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アルプス山脈周辺の先史時代の掘立柱住居群
Prehistoric Pile dwellings around the Alps
アルブラとベルニナの景観とレーティッシュ鉄道
Rhaetian Railway in the Albula / Bernina Landscapes
ザンクト・ガレンの修道院
Abbey of St Gall
ベリンツォーナ旧市街にある三つの城、城壁と要塞群
Three Castles, Defensive Wall and Ramparts of the Market-Town of Bellinzona
スイス南東部、ティチーノ州にあるベリンツォーナ城塞群は、アルプス山麓においてかつて渓谷全体を封鎖し、市民を守るために町ごと取り囲む城壁で結んだ城塞からなる中世ヨーロッパの軍事建造物群です。この一帯はイタリアと西ヨーロッパを結ぶ交通の要所であったことから、古代ローマやミラノ公国をはじめとする国々の支配を受け、多くの城塞が築かれてきました。13世紀にティチーノ渓谷全体を見渡すように築かれた「カステル・グランデ」、グランデからムラータと呼ばれる城壁で結ばれた14世紀建設の「カステッロ・ディ・モンテベッロ」、そこから少し離れた場所に建つ1480年建設の「カステッロ・ディ・サッソ・コルバーロ」の3つの城が世界遺産に登録されています。グランデを中心に、いずれも岩山の頂上にそびえ立ち、外敵の侵入に目を光らせていました。
ベルンの旧市街
Old City of Berne
アーレ川に囲まれた丘の上に位置するスイスの首都ベルンは、12世紀後半にこの地を治めていたベルトルト・フォン・ツェーリンゲンが森を切り拓いてつくりました。その後13~14世紀にかけて西へ向かって街を拡張していきますが、1405年の大火によって市街中心部が全焼してしまいます。もともと木造家屋が多かったベルンですが、これを機会に石造りの建物を中心として再建しました。文豪ゲーテが「訪ねた都市のなかで一番美しい」と残した旧市街は、現在でも石造りのアーケードや多くの噴水、貴重な文化財が大切に守られています。19世紀にスイスの首都となったベルンは、スイスの大都市の中で最も中世の街並みを残している街として知られています。
ミュスタイアにあるベネディクト会の聖ヨハネ修道院
Benedictine Convent of St John at Müstair
スイス南東部、アルプス山脈南の険しい斜面に位置するミュスタイアの谷には、8世紀のカロリング朝時代に建造されたベネディクト会の聖ヨハネ修道院があります。カール大帝の命によって建てられたと考えられるこのキリスト教建築は、創建当初、木組みの天井に覆われた単一身廊に3つの礼拝堂というシンプルな構造でした。しかし、15世紀の改築によって2つの側廊と石造りの尖塔形の穹窿(ヴォールト)を持つ後期ゴシック様式へと生まれ変わります。質素な外見とは裏腹に、内部は主に9世紀初頭と12世紀に描かれたフレスコ画で埋め尽くされています。壁から天井に至るまで、『旧約聖書』や『新約聖書』を題材にキリスト教の歴史を伝える82もの場面が描かれています。
ラヴォー地域のブドウ畑
Lavaux, Vineyard Terraces
スイス、ローザンヌ東部郊外からモントレー郊外シヨン城までの約30㎞にわたって、レマン湖畔の丘陵に広がる地域はスイス屈指のワイン産地です。ローマ時代にワイン生産が始まりましたが、組織的な生産が始まったのは、カトリック修道会であるベネディクト会とシトー会がラヴォーを支配した11世紀頃とされています。その後、盛んになったワイン製造のために湖畔を徐々に開発し、14世紀には現在のような石壁で区切られた段々畑が築かれました。その結果、急斜面のブドウ畑の間に民家やワイン工場が点在する独特の景観が生まれました。段々状に続くテラスのようなブドウ畑、教会や城、ワイン貯蔵室、生産者の住居からなる村が織り成す文化的景観は、人々がこの地の都市化を拒み、伝統的なワイン生産を約10世紀にわたって受け継いできた賜物です。
ラ・ショー・ド・フォン/ル・ロクル、時計製造都市の都市計画
La Chaux-de-Fonds / Le Locle, watchmaking town planning
ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献
The Architectural Work of Le Corbusier, an Outstanding Contribution to the Modern Movement
フランスで活躍した近代建築家ル・コルビュジエの建築作品のうち、日本を含む3大陸7ヵ国に点在する17の資産が、2016年に世界で初めて「トランス・コンチネンタル・サイト」として世界遺産に登録されました。これら建築作品は、建築史上初めて、ある近代建築の概念が地球規模で広がり、実際に実践されたことを証明するものです。ル・コルビュジエは20世紀を代表する建築家の1人で、「住宅は住むための機械である」という言葉に象徴されるように、機能主義の建築家として近代建築運動を推進しました。彼は、建築の際の基準となる「モデュロール」や「近代建築の五原則」、「ドミノ・システム」などの重要な概念を次々と打ち出し、過去の伝統的な建築家たちと決別を図ったのです。