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アルタイ・ゴールデン・マウンテン
Golden Mountains of Altai
ウヴス・ヌール盆地
Uvs Nuur Basin
モンゴルとロシアにまたがって広がる総面積10,688㎢のウヴス・ヌール盆地のうち、12の保護地区で構成される8,980㎢が世界遺産に登録されています。浅く塩分濃度の高い、モンゴル最大の塩湖であるウヴス・ヌール湖を中心にモンゴル側に5つ、ロシア側に7つの構成資産が点在しています。区域内には4,000m級の山々から標高約800mのウヴス・ヌール湖に至るまで、タイガやツンドラ、砂漠、ステップ、湿地帯など多様性に富んだ気候環境が存在しています。また、更新世から残る氷河や氷河湖なども存在しており、氷河期以降の気候の変化を知る上でも科学的に重要な意義を持っています。域内の動植物においても固有種や遺存種が多数含まれており、生態系においても豊かな多様性を有しています。山岳地にはアルガリやシベリアアイベックス、シベリアヤマネコ、絶滅危惧種として知られるユキヒョウなどが生息し、砂漠にはトビネスミやアレチネズミ、マヌルネコなどが生息しています。また、水鳥にとっても重要な位置を占めており、シベリア、中国、南アジアを移動する渡り鳥の中継地として機能しています。
ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群
White Monuments of Vladimir and Suzdal
ウランゲリ島保護区の自然生態系
Natural System of Wrangel Island Reserve
ロシアの最北東端、東シベリア海に浮かぶウランゲリ島保護区は、北極圏にありながら氷河期にも凍結しなかったことから、独自の生態系が育まれました。保護区はウランゲリ島とヘラルド島、その周辺海域で構成されています。植物の固有種は23種が確認されており、遺産推薦時の2004年時点で、17種のアークティックポピーのうち、5種類がこの島の固有種となっています。動物では、タイヘイヨウセイウチが世界最大の個体数を誇り、島の沿岸のルッカリーには最大で10万頭ものセイウチが集まります。また、ホッキョクグマの生育密度が世界一であることでも知られ、絶滅危惧種を含む100種以上の渡り鳥の最北の営巣地にもなっています。さらに、他の北極圏の個体群と比べて独特な行動を示すウランゲリ・レミングや、本土とは異なる個体群に進化したトナカイなど、この島独自の変化や進化が見られます。他の世界遺産に関連する情報としては、メキシコの『エル・ビスカイノ鯨保護区』などからやってくるコククジラの主要な餌場になっています。
オネガ湖と白海の岩絵群
Petroglyphs of Lake Onega and the White Sea
カザン・クレムリンの歴史的関連建造物群
Historic and Architectural Complex of the Kazan Kremlin
ロシア西部タタールスタン共和国の首都カザンのクレムリンには、ロシアで現存する唯一のタタール要塞が残ります。カザンは10~13世紀にかけてはヴォルガ・ブルガール人の都市で、10世紀末から11世紀初頭には現在のクレムリンの場所に要塞化した集落が出現しました。12世紀には石造の要塞も造られましたが、13世紀からは200年以上にわたり「タタールのくびき」と呼ばれるモンゴルの支配下に置かれました。15世紀にカザン・ハン国の都となると、クレムリンの地にはハンの宮殿が建てられ、カザンはタタール文化の中心都市として栄えました。しかし1552年、およそ15万の大軍を率いるイヴァン4世(雷帝)によってカザンは陥落し、ロシアに編入されました。
カザン連邦大学の天体観測所群
Astronomical Observatories of Kazan Federal University
ロシア連邦の東部、タタールスタン共和国の首都カザンにあるカザン連邦大学は、ロシアでモスクワ大学に次ぐ2番目に長い歴史を持つ大学であり、1804年に創立されました。かの革命家レーニンはこの大学で学んでおり、彼はソビエト連邦の「建国の父」となったため、大学本館前に彼の銅像が立っています。この大学に付属している二つの天文台が2023年に世界遺産に登録されました。その内の一つであるカザン天文台は、大学のキャンパス内にあり1837年に建てられました。古典様式のこの建物は、天文機器を収容するために建てられたドーム付きの三つの塔が特徴的です。もう一つのエンゲルハルト天文台は、西近郊の森林の中にあり1901年に完成しました。この天文台は天体観測専用の複数の建物と住宅棟で構成されています。この天文台内にある「太陽儀」は1908年に設置されて以降、世界で唯一使用されている装置となります。
カムチャツカ火山群
Volcanoes of Kamchatka
キージ島の木造教会と集落
Kizhi Pogost
クルスキー砂洲
Curonian Spit
クルスキー砂洲は、リトアニアのクライペダ地方とロシアのカリーニングラード地方にまたがる、幅0.4~4㎞、長さ98㎞の細長い砂洲です。バルト海からの風と潮が砂を運び、約5,000年前に形成されたといわれています。日本三景の一つ、天橋立と同じような形状を持ちますが、比較してみるとその規模は20倍以上もあります。砂洲の大半は森林で、人々は先史時代からこの地域に暮らしてきました。風や波による浸食を防ぐため、19世紀以降に植林などの取り組みが行われ、人間と自然が共存する文化的景観として評価されています。この遺産はリトアニアとロシアの国境をまたぐトランスバウンダリー・サイトで、リトアニア側にはヨーロッパ最大級の「ニダ砂丘」があることでも知られています。
ケノゼロ湖の文化的景観
Cultural Landscape of Kenozero Lake
コミの原生林
Virgin Komi Forests
コローメンスコエ:昇天教会(ヴォズネセーニエ教会)
Church of the Ascension, Kolomenskoye
ヴォズネセーニエ教会(昇天教会)は1532年、のちに「雷帝」と呼ばれたイワン4世の誕生を祝うため、モスクワ市近郊のコローメンスコエの皇帝領地に建てられました。ここはモスクワ川の氾濫原へと続く急斜面の上、モスクワ中心部近くに位置し、現在、一帯は自然保護公園になっていて、16~17世紀の聖堂や礼拝堂、木造建築物がロシア各地から移築されています。この教会は、ギリシャ十字形プランを持つ白い石造りの教会です。ロシア建築における新たな段階を示すものとして、石造としては初めて天幕の形に似た多角錐の屋根を採用しました。特徴的な多角錐の屋根は、小さなココシュニクに縁取られた八角形の基壇から立ち上がり、その基壇自体も段状の大きなココシュニクの基部からせり上がっています。教会の周囲には階段でアクセスできる回廊が巡り、東側の祭壇部には白い石のキボリウムに覆われた「王の席」があります。壁の厚さは2.5〜3メートルと非常に厚く、内部は小さいものの、高さ41メートルの天井が開放感を生み出しています。
サンクト・ペテルブルクの歴史地区と関連建造物群
Historic Centre of Saint Petersburg and Related Groups of Monuments
シホテ・アリニ山脈中央部
Central Sikhote-Alin
シホテ・アリニ山脈は、ロシア極東の温帯地域に位置する人里離れた山脈で、ウラジオストークの北東に沿って日本海に面しながら約1,000キロにわたって伸びています。この連続した世界遺産は、山脈中央部にある3つの保護地域を2段階で登録したものです。2001年には、厳重に保護されたシホテ・アリニ自然保護区(4,014.28㎢)と、海域約29㎢を含む小規模なゴラリ野生生物保護区(47.49㎢)が登録されました。2018年には、ビキン国立公園が連続拡張として追加され、約1万2,000㎢が加わったことで、総面積は1万5,000㎢以上に達しました。この地域は「沿海地方植物多様性センター」に位置し、タイガ、温帯林、亜熱帯の動植物が交わる生物地理学的な接点にあります。ここには、世界でも最も多様で手つかずの温帯混交林・広葉樹林が広がり、ウスリータイガ(満州森林)の一部を成しています。ビキン国立公園では、先住民族が伝統的に利用してきた地域を基盤に、資源利用の権利が広く認められており、国立公園指定以前からビキン川流域の大規模伐採を防いできた先住民の役割が評価されています。ウデゲ、ナナイ、オロチといった先住民族や地域住民の生活と文化は、今も森林景観と深く結びついています。
シュトルーヴェの測地弧
Struve Geodetic Arc
シュルガン・タシュ洞窟の岩絵群
Rock Paintings of Shulgan-Tash Cave
スヴィヤジツクの集落島にある生神女就寝大聖堂と修道院
Assumption Cathedral and Monastery of the town-island of Sviyazhsk
生神女就寝大聖堂(アサンプション大聖堂)は、スヴィヤジスクという町全体が島となった地域に位置し、同名の修道院の一部を成しています。ロシアのヴォルガ川、スヴィヤガ川、シュチュカ川が合流する地点にあり、シルクロードとヴォルガ交易路が交差する要衝にあたります。スヴィヤジスクは、1551年にイワン雷帝によって、カザン・ハン国征服を開始するための前線基地として築かれました。就寝修道院は、征服された地域における宣教と行政の中心として機能することが期待されていました。大聖堂は、比較的短期間で完成した広範な壁画群を備えており、イスラーム王国であったカザン・ハン国を征服した直後のロシア国家が掲げた文化的・政治的な野心を反映しています。また、当時のロシアおよびヨーロッパにおける正教会美術の新しい潮流を示すものでもあります。
セルギエフ・ポサドのトロイツェ・セルギエフ大修道院
Architectural Ensemble of the Trinity Sergius Lavra in Sergiev Posad
ロシア教会建築の「真珠」とも称されるトロイツェ・セルギエフ大修道院は、モスクワの北東70kmの地点にあるセルギエフ・ポサド市にあります。1337年、ロシアの偉大な修道院長であり、ロシア正教会の聖人の中でも最も崇敬される人物の一人である、セルギー・ラドネシスキーによって建立されました。トロイツェとは正教会の用語で他の教派でいう「三位一体」を示します。セルギーはモスクワ大公であったドミトリー・ドンスコイの精神的な助言者として高い名声を博し、1380年のクリコヴォの戦いではドンスコイに祝福を授けました。彼はまた、共住制修道生活の理念をロシアに広めたことでも有名です。この修道院はマコヴェツ丘陵の小さな木造教会として始まり、時代とともに発展し、強固なものとなっていきました。
ソロヴェツキー諸島の文化歴史的建造物群
Cultural and Historic Ensemble of the Solovetsky Islands
ダウリアの景観群
Landscapes of Dauria
モンゴル東部とロシア・シベリアにまたがる4つの保護区、9,126㎢が世界遺産として登録されています。モンゴル側のダグール特別保護区、ウグタム自然保護区、ロシア側のダウルススキー自然保護区、ジェレン自然保護区で構成され、草原から森林までの様々な形態のステップが見られます。構成地域の多くの部分は、ラムサール条約の登録地及びUNESCOの人間と生物圏計画に基づく生物圏保護区と重複しています。この景観群には手付かずのステップ環境が残されており、乾季と雨季を繰り返すステップ気候に起因する多様な生態系が見られます。また、マナヅルやノガン、ゴビズキンカモメ、サカツラガンなどの絶滅の危機にある渡り鳥やその他の希少動物の重要な生息地となっており、モウコガゼルの渡りのルートとしても重要な地域となっています。
デルベントのシタデル、古代都市、要塞建築物群
Citadel, Ancient City and Fortress Buildings of Derbent
西カフカス山脈
Western Caucasus
ノヴォデーヴィチー修道院関連遺産群
Ensemble of the Novodevichy Convent
ノヴゴロドと周辺の歴史的建造物群
Historic Monuments of Novgorod and Surroundings
バイカル湖
Lake Baikal
フェラポントフ修道院関連遺産群
Ensemble of the Ferapontov Monastery
プスコフ建築派の教会群
Churches of the Pskov School of Architecture
プトラナ台地
Putorana Plateau
ボルガルの歴史的考古学的遺産群
Bolgar Historical and Archaeological Complex
ヨーロッパ最長の河川であるヴォルガ川とカマ川が合流する南に、ボルガルの考古遺跡があります。それらからは、7世紀から15世紀に繁栄したヴォルガ・ボルガル文明の記憶をたどることができます。13世紀になるとモンゴル帝国の支配を受け、ジョチ・ウルスの最初の首都になり、カザン・ハン国の時代では交易中心地になりました。構成資産には、モスクやミナレット、霊廟などの宗教建造物や、浴場跡、塁壁などもあります。数世紀におよぶユーラシアの文化交流と変遷の歴史を刻むボルガルの遺産群からは、文化の多様性を汲み取ることができます。この地域では922年にイスラム教が受け入れられており、現在もタタール人のムスリムにとっては巡礼地になっています。