金鶏山
中尊寺と毛越寺のほぼ中間に位置し、観自在王院跡や無量光院跡にも近い、平泉の中心的な山

伽藍は荒廃しても変わらない金鶏山の美しさ

金鶏山は、平泉中心部の西側に位置する標高98.6mの美しい円錐形の小山です。この山の名前は、山頂に雌雄一対の金の鶏を埋めたという伝説に由来しています。山頂から平泉を一望できることから、一帯を鎮護する聖なる山として信仰されてきました。その山頂には奥州藤原氏により代々経塚が営まれ、少なくとも9基が確認されています。また、毛越寺・観自在王院・無量光院の各寺院は、金鶏山から直線で結ぶことができる位置に造営されており、仏国土(極楽浄土)を現世に表現するうえで重要な要素となっています。江戸時代に平泉を訪れた松尾芭蕉が『奥の細道』の中で「秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形を残す」と記したことからも、荒廃した伽藍跡の向こうに見える金鶏山の美しい姿が想像できます。

経塚
山頂には奥州藤原氏が築いた経塚がある(©Paylessimages/Adobe Stock)

執筆協力者PROFILE

高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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