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コイバ国立公園と特別海洋保護区
Coiba National Park and its Special Zone of Marine Protection
タラマンカ山脈地帯:ラ・アミスタ自然保護区群とラ・アミスタ国立公園
Talamanca Range-La Amistad Reserves / La Amistad National Park
コスタリカとパナマの国境沿いに広がる、タラマンカ山脈一帯の自然保護地域です。1983年にコスタリカ側のラ・アミスタ自然保護区群が、1990年にパナマ側のラ・アミスタ国立公園が登録されました。コスタリカ最高峰のチリポ山(セロ・チリポ、3,820m)がそびえ、氷河湖や氷河圏谷(カール)など第四紀の氷河作用に由来する地形が残されています。高低差のある地形と気候が多様な生態系を産み出しており、雲霧林、低地熱帯多雨林、熱帯高山草原(パラモ)など8つの植生帯が見られ、約10,000種の顕花植物や4,000種以上の非維管束植物が生息しています。また、動物群においても、中央アメリカに生息する全てのネコ科動物や絶滅危惧種のオルナトクモザルやベアードバク、危急種のセアカリスザルなどを含む215種の哺乳類や、他にカザリキヌバネドリ(ケツァル)や希少な猛禽類といった約600種の鳥類、約250種の爬虫類と両生類、115種の淡水魚が生息しています。両生類の内の絶滅危惧種のヤドクガエルなど6種はこの山脈のみに生息する固有種となっています。
ダリエン国立公園
Darien National Park
パナマのカリブ海側の要塞群:ポルトベロとサン・ロレンツォ
Fortifications on the Caribbean Side of Panama: Portobelo-San Lorenzo
「ポルトベロ(美しい港)」の名を持つパナマ地峡北部の湾にスペイン人が整備した防衛施設群と、そこから南西に約43㎞離れたチャグレス川河口近くのサン・ロレンツォ要塞がこの遺産の構成資産となっています。ポルトベロとチャグレス川河口を要塞化するという最初の計画は、1586年にバッティスタ・アントネッリによって策定され、最初の要塞は1590年代に着工されました。これらは、パナマ地峡を横断する道のカリブ海側の終点であったこの地を守るための防衛線として機能しており、アメリカ大陸の植民地からスペインへ送られる物資を守るために、約3世紀にわたって重要な役割を果たしました。初期の建造物は中世の特徴を持つ軍事建築様式が主流でしたが、度重なる襲撃による破壊を受け幾度も再建・修復されました。18世紀には新古典主義様式で再建が進められ、サンティアゴ、サン・ヘロニモ、サン・フェルナンド、サン・ロレンツォの各防衛施設にその特徴を見ることができます。
パナマの植民地時代の地峡横断ルート
The Colonial Transisthmian Route of Panamá
「パナマの植民地時代の地峡横断ルート」は、2025年にフランス・パリで開催された第47回世界遺産委員会で、世界遺産に登録されました。これに先立ち、1997年には「パナマ・ビエホ考古遺跡とパナマの歴史地区」が独立した世界遺産として登録されていましたが、2025年の登録に伴い、それらは新たな遺産「パナマの植民地時代の地峡横断ルート」の構成資産として統合されました。16世紀以降、パナマ地峡はイベリア半島とアメリカのスペイン王国の植民地、フィリピン諸島、カナリア諸島間の物資や人の輸送を円滑にする世界的な戦略的資産となりました。連続した土地は、地峡を横断した証拠であり、戦略的に要塞化された集落、歴史的な町、考古学的遺跡、そしてカリブ海と太平洋を結ぶ道路などが含まれています。