランドの亜南極諸島

New Zealand Sub-Antarctic Islands
ニュージーランドの亜南極諸島
『ニュージーランドの亜南極諸島』は、ニュージーランド南東の南極海に点在する5つの島嶼群(スネアズ、バウンティ、アンティポデス、オークランド、キャンベル)からなります。人の影響が少ないため、生物多様性がとても高く、固有の鳥類や植物、無脊椎動物が数多く生息しています。特に海鳥とペンギンの楽園として知られ、40種以上の海鳥を含む126種の鳥が確認され、そのうち8種はこの地域にしかいません。また、絶滅危惧種のニュージーランドアシカの約95%が生息し、世界でも貴重な繁殖地となっています。隔離された島々と厳しい気候は、飛べなくなった鳥や巨大な草本植物”メガハーブ”など、独特の進化を生みました。
地域: オセアニア / 国名: ニュージーランド / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ix)(x)
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パキメの遺跡

Archaeological Zone of Paquimé, Casas Grandes
パキメの遺跡
『パキメの遺跡』はメキシコ北部チワワ州に位置する遺跡で、8世紀から15世紀に発展し、14世紀から15世紀に最盛期を迎えました。ここはアメリカ合衆国の南西部とメキシコ北部のプエブロ文化と、発達したメソアメリカ文明との間の交易と文化交流において重要な役割を果たしてきました。遺跡は広大で発掘調査は一部しか行われていません。ここは発達した水利技術やアドベ(日干しレンガ)技術などの土木技術を有していました。遺跡には木製の枠組みにアドベを流し込んで固めた柱が残っており、現在のセメントを打つ技法に似た技術を既に有していたことが分かっています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)(iv)
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東レンネル

East Rennell
東レンネル
ソロモン諸島、レンネル島の南部に広がる『東レンネル』は、世界最大級の隆起サンゴ礁の一部であり、その中心には島嶼部太平洋最大の湖「テガノ湖」が広がります。面積155㎢の汽水湖には石灰岩の小島が点在し、固有のウミヘビが生息するなど、生態系が息づいています。さらに周囲の原生林には陸鳥や水鳥の固有種、コウモリやカタツムリも生息し、まさに“固有種の宝庫”とも呼べる場所です。自然の営みによって生まれたこの豊かな生物多様性は貴重であり、高く評価されています。
地域: オセアニア / 国名: ソロモン諸島 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ix)
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ヒロキティアの考古遺跡

Choirokoitia
ヒロキティアの考古遺跡
「ヒロキティアの考古遺跡」はキプロス島南岸から約6㎞、マロニ川の湾曲部分に囲まれた丘陵の斜面に位置し、紀元前7,000年から前4,000年頃に造られた地中海最古級の集落遺跡と考えられています。紀元前1万年頃にアジアで興った新石器文化は,紀元前8,000年から前7,000年頃にキプロス島へ伝わり、その後地中海全域へ広がりました。ヒロキティアの考古遺跡には、この伝播の過程を見ることができる点が貴重とされています。遺跡は1934年に発見され、1936年から1946年にかけて発掘調査が行われました。1977年以来、アラン・ル・ブラン(パリ国立科学研究センター)の指揮の下で発掘調査が進められています。
地域: ヨーロッパ / 国名: キプロス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路

Routes of Santiago de Compostela in France
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
スペイン北西部に位置し、キリスト教の三大聖地の一つとされるサンティアゴ・デ・コンポステーラ。ヨーロッパ各地から巡礼者がこの地を目指す際には、フランスを通過することが多く、フランス国内を起点とする巡礼路がピレネー山脈を越えてスペインの聖地へと通じています。フランス国内には、「トゥールの道」「リモージュの道」「ル・ピュイの道」「トゥールーズの道」と呼ばれる4つの巡礼路があります。この4本の道の沿道にある建築物や遺跡と、「ル・ピュイの道」の7区間が世界遺産に登録されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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フランドル地方のベギン会の建物

Flemish Béguinages
フランドル地方のベギン会の建物
フランドル地方のベギン会の建物は、中世に北西ヨーロッパで発展したベギン会の文化的伝統を伝える証です。ベギン会とは、独身または寡婦の女性たちが、世俗から隠退することなく、神に献身する生活に入った集団を指します。彼女たちは13世紀に、精神的および物質的な必要性を満たすためにベギン会館(ベギナージュ)という閉鎖的なコミュニティを設立しました。ベギン会の建物群は、世俗的な価値と修道院的な価値を組み合わせた、中世の宗教運動に関連する建築アンサンブルの優れた例となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ベルギー王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ブリュッセルのグラン・プラス

La Grand-Place, Brussels
ブリュッセルのグラン・プラス
ベルギーの首都ブリュッセルの旧市街の中心にあるグラン・プラスの建築群は、1695年のルイ14世軍による砲撃で破壊された後、短期間で再建されました。個々の建物はバロック様式で建てられつつも広場全体の調和が保たれ、この様式と芸術の融合はブリュッセルの文化的・社会的特性を象徴しています。また、12世紀から続く商業都市ブリュッセルの発展を物語る場所でもあり、特に17世紀末の再建は、権力と誇りを示した象徴的な行為でした。
地域: ヨーロッパ / 国名: ベルギー王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ホラショヴィツェの歴史的集落

Holašovice Historic Village
ホラショヴィツェの歴史的集落
ホラショヴィツェは、チェコ共和国南部の南ボヘミア州で最も大きな街であるチェスケー・ブジェヨヴィツェの西15㎞に広がる田園地帯にある小さな村で、世界遺産で知られるチェスキー・クルムロフの北24㎞に位置します。この村の土地は、13世紀にボヘミア王がシトー会派のヴィシー・ブロト修道院に寄進したもので、中世から続く伝統的な農村の景観が今も残されています。南北に延びたほぼ長方形の共有の緑地広場の一角には小さな養魚池があり、その緑地を囲むように並木道に沿って120棟の民家が整然と並んでいます。そして、23の農場、ネポムクの聖ヨハネに捧げられた小さな礼拝堂、十字架、鍛冶場が配置されています。民家は18世紀から19世紀にかけてつくられた南ボヘミア地方特有の民族的バロック様式で、屋根や切妻の壁は黄色やピンクなどのパステルカラーに彩られ、装飾も施されています。礼拝堂は、高い鐘の形をしたファサードに特徴があり、屋根の上には鐘楼がもうけられています。平屋建ての鍛冶場と鍛冶屋の住居は、緑地広場の中央付近にあります。
地域: ヨーロッパ / 国名: チェコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ラ・ルヴィエールとル・ルー(エノー)の中央運河の4つの閘門とその周辺環境

The Four Lifts on the Canal du Centre and their Environs, La Louvière and Le Roeulx (Hainaut)
ラ・ルヴィエールとル・ルー(エノー)の中央運河の4つの閘門とその周辺環境
歴史的な中央運河のこの短い区間に集中する4つの水力式船舶リフトは、最高品質の産業遺産として位置づけられています。19世紀末から20世紀初頭にかけて建設された八つの水力式船舶リフトのうち、この中央運河の四つのリフトだけが、世界で唯一、オリジナルの稼働状態を保ちながら現存しています。これらは、経済と産業が急速に拡大した19世紀ヨーロッパにおける水力工学の目覚ましい発展を証明するものであり、運河建設における工学技術の頂点を示すものとされています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ベルギー王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)(iv)
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リヴィウ歴史地区

L'viv – the Ensemble of the Historic Centre
リヴィウ歴史地区
ウクライナの西部にあるリヴィウ歴史地区は5~6世紀に建設されました。政治的にも貿易上でも要衝となったためその歴史は波乱に満ちています。ポーランド領となった14世紀以降にこの地方の中心都市となりましたが、1772年の「ポーランド分割」ではオーストリア領に、その後ポーランド領に戻るも、今度はソ連によりウクライナに併合されるなど波乱の歴史を歩んできた背景があります。2022年2月に始まったロシアによるウクライナの軍事侵攻を受け、2023年からは危機遺産リストに記載されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(v)
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リヨンの歴史地区

Historic Site of Lyon
リヨンの歴史地区
フランス南東部、ローヌ・アルプ地域圏に位置する都市、リヨン。ローヌ川とソーヌ川が交わり、西にフルヴィエールの丘、東にクロワ=ルースの丘を望む地に広がっています。 紀元前1世紀、ローマ時代にガリア三州の首都として築かれて以来、リヨンはヨーロッパの政治や商業、文化において重要な役割を担ってきました。16世紀にはフランス初の証券取引所が開設され、商業都市として発展。同じ頃、フランソワ1世の後押しでイタリアから絹織物産業が導入され、リヨンは世界的な絹の街として名を馳せました。さらに、イタリアとの往来が盛んな位置にあることから、芸術文化も早くから流入し、フランス・ルネサンスの先駆けともなりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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