World Heritage Sites

世界遺産一覧

(登録基準(i)(ii))

ラパ・ニュイ国立公園

Rapa Nui National Park
ラパ・ニュイ国立公園
ラパ・ニュイ国立公園は、チリの海岸から西に約3,700kmの南太平洋に位置するパスクア島(イースター島)にあり、約900体のモアイ像と300以上の儀式用プラットフォーム(アフ)を有しています。これらのモアイ像は、11世紀から17世紀にかけてポリネシアに起源を持つ長耳族によって先祖を祀るために造られ、島の各地に配置されています。
地域: 南米 / 国名: チリ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1995年 / 登録基準: (i)(iii)(v)
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ラムの旧市街

Lamu Old Town
ラムの旧市街
ケニア南東部インド洋に浮かぶラム島の島内に広がる旧市街は、12世紀から海洋交易の拠点として発展してきた歴史を持っています。かつて東アフリカで最も重要な貿易の中心地で、宗教的、文化的、技術的に重要な影響を与えてきました。また、東アフリカのスワヒリ圏の市街地遺跡としては最も歴史が古く、かつ保存状態も良好であることで知られています。アジアから見るとアフリカ大陸の入り口に相当するこの街は、象牙や奴隷が集まる集散地となり、アラブやペルシャ、インド、ヨーロッパの商人たちによって活発な取引が行われていました。他のスワヒリ圏の古い集落と比べて、ラムの旧市街には700年以上もの長きにわたって人々が住み続け、今もなお街として機能し続けていることが特徴です。
地域: アフリカ / 国名: ケニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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ラリベラの岩の聖堂群

Rock-Hewn Churches, Lalibela
ラリベラの岩の聖堂群
『ラリベラの聖堂群』は、エチオピア高原北東部、標高3,000mの場所に位置する11の岩窟キリスト教聖堂群です。12世紀末、イスラム教徒の支配下にあった聖地エルサレムへの巡礼が困難であったことから、ザグウェ朝の7代ラリベラ王は都を「第二のエルサレム」にしようと、キリスト教聖堂群の建造を始めました。地表の高さに教会の最上部を建造した後、徐々に周囲を掘り下げながら、建物全体を彫り出してつくられました。わずか二十数年という工期の早さに人々は驚き、「天使がつくった」と噂したといわれています。
地域: アフリカ / 国名: エチオピア連邦民主共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1978年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)
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ランギリ・ダンブッラの石窟寺院

Rangiri Dambulla Cave Temple
ランギリ・ダンブッラの石窟寺院
スリランカ中部ダンブッラの岩山にあるダンブッラ石窟寺院は、スリランカ最大の仏教石窟寺院です。この場所には元々、紀元前3世紀から仏教僧の修道施設が置かれていました。前1世紀頃、シンハラ王国第19代ワッタガーマニー・アバヤ王が、南インドのタミル人によって都を追われた際に、ダンブッラの僧に匿われたことに感謝して、この地に石窟を寄贈したのが始まりとされています。以来、ダンブッラは聖なる巡礼地として人々に敬われ、スリランカ文化を象徴する存在となりました。
地域: 西・南アジア / 国名: スリランカ民主社会主義共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1991年 / 登録基準: (i)(vi)
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ランスのノートル・ダム大聖堂、サン・レミ旧修道院、トー宮

Cathedral of Notre-Dame, Former Abbey of Saint-Rémi and Palace of Tau, Reims
ランスのノートル・ダム大聖堂、サン・レミ旧修道院、トー宮
ランスが大きく発展したのは、496年頃にフランク王国のクローヴィス1世がこの地でキリスト教カトリックの洗礼を受けたことがきっかけです。クローヴィスはゲルマン人のフランク族を統一すると、481年にフランク王国メロヴィング朝をひらきました。彼はゲルマン人のアレマン族との戦いで、イエス・キリストが勝利に導いてくれたら洗礼を受けると天に誓います。そうして見事勝利を収めたため、王妃や約3,000人のフランク族の兵士と一緒に洗礼を受けました。このことは、カトリック教会がフランク王国という強い後ろ盾を得たことを意味しました。この時、クローヴィスに洗礼を与えたのが聖レミギウス(サン・レミ)だと伝わります。その後、1825年のシャルル10世まで32人の王がランスで戴冠式を行い、そのうち25人の王が現在のノートル・ダム大聖堂で戴冠式を行いました。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1991年 / 登録基準: (i)(ii)(vi)
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リトミシュル城

Litomyšl Castle
リトミシュル城
『リトミシュル城』は、イタリアで生まれたルネサンス建築がチェコで発展した代表的な作品として知られています。1568年に建築が始まり、1580年頃には主要な部分が完成しました。外観は当時の姿を大切に残しながらも、内部は18世紀末に美しく改修され、ルネサンスだけでなくバロックや新古典主義の装飾も施されています。チェコにおける貴族の邸宅文化と、新しい芸術運動の影響を受けた発展の様子を残す貴重な建築です。
地域: ヨーロッパ / 国名: チェコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (ii)(iv)
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リヨンの歴史地区

Historic Site of Lyon
リヨンの歴史地区
フランス南東部、ローヌ・アルプ地域圏に位置する都市、リヨン。ローヌ川とソーヌ川が交わり、西にフルヴィエールの丘、東にクロワ=ルースの丘を望む地に広がっています。 紀元前1世紀、ローマ時代にガリア三州の首都として築かれて以来、リヨンはヨーロッパの政治や商業、文化において重要な役割を担ってきました。16世紀にはフランス初の証券取引所が開設され、商業都市として発展。同じ頃、フランソワ1世の後押しでイタリアから絹織物産業が導入され、リヨンは世界的な絹の街として名を馳せました。さらに、イタリアとの往来が盛んな位置にあることから、芸術文化も早くから流入し、フランス・ルネサンスの先駆けともなりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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歴史都市トレド

Historic City of Toledo
歴史都市トレド
トレドは首都マドリードから南に70kmの場所に位置する古都として有名です。三方をタホ川が取り囲む小高い丘の上に築かれた都市は、三大宗教の共存が息づく比類のない景観を今も保っています。伝承には、「方舟伝説」で知られるノアの末裔によって築かれたと伝わっています。ローマ帝国の支配下に置かれ、西ゴート王国時代は首都となり、711年からはイスラム勢力の統治下に置かれました。その後、レコンキスタによってキリスト教徒の手に戻るとカスティーリャ王国の王都となりました。当時トレドでは、キリスト、イスラム、ユダヤ教の信者が宗派を問わず暮らしていました。しかし、1492年のレコンキスタ完了後、キリスト教徒による迫害が始まると、イスラム教徒は去っていきました。街には、イスラム色の強い建物や、ユダヤ教徒の装飾品の数々が残り続け、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の三大宗教の要素が共存する特有の街並が今日のトレドに残されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)
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ローマの歴史地区と教皇領、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂

Historic Centre of Rome, the Properties of the Holy See in that City Enjoying Extraterritorial Rights and San Paolo Fuori le Mura
ローマの歴史地区と教皇領、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂
ローマは、「ローマの七丘」のひとつパラティーノの丘で紀元前753年に建国されたと伝わります。その後、共和制を経て、地中海沿岸から西アジア、グレートブリテン島南部までを支配する大帝国となりました。しかし、拡大しすぎた繁栄はやはり終わりを迎えます。395年にローマ帝国が東西に分割すると次第に都市としてのローマの重要性は薄れていきました。再び脚光を浴びるのはローマ教皇領としてルネサンスの中心地のひとつとなってからのことです。強大な力をもつ教皇の下、ミケランジェロなどの芸術家が活躍し、芸術の都として教皇の威光を示しました。世界遺産には、教皇ウルバヌス8世が築いた城壁の内部と、唯一城壁の外にあるサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂を含む、サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ聖堂の3つのヴァティカン市国直轄の聖堂も含まれています。
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ロドス島の中世都市

Medieval City of Rhodes
ロドス島の中世都市
エーゲ海のトルコ沖約20kmに位置するロドス島は、淡路島の2倍程の面積を有する島です。その歴史は長く、紀元前1000年頃には人々が暮らし始めていたとされます。古代ギリシャ時代には「世界の七不思議」のひとつ、太陽神ヘリオスの巨像がつくられたと言われていますが、紀元前227年の大地震で倒壊し現存していません。紀元前42年にはローマに征服されて衰退しましたが、14世紀にエルサレムから逃れてきた聖ヨハネ騎士団(ホスピタル騎士団)がこの地に要塞都市を築いたことで再び脚光を浴びました。現在、世界遺産に登録されているのは、全長4kmの城壁に囲まれたこの中世都市です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ギリシャ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (ii)(iv)(v)
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ロワール渓谷:シュリー・シュル・ロワールからシャロンヌまで

The Loire Valley between Sully-sur-Loire and Chalonnes
ロワール渓谷:シュリー・シュル・ロワールからシャロンヌまで
フランス最長の川・ロワール川は全長約1,000kmにわたって流れています。その中流域のおよそ280kmにわたる範囲が世界遺産に登録されています。ロワール川は、ガロ・ローマ時代から19世紀にかけて主要な交通と商業の要衝として機能し、渓谷や沿岸の町の経済発展に大きく貢献してきました。14世紀、イギリスとの百年戦争が始まると、川沿いには城塞が築かれましたが、15世紀に戦争が終結すると、それらはやがて豪華な宮殿へと姿を変えていきました。以降、16世紀末にかけて貴族たちは次々とこの渓谷に壮麗な城を築いていきました。世界遺産としては、渓谷に点在する建築物の質の高さや、2,000年以上にわたり形成されてきた農村・都市の文化的景観が高く評価されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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ロンドン塔

Tower of London
ロンドン塔
ロンドン市内、テムズ川のほとりに、多くの塔を含む六角形のような壁に囲まれた建築がそびえたちます。征服王とも呼ばれる11世紀にイングランド王ウィリアム1世によって、ローマ時代の城壁の一部を利用して、テムズ川を外敵から守るために建設された要塞が現在残る原型となり、歴代の王によって増改築されてきました。壁の内部で古くから造られたのは「ホワイトタワー」と呼ばれる中央に位置する宮殿のような建物で、他にも宝物庫や礼拝堂等も備えています。全体として窓は小さく、石造りで重厚な建築はノルマン様式と呼ばれ、その後のイギリス各地における要塞建築のモデルとなりました。なお軍事施設としての機能以外にも、要塞のあとは王立造幣局や、王立武器庫、さらには動物園であった時代もあり、そして刑務所や監獄として使われていた時代もありました。中世イングランドの黄金期の君主であったエリザベス1世も、若き日に異母姉のメアリー1世によって陰謀論によって一時投獄され、また母アン・ブーリンも処刑されました。(428)
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ワルシャワの歴史地区

Historic Centre of Warsaw
ワルシャワの歴史地区
国土の大半が平地であるポーランドは幾度となく周辺国や他民族の侵害を受け、ポーランド分裂でポーランド王国は消滅しました。第一次世界大戦後には再度独立が認められたものの、第二次世界大戦中のワルシャワ蜂起でナチス・ドイツ軍によってワルシャワの歴史地区の85%以上が破壊されました。戦後、ベルナルド・ベロットの風景画を基に、市民が20年の歳月をかけて徹底的な復元作業を行い、13世紀から20世紀の街並の完全な復元がされました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポーランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (ii)(vi)
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