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ウィランドラ湖地域
Willandra Lakes Region
オーストラリア大陸の南部、旧マンゴ湖周辺の砂漠地帯にある約1万5,000年前に干上がった乾燥湖です。ここはアフリカ以外で現生人類ホモ・サピエンス・サピエンスが生活していた痕跡が残る最古の地で、4~5万年前から先住民アボリジナル・ピープルが暮らしていました。かれらの描いた岩絵跡も残っており、複合遺産となっています。この地域からは、26,000年前に火葬された女性の骨など百数十体のホモ・サピエンス・サピエンスの骨が出土しており、世界最古の火葬場や植物食物の採集システムの痕跡も見つかっています。ウィランドラ湖は、新生代更新世(約25万年前~約1万2000年前まで)に4回あったとされる氷河期にも凍らなかったとされ、この期間の環境や生態系の変化、さらには現生人類ホモ・サピエンス・サピエンスの文化や生活の変遷を知ることのできる貴重な場所となっています。
ウルル、カタ・ジュタ国立公園
Uluru-Kata Tjuta National Park
『ウルル、カタ・ジュタ国立公園』は、オーストラリア中央の半砂漠地帯に位置し、一枚岩のウルル(エアーズ・ロック)と、そこから約45km西にある36の巨岩群カタ・ジュタから構成されています。ウルルは周囲約9km、高さ348m、全長3,400mの巨大な花崗砂岩で、一枚岩としては世界2位の大きさを誇ります。約3~4億年前の造山運動により、水平だった砂岩層がほぼ垂直に立ち上がって地表に現れ、硬い岩質のため浸食や風化を免れて現在の姿が残りました。地中には岩全体の3分の2以上が埋まっていると考えられています。カタ・ジュタも同じ過程で形成されましたが、より軟らかい岩石でできていたため浸食と風化が進み、異なる形状になりました。名称は先住民アボリジナル・ピープルのアナング族の言葉で、ウルルは「日陰の場所」、カタ・ジュタは「たくさんの頭」を意味します。
オーストラリアのゴンドワナ雨林
Gondwana Rainforests of Australia
「ゴンドワナ」は、かつて存在したといわれる巨大大陸の名称です。この大陸の分裂によって、現在の南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極、インドなどの大陸が誕生したとされています。そのゴンドワナ大陸の活動の歴史を伝えるのが、オーストラリア東海岸、ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州にまたがる地域です。火山活動で生まれた山岳地域や世界最大級の多雨林帯が広がり、地球の進化の歴史や地質学的プロセスを伝える痕跡を残しています。たとえば、ツイード火山群など一連の火山は、地形進化の年代測定を可能にするという点で重要視されています。また、「世界で最も保存状態の良い浸食カルデラ」とされる浸食カルデラもこの地域にあり、その大きさや年代、中央の山塊の存在、カルデラ底の基盤岩への浸食などの際だった特徴で貴重な情報を提供しています。
オーストラリアの囚人収容所遺跡群
Australian Convict Sites
オーストラリアの哺乳類の化石保存地区
Australian Fossil Mammal Sites (Riversleigh / Naracoorte)
王立展示館とカールトン庭園
Royal Exhibition Building and Carlton Gardens
カカドゥ国立公園
Kakadu National Park
ガリ
K’gari
オーストラリア大陸の東海岸にある南北約120kmにわたる世界最大の砂の島です。大陸の東部にあるグレート・ディヴァイディング山脈から風化で削られた砂が飛んできて堆積して形成されました。砂丘は海鳥たちの生息地となり、鳥たちにより運ばれた種子が芽吹いて成長し、森が広がり安定した台地となりました。この島にはアボリジナル・ピープルの人々が約4万年前に初めて居住したと考えられています。先住民バジャラ族は、島を「天国」という意味の「ガリ」と呼びました。19世紀半ばに木材資源が豊富にあることが知られ、それを目的とするヨーロッパ人が大挙して来島しました。20世紀になると製材所や鉄道なども造られ、島の自然は荒廃していきましたが、1991年に伐採が全面的に停止されました。また、1976年には採掘も終了し、環境回復が進められています。
クイーンズランドの湿潤熱帯地域
Wet Tropics of Queensland
グレート・バリア・リーフ
Great Barrier Reef
シドニーのオペラハウス
Sydney Opera House
シャーク湾
Shark Bay, Western Australia
タスマニア原生地帯
Tasmanian Wilderness
ニンガルー・コースト
Ningaloo Coast
ハード島とマクドナルド諸島
Heard and McDonald Islands
パーヌルル国立公園
Purnululu National Park
西オーストラリア州の北東端に近い地域に立地する約24万㏊の規模を持つ自然保護区です。その立地からアクセスが比較的困難なため、最近までオーストラリアでもあまり知られていませんでしたが、その並外れた自然美で国際的に認知されるようになりました。公園中央に位置する「バングル・バングル」と呼ばれる奇岩はその象徴とも言えるもので、縞模様の蜂の巣のような形状を持つ円錐状の岩が立ち並ぶ光景が見られます。「バングル・バングル」とは現地のアボリジナルピープルの言葉で「砂岩」という意味を持ち、シアノバクテリアの生物学的作用によって形成された砂岩層が、堆積作用と風化作用によって黒とオレンジの縞模様を織りなしています。他にも様々な形状を持つ奇岩や崖が多く点在しており、公園の砂岩カルスト地形はその形成過程を示すものとして地質学的に貴重な価値を持つ存在となっています。
バジ・ビムの文化的景観
Budj Bim Cultural Landscape
ブルー・マウンテンズ地域
Greater Blue Mountains Area
ブルー・マウンテンズは、シドニーから西へ約120kmに位置するグレートディヴァイディング山脈東部の一部で、南北約100kmの山岳地帯です。約3億年前以降の堆積岩からなる台地に深さ700mもの渓谷が刻まれ、厚い砂岩層や石炭層が見られます。標高1300mほどの峰々は、この地域一帯に自生するユーカリ林から揮発した油分が太陽光を反射することで青く霞んで見えることがあり、これが「ブルー・マウンテンズ」の名の由来となっています。この地域には世界のユーカリの約13%にあたる90種以上が生育し、そのうち12種はシドニーの砂岩地域にのみ生育しているといわれています。その他にも数百の固有種や絶滅危惧種といった貴重な植物が自生しています。こうした多様な植物群によって400種以上の脊椎動物(うち約40種は絶滅危惧種)の生息地にもなっており、中にはカモノハシやハリモグラといったおなじみの動物もこの地域に生息しています。
マックォーリー島
Macquarie Island
長さ34km、幅5kmの小島・マックォーリー島は、タスマニア島の南東約1,500km、オーストラリア大陸と南極大陸のほぼ中間に位置している海洋島です。インド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの衝突で隆起して誕生しており、その地形は、地球表面の大きな変動はプレートの境界で起こるという「プレートテクトニクス理論」の研究に貴重な資料を提供しています。また、地球上で唯一、海底よりさらに6km下のマントルから噴出した枕状玄武岩などの岩石が海面上に露出している場所でもあります。海洋地殻と上部マントルの構造・組成のわかる断面が現れており、数億年にわたって作用してきた「海底拡大」と地殻変動のプロセスを読み取ることができます。
ムルジュガの文化的景観
Murujuga Cultural Landscape
ロード・ハウ群島
Lord Howe Island Group