World Heritage Sites

世界遺産一覧

(2014年登録)

アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟:ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟

Decorated cave of Pont d’Arc, known as Grotte Chauvet-Pont d’Arc, Ardèche
アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟:ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟
フランス南部アルデシュ川の石灰岩台地に位置するこの洞窟には、オーリニャック期(3万~3万2,000年前)にさかのぼる、世界最古級で最も保存状態の良い具象的な壁画が残されています。この洞窟は、約2万年前の落石によって1994年に発見されるまで閉ざされていたため、ほぼ当時の状態のままに保たれています。これは初期人類の文化的・芸術的伝統を伝える比類のない証拠となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (i)(iii)
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エルビル城砦

Erbil Citadel
エルビル城砦
イラク北部のクルド人自治区の都市エルビル(アルビルとも)の楕円形の丘の上にある城砦です。ここには新石器時代~銅器時代の紀元前5,000年頃(シュメール文明以前)にはすでに人が住んでいたことが文字記録によりわかっています。その後紀元前2,000年頃には、古代アッシリアの中心都市「アルベラ」があり、アッシュールバニパル王の宮殿があったといわれています。ここは数千年に亘って人がずっと居住していた場所です。城砦は長い歴史のなかで破壊・崩壊と再建を繰り返し、現在の城塞はオスマン帝国時代に整備されたものです。堅牢な高い城壁は難攻不落の城のたたずまいです。
地域: 西・南アジア / 国名: イラク共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (iv)
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オカバンゴ・デルタ

Okavango Delta
オカバンゴ・デルタ
ボツワナ北西部のオカバンゴ・デルタは、海につながらず、砂漠の中で水流が消えていく内陸デルタの貴重な例です。また、内陸デルタとしては、アフリカ最大規模を誇ります。この地域では、アフリカ南部で3番目に長いオカバンゴ川(全長約1,500km)が、乾季の6~7月に氾濫します。これは雨季に上流のアンゴラで降った雨が、数ヵ月をかけて下流にあたるオカバンゴ・デルタ一帯に届くためで、氾濫した水はカラハリ砂漠に吸収されます。一帯では常時湿地が約6,000㎢を占め、季節的に浸水する草地は最大1万2,000㎢に達します。世界遺産には、約2万200㎢の地域が登録されています。
地域: アフリカ / 国名: ボツワナ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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オリーヴとワインの土地-バッティールの丘:南エルサレムの文化的景観

Palestine: Land of Olives and Vines – Cultural Landscape of Southern Jerusalem, Battir
オリーヴとワインの土地-バッティールの丘:南エルサレムの文化的景観
エルサレムの南西7kmに位置するバッティールの丘は、ウィディアンと呼ばれる一連の農地で構成されており、石積みの段々畑が特徴です。豊富な地下水を利用した灌漑システムが施されており、市場向けの野菜が生産されている畑もあれば、乾燥した土地ではオリーヴやブドウなども栽培されています。この土地では、古くから灌漑施設によって各家族に平等に水資源が分配されるシステムが伝統として続いています。本遺産は、傾斜地における人類の居住と農業の発展、土地への適応などを示す景観として貴重な価値を持っています。
地域: 西・南アジア / 国名: パレスチナ国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (iv)(v)
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カパック・ニャン:アンデスの道

Qhapaq Ñan, Andean Road System
カパック・ニャン:アンデスの道
「カパック・ニャン」は、南米でかつて使われた言語・ケチュア語で「偉大な道」「王の道」を意味しており、アンデス山脈に沿うようにして南アメリカのコロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンの6か国に張り巡らされた道です。インカ帝国の交易や防衛のための交通網で、インカ帝国の首都クスコ(現在のペルーの都市)から延びる4つの主要な経路から、各地に毛細血管のように張り巡らされたインカ道と呼ばれる細い道とつながり、広がりました。
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グレート・ヒマラヤ国立公園保護地区

Great Himalayan National Park Conservation Area
グレート・ヒマラヤ国立公園保護地区
ここはヒマラヤ山脈西部の約90,000haに広がる国立公園です。標高2,000mの谷あいの川の流域から6,000mの高山地帯まで広がり、標高に対応した独自の生態系が見られます。山頂部の万年雪や氷河の雪解け水はいくつもの川となって下流の森林や多様な生物を育み、遠くインダスの大河へ合流していきます。ここはインド亜大陸の熱帯性の生物と中央アジアの温帯性生物がモザイク状に生息し、ヒマラヤ山脈における生物多様性のホットスポットとなっています。鳥類ではハイイロジュケイや哺乳類ではジャコウジカなどの絶滅が危惧される貴重な生物もいます。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (x)
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京杭大運河

The Grand Canal
京杭大運河
『京杭大運河』は、中国の東部から中央部の平原を縦断する運河であり、北は北京市から南は杭州市までを結んでいます。紀元前5世紀から開削が始まり、604年に隋の煬帝が即位すると、これまでに掘られていた運河に加えて、新たに黄河と淮河を結ぶ通済渠や、黄河と天津を結ぶ永済渠、長江から杭州を結ぶ江南河が開削され、大運河が完成しました。これによって政治の中心である河北と、経済の中心である河南が結ばれ、江南の穀物・物産の河北への供給や、軍隊の移動などに活用されました。しかし、このような大運河の建設や、周辺諸国への遠征が隋の経済を圧迫し、各地で反乱が起きて隋は倒されることになりました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)(vi)
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コルヴァイの修道院に残るカロリング朝時代の西構えと修道院都市遺構

Carolingian Westwork and Civitas Corvey
コルヴァイの修道院に残るカロリング朝時代の西構えと修道院都市遺構
この遺産は、ドイツ西部のノルトライン=ヴェストファーレン州の東端に位置するヘクスター市に位置する建造物群です。コルヴァイはカロリング朝期で最も影響力があるとされた修道院の一つで、当時、最高の権威を誇る図書館があったことでも知られています。現在の修道院の大部分は17世紀末に再建されたものですが、西構え(ヴェストヴェルク)はカロリング朝期のオリジナルが保存されている数少ない例となっています。1階には円柱と支柱を備えたオリジナルのヴォールト天井のホール、2階には三方をギャラリーで囲んだメインルームなどが保存されています。これらは歴史学的に貴重な実例というだけでなく、その後のヨーロッパの文化の発展において、ロマネスクやゴシックといった教会建築の基礎となった点でも重要な意味を持っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ジッダの歴史地区:メッカの入口

Historic Jeddah, the Gate to Makkah
ジッダの歴史地区:メッカの入口
ジッダは紅海に面したサウジアラビア西部にある港町で、イスラム教の聖地として知られるメッカへの巡礼へと向かう玄関口です。7世紀に、第3代正統カリフのウスマーン・イブン・アッファーンが約70km東にあるメッカの外港として整備したことで巡礼者が多く訪れるようになり、中東だけでなく、アフリカやアジアのイスラム教徒が居住し、国際都市として繁栄していきました。異なる文化が背景にありながらも同じ宗教を信奉する人たちが集うことで、自然と文化の交流が生まれました。
地域: 西・南アジア / 国名: サウジアラビア王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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シャフリ・ソフタ

Shahr-i Sokhta
シャフリ・ソフタ
シャフリ・ソフタはペルシャ語で「焼けた街」という名の遺跡です。ここは青銅器時代からの交易路上の中継地点で、イラン東部で最も早く建設された都市です。紀元前3,200年ごろから建設され、建材は日干しレンガです。都市の内部は「モニュメント区域」「居住区域」「製造区域」「埋葬区域」の4つのエリアに区分され、非常に機能的な都市だったようです。乾燥した気候のため各区域とも保存状態は良好です。都市は紀元前1,800年ごろ突然消滅しました。原因は水系の変化や気候変動だといわれています。ここは石器時代後期から青銅器時代の西アジアの都市の様相がわかる稀有な遺跡です。
地域: 西・南アジア / 国名: イラン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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シルク・ロード:長安から天山回廊の交易網

Silk Roads: the Routes Network of Chang'an-Tianshan Corridor
シルク・ロード:長安から天山回廊の交易網
東西交流を促進させた道 『シルク・ロード:長安から天山回廊の交易網』は、漢と唐の首都であった長安と洛陽から、中央アジアのカザフスタンとキルギスに至る、シルク・ロードの一部約5,000kmが登録されています。紀元前2世紀か
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ステウンスの崖壁

Stevns Klint
ステウンスの崖壁
デンマークのシェラン島中東部にある海岸沿いに高さ41mの白亜質の崖壁が15㎞も続いています。地球の生命史における隕石衝突の影響を証明する世界的にも卓越した証拠を持つ場所です。この遺産は、約6500万年前の白亜紀末期にメキシコのユカタン半島の沖合にチクシュルーブ隕石が衝突した証拠を表しています。隕石の衝突の際に巻き上げられた灰が多く離れたステウンスにも降り積もり、滅びた動植物の化石が完全な形で残る地層が発見されました。この出来事が恐竜時代の終焉を引き起こしたと広く信じられています。この場所は、小惑星によって恐竜などの大量絶滅が引き起こされたという根本理論を築いた、ルイス・W・アルバレスと息子ウォルターらによる研究が行なわれた3つの場所の中で最も重要でアクセスしやすい場所となっており、その科学的意義は非常に高いものです。この遺産は、科学への過去、現在、そして未来の貢献という観点でも極めて重要であり、その価値を世界中の人々に伝えています。
地域: ヨーロッパ / 国名: デンマーク王国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (viii)
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チャン・アンの景観関連遺産群

Trang An Landscape Complex
チャン・アンの景観関連遺産群
ベトナム北部、紅河デルタ地帯の南端に位置するチャン・アンには、石灰岩の岩や鍾乳洞からなる熱帯カルスト地形が広がっています。降水量年平均2,000mm超の湿潤な環境で、塔状の岩峰(タワーカルスト)、円錐状の丘陵や岩山(円錐カルスト)が形成され、円錐カルスト間には多角形の窪地(コックピット)が見られます。岩山の下には洞窟があり水が流れ込んでいて、高所の洞窟群からは、人類が3万年以上の年月をかけて気候や環境の変化に適応し、居住してきたことが分かっています。10~11世紀のベトナムの古都ホア・ルーも含まれ、寺院や小集落、水田地帯なども登録されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: ベトナム社会主義共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (v)(vii)(viii)
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ディキスの石球のある先コロンブス期の首長制集落群

Precolumbian chiefdom settlements with stone spheres of the Diquís
ディキスの石球のある先コロンブス期の首長制集落群
コスタリカ南部のディキス・デルタには4つの考古遺跡があります。そこにはコロンブスが新大陸にやってくる以前(500年頃~1500年頃)の首長制集落構造物が残ります。舗装された広場、人工塚や墓も残り、当時の首長の力関係を示す遺構が残ります。その中でも最も印象的なのが、直径0.7~2.57mの完璧な球形をした石球です。これらの石球がなぜ作られたのか、またどうやって作られたのかは不明な点も多く、多くの学者を魅了するものになっています。なお、本遺跡はコスタリカ初の文化遺産となりました。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: コスタリカ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (iii)
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富岡製糸場と絹産業遺産群

Tomioka Silk Mill and Related Sites
富岡製糸場と絹産業遺産群
富岡製糸場と絹産業遺産群は、高品質な生糸の大量生産を実現させた技術革新と交流の証です。構成遺産は「富岡製糸場」「田島弥平旧宅」「高山社跡」「荒船風穴」の4件で、生糸の大量生産に必要な製糸技術と、原料となる繭の増産を支える養蚕技術の両面で大きな発展がありました。中心的な役割を担ったのが、1872年に日本政府がフランスから最新の器械製糸技術を導入して設立した富岡製糸場です。その後日本は、独自の伝統と西洋技術の融合によって、世界に通用する絹の生産拠点となっていきました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iv)
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南漢山城(ナムハンサンソン)

Namhansanseong
南漢山城(ナムハンサンソン)
ソウルの南東約25㎞、標高の高い山地に築かれた『南漢山城(ナムハンサンソン)』は、1392〜1910年の朝鮮王朝が有事の際に首都を移すために設けた要塞都市です。その起源は7世紀の古代要塞にさかのぼりますが、17世紀初頭、清の侵攻を警戒して全面的に再建されました。険しい地形を利用した堅固な石造の城壁が山々を取り囲み、内部には王宮や役所、寺院、兵舎などが整備されました。建設と防衛には僧兵も参加し、国家の存亡をかけた防衛拠点としての役割を果たしました。朝鮮王朝が直面した危機の象徴であり、山の中の首都として人々を守り続けた場所です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 大韓民国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ハミギタン山岳地域野生動物保護区

Mount Hamiguitan Range Wildlife Sanctuary
ハミギタン山岳地域野生動物保護区
フィリピン南部に位置するミンダナオ島、ハミギタン山。「東ミンダナオ生物多様性回廊」と呼ばれる地域にあるプジャダ半島の保護区は、数多くの希少生物や固有種にとって重要な生息地となっています。保護区は海抜75m(熱帯雨林)~1,637m(低木林)の標高差があり、標高によって生息生物が異なる「生物の垂直分布」が見られます。
地域: 東・東南アジア / 国名: フィリピン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (x)
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ピエモンテのブドウ園の景観:ランゲ・ロエロとモンフェッラート

Vineyard Landscape of Piedmont: Langhe-Roero and Monferrato
ピエモンテのブドウ園の景観:ランゲ・ロエロとモンフェッラート
イタリア北部ピエモンテ州に位置するランゲ・ロエロ地方とモンフェッラート地方のワイン産地5地区とカヴール城からなる世界遺産です。北はポー川、南はリグリア・アルプスの中間地域にあたるこの一帯では、長い年月をかけて土壌や野生種だったブドウを改良し、最適なワインづくりを発展させてきました。丘陵斜面を開墾して作り出されたブドウ畑が、城やロマネスク様式の教会、村落、農園など周辺の風景と調和した景観を生み出しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (iii)(v)
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ピュー族の古代都市群

Pyu Ancient Cities
ピュー族の古代都市群
ミャンマー中部に位置するピュー族の古代都市群は、紀元前200年頃から紀元後900年頃にかけて繁栄したピュー族の王国の遺跡です。ピュー族は、ビルマ族がこの地域に進出する以前からエーヤワディー川流域に居住していた、チベット=ビルマ系の民族です。ハリン、ベイッタノ、シュリ・クシェートラの3つの都市遺跡は、いずれもレンガ造りの城壁で囲まれており、内側には宮殿や埋葬地、ボーボージーパゴダと呼ばれる仏塔が残されています。城壁で街を囲み、中央に宮殿を配置する都市構造は、古代インドの宗教観に影響を受けたものと考えられています。交易の拠点として栄えたこの地域には、約2,000年前に東南アジアに伝来した仏教によって経済的・社会的・文化的な変化がもたらされました。文献記録によると、ピュー族の王国は東南アジア最古の仏教都市国家とされています。しかし、9世紀に入ると中国雲南地方を基盤に勢力を拡大した南詔からの攻撃を受け、急速に衰退しました。
地域: 東・東南アジア / 国名: ミャンマー連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ファン・ネレ工場

Van Nellefabriek
ファン・ネレ工場
ファン・ネレ工場は、1920年代にロッテルダム北西の運河沿いに設計・建設されました。これは、20世紀の工業建築の象徴の一つであり、鉄骨とガラスを主に使用し、カーテンウォールの原理を大規模に活用した複合的な工場群です。この工場は外部に開かれた「理想的な工場」として構想され、内部の作業空間は必要に応じて変形できるように設計されています。また、自然光を最大限に取り入れ、快適な労働環境を提供しました。これは、戦間期のモダニズムと機能主義文化の象徴となった新しいタイプの工場を具現化する、極めて完成度の高い建築物です。
地域: ヨーロッパ / 国名: オランダ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地

Bursa and Cumalıkızık: the Birth of the Ottoman Empire
ブルサとジュマルクズク:オスマン帝国発祥の地
オスマン帝国は1299年に誕生し、1922年に滅亡する非常に寿命の長い帝国ですが、その初期の都となったのがこのブルサです。オスマン帝国はブルサ、エディルネ、イスタンブルと都を変えてきました。世界遺産には、トルコ北西部の南マルマラ地方に位置するブルサの8つの遺跡群、その近郊の村であるジュマルクズクからなる遺跡群が登録されています。ブルサはシルク・ロードの西の基点として繁栄し、オスマン帝国はビザンツ帝国からブルサを奪い、1326~1365年まで首都としました。現在でも300万人以上の人口を有し、トルコ第4の都市として栄えています。ブルサには、オスマン帝国による都市部と農村部からなる都市設計が見られ、それが現在でも残っているため非常に高く評価されています。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(vi)
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ペルガモンとその周辺:様々な時代からなる文化的景観

Pergamon and its Multi-Layered Cultural Landscape
ペルガモンとその周辺:様々な時代からなる文化的景観
トルコ西部、エーゲ海地域の丘の上に位置するペルガモンのアクロポリス遺跡は、紀元前3~前2世紀に栄えたアッタロス朝(ペルガモン王国)の首都の都市遺跡です。この都市を築いたのはアッタロス朝の創始者であるフィレタイロス。彼は、アレクサンドロス大王の死後、後継者の一人であるリュシマコスに仕えていましたが、リュシマコスが殺されてからはこの地の統治者となりました。ここには記念碑的な聖堂群や劇場、教育機関、図書館などの遺構が、大規模な市壁に囲まれた傾斜地に残ります。紀元前133年になると、ローマに組み込まれますが、それ以降も文化都市として栄えました、やがてビザンツ帝国やオスマン帝国の時代では教会やモスクも建造されたため、この地には様々な時代の遺構が残っています。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
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ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群

Monumental Earthworks of Poverty Point
ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群
『ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群』は、ルイジアナ州北部、ミシシッピ川下流域にあるわずかに隆起した場所に位置する遺跡です。その名称は、敷地近くにあった19世紀のプランテーションに由来しています。遺跡は、5つの土塁、浅い窪地で区切られた6つの同心円状の半楕円形の盛土、そしてその最も内側にある広場で構成されています。この遺跡は紀元前1700年から前1100年の間に、狩猟・漁労・採集を行っていた人々によって築かれ、居住および儀式の場として利用されていました。北米における土塁建築の中でも特に優れた例とされており、少なくともその後2,000年間は、これを上回る規模の遺跡は存在しなかったとされています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (iii)
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ボルガルの歴史的考古学的遺産群

Bolgar Historical and Archaeological Complex
ボルガルの歴史的考古学的遺産群
ヨーロッパ最長の河川であるヴォルガ川とカマ川が合流する南に、ボルガルの考古遺跡があります。それらからは、7世紀から15世紀に繁栄したヴォルガ・ボルガル文明の記憶をたどることができます。13世紀になるとモンゴル帝国の支配を受け、ジョチ・ウルスの最初の首都になり、カザン・ハン国の時代では交易中心地になりました。構成資産には、モスクやミナレット、霊廟などの宗教建造物や、浴場跡、塁壁などもあります。数世紀におよぶユーラシアの文化交流と変遷の歴史を刻むボルガルの遺産群からは、文化の多様性を汲み取ることができます。この地域では922年にイスラム教が受け入れられており、現在もタタール人のムスリムにとっては巡礼地になっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(vi)
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ユダヤ低地にあるマレシャとベト・グヴリンの洞窟群:洞窟の大地の小宇宙

Caves of Maresha and Bet-Guvrin in the Judean Lowlands as a Microcosm of the Land of the Caves
ユダヤ低地にあるマレシャとベト・グヴリンの洞窟群:洞窟の大地の小宇宙
ユダヤ低地の厚く均質な白亜質の地層には、古代の人々が多数の洞窟を掘り、管理してきた跡が見られます。古代都市マレシャとベト・グヴリンの地下にある個性的な複合施設の中には約3,500の地下室があり、それは紀元前8世紀にマレシャが建設されてから十字軍の時代まで、2,000年にわたる掘削と利用の歴史を示しています。これらの人工的な地下空間は、当初は採石場として掘られましたが、後に貯水槽、搾油場、浴場、礼拝所、そして動乱期の隠れ場所など、多種多様な目的に転用され利用されました。
地域: 西・南アジア / 国名: イスラエル国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (v)
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ラニ・キ・ヴァヴ:グジャラト州パタンにある王妃の階段井戸

Rani-ki-Vav (the Queen’s Stepwell) at Patan, Gujarat
ラニ・キ・ヴァヴ:グジャラト州パタンにある王妃の階段井戸
インド西部グジャラト州のサラスワティ川岸にある井戸です。11世紀にこの地の王朝の王妃が亡き王を偲んで建造したので「王妃の階段井戸」と呼ばれています。この乾燥地帯では今から5000年ほど前から「階段井戸」と呼ばれる独特な水利・貯水システムがありました。地下水脈まで深く掘り下げ、そこまで階段を設けて水を汲み上げる方式です。この井戸は奥行65m、幅20m、深さ27mあり、水源にたどりつくには7層の階段を下りていくことになります。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (i)(iv)
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