World Heritage Sites

ウクライナ | 世界遺産一覧

オデーサの歴史地区

The Historic Centre of Odesa
オデーサの歴史地区
「黒海の真珠」とも呼ばれる美しい街並みが広がるウクライナ南部の都市。対岸にはイスタンブルがある黒海沿岸の港湾都市で、古代ギリシャ都市「オデッソス」の名前を女性形にした「オデッサ」と名付けられました(ウクライナ語では「オデーサ」)。オデーサの街は、当時のロシア帝国の女帝エカチェリーナ2世により、凍らない港である不凍港を獲得するため建設・整備された歴史をもちます。不凍港の獲得はロシアの南下政策において、軍事的・経済的な要でした。その後オデーサは1819年に自由港湾都市となって発展を遂げ、様々な文化が交差する国際都市になりました。世界遺産としては19~20世紀にかけての傑出した都市計画が評価されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林

Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林
ヨーロッパの広範囲に広がる10種のブナ原生林は、氷河期後期からの生物進化やブナの分化の過程が知れる貴重な遺産です。ブナの他にもヨーロッパナラをはじめ、絶滅の危機に瀕した80種を含む1,067種の植物や101種の鳥類、73種の哺乳類などが登録地に生息しています。また、広大な森林には、IUCNのレッドリストにも記載されているキンメフクロウも生息しています。2007年にスロバキアとウクライナの世界遺産として登録されましたが、その後、登録範囲が順次拡大されていきました。この地のブナ原生林は、現存するヨーロッパブナ(ファグス・シルヴァティカ)の原生林として世界最大であり、その中には世界最樹高のブナの標木も含まれています。
詳細ページを見る Arrow-right

カルパティア地方のポーランドとウクライナ領にある木造教会群

Wooden Tserkvas of the Carpathian Region in Poland and Ukraine
カルパティア地方のポーランドとウクライナ領にある木造教会群
16~19世紀にかけて東方正教会とギリシャ・カトリックのコミュニティによって建設された計16棟(ポーランドに8つ、ウクライナに8つ)の木造教会が世界遺産に登録されています。これらは過去100万年の間に繰り返した氷河期を生き延びてきたヨーロッパブナ(Fagus sylvatica)が、今も残る比較的手つかずの温帯林(世界遺産『カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林』として登録されている)が広がる、カルパティア山脈の一部に点在します。またこの地域の教会は「ツェールクヴァ」と呼ばれ、三部構成の平面図、ピラミッド型のドーム、クーポラ、そして鐘楼を備えた建築が特徴的です。山岳地帯のために別々に発展した地域社会の文化的伝統を反映しながら造られました。このため、外観も内装も異なり、大天使ミカエル、聖母マリア、聖ゲオルギウスなど、それぞれ異なる信仰対象の名称にちなんで呼称されています。16棟のうち13棟が教会として現役で使用されており、地域における信仰の場として機能しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ, ポーランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (iii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

キーウ:聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キーウ・ペチェルーシク大修道院

Kyiv: Saint-Sophia Cathedral and Related Monastic Buildings, Kyiv-Pechersk Lavra
キーウ:聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キーウ・ペチェルーシク大修道院
9~13世紀にキリスト教圏の東端で栄えたキエフ大公国(キーウ・ルーシ)が首都キーウに残したキリスト教関連の建築物群です。キエフ大公国は10世紀末にギリシャ正教を国教として公認し、ビザンツ様式の教会や修道院が数多く建てられました。キーウの中心部にある聖ソフィア聖堂はキーウ・ルーシ全盛期の11世紀にヤロスラフ賢公によって建設されたキーウ最古の聖堂です。後にロシア各地の聖堂建築に影響を及ぼしたことから、「ロシア聖堂の母」と呼ばれます。郊外の高台に立つキーウ・ペチェルーシク大修道院はやはり11世紀に建設され、宗教・学問・教育の広い分野で中世ロシア有数の「知の中心」でした。13世紀にモンゴル軍により破壊されましたが、19世紀になって再興されました。世界遺産には、ペレストヴォ地域にある救世主聖堂も併せて登録されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1990年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

シュトルーヴェの測地弧

Struve Geodetic Arc
シュトルーヴェの測地弧
ドイツ出身のロシア人天文学者フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェは、地球の大きさや形を調べるために約40年をかけて調査を行いました。総距離2,820㎞にわたり、265カ所を測定し、正確な子午線の長さを求めるための三角測量を繰り返しました。世界遺産に登録されたのは265カ所のうち34カ所です。この長期間にわたる測量により、地球がわずかに楕円形であることと、その大きさが科学的に証明されました。
詳細ページを見る Arrow-right

タウリカ半島の古代都市とチョーラ

Ancient City of Tauric Chersonese and its Chora
タウリカ半島の古代都市とチョーラ
黒海に面するクリミア半島南端のケルソネソスには、古代ギリシャの植民都市の遺跡が残っています。そこには「チョーラ」と呼ばれる区分けされた土地も含まれています。この地はワイン生産の中心地として発展し、ギリシャ、ローマ、ビザンツ、黒海以北の人々との交流拠点となってきました。また、石器時代や青銅器時代の集落跡、ローマ時代の要塞や給水システムなども残されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (ii)(v)
詳細ページを見る Arrow-right

ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅

Residence of Bukovinian and Dalmatian Metropolitans
ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅
ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅は、チェコの建築家ヨセフ・フラヴカによって1864年から1882年にかけて建設されました。この施設は、19世紀の歴史主義建築の傑出した例であり、さまざまな時代の建築様式の見事な融合を体現しています。邸宅、神学校、修道院から成るこの複合施設は、ビザンチン時代以降の建築的・文化的影響を表現しています。特に、神学校棟の十字形平面と5つのドームをもつ教会が特徴的であり、庭園と公園に囲まれた景観とともに、デザインと都市計画の面で卓越した価値を持つ建築群です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

リヴィウ歴史地区

L'viv – the Ensemble of the Historic Centre
リヴィウ歴史地区
ウクライナの西部にあるリヴィウ歴史地区は5~6世紀に建設されました。政治的にも貿易上でも要衝となったためその歴史は波乱に満ちています。ポーランド領となった14世紀以降にこの地方の中心都市となりましたが、1772年の「ポーランド分割」ではオーストリア領に、その後ポーランド領に戻るも、今度はソ連によりウクライナに併合されるなど波乱の歴史を歩んできた背景があります。2022年2月に始まったロシアによるウクライナの軍事侵攻を受け、2023年からは危機遺産リストに記載されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(v)
詳細ページを見る Arrow-right