World Heritage Sites

ヨルダン・ハシェミット王国 | 世界遺産一覧

イエス洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」(アル・マグタス)

Baptism Site “Bethany Beyond the Jordan” (Al-Maghtas)
イエス洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」(アル・マグタス)
死海から北に9kmのヨルダン川の東岸に位置するこの考古遺跡は、ナザレのイエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けた場所であるといわれています。遺跡は預言者エリヤが天に昇ったとされる聖エリヤの丘と、洗礼者である聖ヨハネ教会群の2つの地区で構成されています。ローマ帝国やビザンツ帝国の時代の教会や礼拝堂、修道院、洗礼のための水場などが残っており、古くからキリスト教徒の重要な巡礼地になっています。そのためカトリック教徒だけでなく、正教会や英国国教会など様々な宗派のキリスト教徒がこの地を訪れており、先代のローマ教皇であるフランシスコ法王も2014年に訪れています。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (iii)(vi)
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ウンム・アッラサス(カストロム・メファア)

Um er-Rasas (Kastrom Mefa'a)
ウンム・アッラサス(カストロム・メファア)
ヨルダン中部にあるウンム・アッラサスは、ローマ軍の駐屯地として始まり、5世紀以降町へと発展した考古学遺跡で、ローマ時代、ビザンチン時代、そして初期イスラム時代(3世紀末から9世紀)の遺構が残されています。16の教会があり、そのうちいくつかは保存状態の良いモザイク床を有しています。中でも聖ステファノ教会のモザイク床は特筆すべきもので、当時の町々の様子が描かれており、芸術的にも地理的記録としても特別な意義を持っています。しかし、要塞化されたローマ軍の駐留地を含む遺跡の大部分は未だ発掘されていません。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (i)(iv)(vi)
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ウンム・アル・ジマール

Umm Al-Jimāl
ウンム・アル・ジマール
ヨルダンの首都アンマンの北東80㎞ほどのところに位置するウンム・アル・ジマールには、ビザンツ期と初期イスラーム期における農村集落の遺跡があります。もともとこの地域はナバテア王国の一部でしたが、2世紀にはローマ帝国によってアラビア属州に併合されました。3世紀に入ると街は破壊されてしまいますが、5世紀頃から8世紀末にかけ、農業と交易で栄えました。ウンム・アル・ジマールは、直訳すると「ラクダの母」を意味します。その名称は、ここでキャラバンの一部にラクダが使われていたことに由来するそうです。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iii)
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砂漠の城クセイル・アムラ

Quseir Amra
砂漠の城クセイル・アムラ
ヨルダン東部の砂漠地帯に8世紀初頭に隊商宿を増改築して建設されたウマイヤ朝時代の離宮の跡です。ここには謁見の間(応接ホール)とハンマームと呼ばれる浴場施設が非常に良好な状態で残されており、いずれも当時の世俗的な題材による絵画で飾られています。謁見の間の床はモザイクタイルで覆われ、天井には神話や踊り子などのフレスコ画が描かれています。浴場施設は脱衣所や温・冷水浴室の他にカルダリウムと呼ばれるサウナのような施設もあり、そこにはイスラム社会では珍しい裸婦や異教世界の図柄も見られます。また、半球形のドーム天井には平面以外に描かれたものとしては最古の現存する天文図があります。この施設は、カリフが居住するというだけでなく、この地の部族との交流を目的にしたものであることから、娯楽的・世俗的な要素も包含した、イスラム建築としては独特なものとなっています。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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サルト:寛容と都市的ホスピタリティの場

As-Salt - The Place of Tolerance and Urban Hospitality
サルト:寛容と都市的ホスピタリティの場
ヨルダンの中西部のバルカ高原にあるサルトは、三つの丘に挟まれた谷の斜面に立体的に展開する都市であり、トランスヨルダン王国の首都でもありました。オスマン帝国のスルタンであるアブデュルメジト1世が1839年に即位すると、タンジマート(恩恵改革)と呼ばれるを行った結果、環境が安定し、東地中海沿岸部の商人や職人がこの地に集結し、農村から都市へと発展しました。この地は1860年代から1920年代に「黄金時代」を迎えて、大いに繁栄しました。敷地の中央部には約650棟の重要な建築物が残り、ヨーロッパのアール・ヌーヴォー様式とネオ・コロニアル様式、そして地元の伝統が融合したものになっています。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (ii)(iii)
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隊商都市ペトラ

Petra
隊商都市ペトラ
ヨルダン南部のペトラは紀元前2世紀にナバテア人によって築かれた隊商都市です。ナバテア王国の首都として機能し、古代ローマやアラビア半島、インドや中国との主要な交易中心地として発展しました。2世紀にローマ帝国に併合され、4~5世紀にはキリスト教関連の宗教施設も建設されました。ペトラは4世紀の大地震による被害と、交易路が変化されたことにより、1812年スイス人のイスラム学者によって再発見されるまで砂に埋もれていました。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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ワディ・ラム保護地域

Wadi Rum Protected Area
ワディ・ラム保護地域
ヨルダン南部のアカバの北側58㎞に位置する「ワディ・ラム保護地域」は、720平方㎞に及ぶ広大な砂漠地域です。1978年に同国の自然保護地域に指定され、細い谷や自然に形成された岩のアーチ、岸壁、洞窟など、捌く独自の景観美で知られています。百万年にわたる地質的な変化が作り上げたワディ・ラムは、T・E・ロレンス(通称「アラビアのロレンス」)の著作によって、美しい砂漠景観美のイメージが定着したと言えます。その後多くの人気映画のロケが行われていることも、その圧倒的な景観に拠るものです。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(v)(vii)
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