三菱長崎造船所 ジャイアント・カンチレバークレーン
1909年に設置され、現在も蒸気タービンや船舶用プロペラなどの出荷に使用されている

対岸やクルーズ船から見ることができる雄姿

三菱長崎造船所内に建設され、100年以上経った現在も稼働している「ジャイアント・カンチレバークレーン」は、同型機として世界最古のものです。1909(明治42)年、三菱合資会社時代に日本で初めて導入されたスコットランドのアップルビー社製の電動クレーンで、大型船舶の部品を吊り上げるための最新造船設備でした。このクレーンの完成により、日本の造船技術は世界レベルへと成長したのです。同型の現存クレーンは世界で11基、日本国内には3基と数少なく、スコットランドが海外に輸出した同型機としても大変貴重な設備です。1960年代に現在の場所へと解体・移設されました。施設は一般非公開ですが、その姿は対岸の水辺の森公園やグラバー園、軍艦島クルーズ船などから見ることができます。老朽化の進行具合を調査するため、2026年12月にはクレーンの上部構造が地上に降ろされる予定です。

執筆協力者PROFILE

高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。
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