World Heritage Sites

中華人民共和国 | 世界遺産一覧

(自然遺産)

雲南保護地域の三江併流群

Three Parallel Rivers of Yunnan Protected Areas
雲南保護地域の三江併流群
中国南西部の雲南省は緑の森林に恵まれています。東部にはカルスト地形(『中国南部のカルスト地帯』として世界遺産に登録されています)が広がりますが、西部には中国最長の川である長江、東南アジアの「母なる川」としてされるメコン川、タイとミャンマーの国境の一部を成すサルウィン川という三つの大河の上流域があります。この三つの大河の上流はそれぞれ中国では金沙江、瀾滄(らんそう)江、怒江と呼ばれ、これらの川がほぼ並行して流れる約1.7万㎢が世界遺産に登録されています。約5,000万年前に、ユーラシアプレートにインドプレートが衝突しました。この地はその衝突部分に近い場であり、古代のテチス海がその衝突により閉鎖したことや、ヒマラヤ山脈とチベット高原の隆起に関連することを示す、地質学的にも非常に重要な場所なのです。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
詳細ページを見る Arrow-right

九寨溝:歴史的・景観的重要地区

Jiuzhaigou Valley Scenic and Historic Interest Area
九寨溝:歴史的・景観的重要地区
中国・四川省北部の山あいに広がる九寨溝は、まるで絵画のような風景が広がる場所として知られています。青や緑、紫など、神秘的な色に輝く湖がいくつも連なり、訪れる人を幻想的な世界へと誘います。棚田状に連なる湖は、炭酸カルシウムが堆積してできたトゥファ(石灰華)によって自然に区切られており、「石灰華段丘」とも呼ばれる幻想的な景観を生み出しています。また、氷河の痕跡を今に伝える独特な地形も広がります。自然が長い時間をかけて造り上げたこれらの造形は、まさに「動かぬ芸術」と言えるでしょう。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (vii)
詳細ページを見る Arrow-right

黄龍:歴史的・景観的重要地区

Huanglong Scenic and Historic Interest Area
黄龍:歴史的・景観的重要地区
黄龍は、中国四川省北西部の岷山山脈の主峰のひとつ、玉翠山麓に広がる景勝地です。山麓の樹海に囲まれた渓谷には、水に含まれる石灰分が長い年月をかけて石灰棚を形成し、そうしてできたら3,000余りの湖沼が点在しています。山肌に沿って階段状に連なる石灰華段丘の様子が、あたかも山肌をうねりながら天へ昇る巨大な龍の鱗のように見えることから、「黄龍」の名が付けられたとされています。なかでも「黄龍彩池群」は最大規模の景勝地で、周囲の高山や渓谷、滝、林海が一体となった見事な自然景観を楽しむことができます。また、最も高い場所にある「五彩池」の水面は、見る場所や時間によって青や緑とさまざまな色に変化するのが特徴です。さらに、この地にはジャイアントパンダやキンシコウといった希少動物を含む多種多様な動植物が生息しており、その生態系の豊かさから、2000年にはUNESCOの生物圏保存地域にも指定されました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (vii)
詳細ページを見る Arrow-right

湖北の神農架

Hubei Shennongjia
湖北の神農架
中国中東部の湖北省に広がる『湖北の神農架』は、西の神農頂/巴東と東の老君山の持つ2つの原生林からなる自然遺産です。約796km2の広さを誇る中国中央部最大の原生林保護区であり、キンシコウやウンピョウ、ツキノワグマのほか、世界最大の両生類「チュウゴクオオサンショウウオ」などの希少生物が生息しています。また、一帯は植物の垂直分布が見られる場所でもあります。これまでに約3,700種の維管束植物が観測され、その約半数が中国の固有種です。そのため、19〜20世紀には植物採取の名所として国際的に知れ渡り、植物学の発展に重要な役割を果たしてきました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2016年 / 登録基準: (ix)(x)
詳細ページを見る Arrow-right

三清山国立公園

Mount Sanqingshan National Park
三清山国立公園
三清山国立公園は、中国の江西省北東部に位置し、素晴らしい形の柱や峰が集中する、並外れた景観が評価されて世界遺産に登録されました。48の花崗岩の峰と89の石柱が集中しており、その多くが人間や動物のシルエットに似ています。この非常にユニークな景色である花崗岩の峰と柱のすべてが、小さな地域(22,950ヘクタール)に含まれています。この壮大で複雑な岩石の形成は、自然の美しさの最高の例です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (vii)
詳細ページを見る Arrow-right

四川省のジャイアントパンダ保護区群

Sichuan Giant Panda Sanctuaries - Wolong, Mt Siguniang and Jiajin Mountains
四川省のジャイアントパンダ保護区群
『四川省のジャイアントパンダ保護区群』は、絶滅危惧種かつ中国を代表する「国宝」であるジャイアントパンダの保護に特化した世界最大規模の生息地です。このエリアは、野生パンダの約30%以上にあたる約500頭が暮らす連続した重要な生息域であり、絶滅危惧種の繁殖にも欠かせない場所です。また、レッサーパンダやユキヒョウ、ウンピョウなど、109種もの哺乳類が生息し、多様な動物たちの楽園となっています。さらに植生も非常に豊かで、5,000種以上の植物が確認されており、マグノリアやツツジ、ランなど希少な種も多く存在します。四川省の複雑な地形と生態系が育んだこの保護区は、国境や県境を越えた保全活動の成功例とされています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2006年 / 登録基準: (x)
詳細ページを見る Arrow-right

新疆天山

Xinjiang Tianshan
新疆天山
中国西部、新疆ウイグル自治区内にある新疆天山は、世界的にも大規模山系として知られる天山山脈の一部を構成しています。本遺産は、トムール山(7,443m)、カラジュン・クエルデニン、バインブルク草原、ボグダ山(5,445m)の4地域から成ります。これら606,833haに及ぶ総面積は、茨城県の面積に相当します。その広大な地域に、雪や氷河に覆われた峰々、手つかずの原生林や草原、澄んだ川や湖沼、赤褐色の峡谷など、多彩な自然美を見ることができます。特にボグダ山の中腹にある天池は、雪をかぶった峰と青い湖水が神秘的で、「中国のスイス」との異名もある景勝地です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (vii)(ix)
詳細ページを見る Arrow-right

青海フフシル(可可西里)

Qinghai Hoh Xil
青海フフシル(可可西里)
フフシルはモンゴル語で「青い峰」を意味し、チベット語では「ホホシリ」と呼ばれています。「青海フフシル」は、チベット高原の北東端に位置し、世界最大かつ最も高い場所にある高原です。海抜4,500m以上の高山とステップ地帯からなる北部エリアが世界遺産に登録されています。年間平均気温は0℃以下、最低気温はマイナス45℃に達することもある極寒の高原気候で、北極・南極とならんで「第三極」と言われています。氷河の雪解け水は無数の河川となり、湿地帯や湖沼を形成しています。このような環境下で独特な生態系が築かれ、3分の1以上の植物種と、すべての草食哺乳類は 一帯の固有種です。この地はチベットカモシカ(チルー) が「渡り」を行うルートでもあります。北のアルトゥン山脈からフフシルを経由して青海省南部まで移動するルート上には高速道路や鉄道が敷かれているうえに密猟者も出現することから、現在は国家自然保護区に登録され、パトロール活動が盛んです。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2017年 / 登録基準: (vii)(x)
詳細ページを見る Arrow-right

中国南部のカルスト地帯

South China Karst
中国南部のカルスト地帯
中国南部には世界最大級のカルスト地帯が広がります。カルストとは石灰岩地域で雨水や地下水などの溶食でできた特殊な地形で、ここは約2億5,000万年前(中生代三畳紀)から形成され、今も浸食によって変化し続けています。世界遺産に登録されているのは、雲南省石林、貴州省茘波、重慶市武隆、広西チワン族自治区の桂林など約97,000㏊で、7つのカルスト群が含まれています。これらの地域では、円錐形の山が点在する峰叢カルストや、峰叢カルストの溶食がさらに進行した峰林カルスト、ドリーネというすり鉢状の窪地、溶食されずに残ったピナクルなど多様な奇観が広がっています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (vii)(viii)
詳細ページを見る Arrow-right

中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区

Migratory Bird Sanctuaries along the Coast of Yellow Sea-Bohai Gulf of China
中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区
『中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区』は、世界最大の潮間帯湿地の一部をなす地域です。この地域は、ロシア極東地域やアラスカ、東アジア、東南アジア、オセアニアにかけて22ヵ国にまたがる「東アジア・オーストラリアフライウェイ」と呼ばれる渡りのルートを利用する鳥類にとって重要な生息地となっています。黄海と渤海湾はフライウェイを移動する渡り鳥の10%以上が通過する地域で、何百万もの水鳥にとって欠かせない中継地として、独自の生態的機能を果たしています。鳥類ではクロツラヘラサギ、コウノトリ、タンチョウ、オバシギなどの絶滅危惧種が確認されているほか、特に世界で最も希少な渡り鳥のひとつとされるヘラシギや、カラフトアオアシギも生息しています。さらに、豊富な動物底生類や魚類をはじめ、哺乳類、両生類、爬虫類も生息しており、渡り鳥を支える沿岸生態系全体を形成しています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (x)
詳細ページを見る Arrow-right

中国の丹霞地形

China Danxia
中国の丹霞地形
『中国の丹霞地形』は中国南部の亜熱帯地帯に位置する6つのエリア(崀山、丹霞山、龍虎山、江郎山、泰寧、赤水)から構成される自然遺産です。「丹霞地形」とは大陸由来の赤い堆積岩が、内因性(地殻隆起など)と外因性(気候、侵食、風化など)の複合的な力を受けて形成する丹(あか)い霞の様に見える地形を指します。約2,300万〜258万年前の新第三紀に形成されたもので、登録エリアはそれぞれ「若年期」「成熟期」「壮年期」の3段階に分けられます。起伏の富んだ地形には多くの動植物が生息・生育しており、その中の約400種は希少種または絶滅危惧種であると考えられています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2010年 / 登録基準: (vii)(viii)
詳細ページを見る Arrow-right

澄江の化石出土地域

Chengjiang Fossil Site
澄江の化石出土地域
中国雲南省の『澄江の化石出土地域』では、約5億3,000万年前のカンブリア紀初期に起きた爆発的な生物進化の根拠となる海洋生物の化石が多数出土されています。その内訳は藻類や複雑な消化器を持つ三葉虫の一種「ナラオイア」といった無脊椎動物など、実に多様で少なくとも16門196種に及びます。また、最古の脊椎動物の化石もこの地で出土されました。この地の化石はほぼ完全な状態で出土されており、通常ではあまり残ることのない軟らかな部分や細部の構造まで残っている点が大きな特徴です。ここは、カンブリア紀初期に起きた「カンブリア爆発」を伝える、地球の記憶が眠る貴重な場所です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (viii)
詳細ページを見る Arrow-right

バダインジャラン砂漠:砂の塔と湖群

Badain Jaran Desert - Towers of Sand and Lakes
バダインジャラン砂漠:砂の塔と湖群
中国北西部のとても乾燥した温帯砂漠地帯に位置するアラシャン高原にあるバダインジャラン砂漠は、中国の三つの砂地帯が交わる地点で、国内で三番目に大きな砂漠であり、大きな移動砂漠です。この地域は、砂丘間の湖と交差する巨大砂丘の密度が高いことで際立っています。世界で最も高い安定した砂丘(最大460mの相対高度)と無数の湖が織りなす独特の自然景観を持ちます。また、風によって砂が動く際に発生する「鳴き砂(シンギングサンド)」が、独特の音響体験を生み出します。また、この多様な景観は、生息地の多様性、ひいては高いレベルの生物多様性にもつながっています。2024年に世界遺産に登録されました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (vii)(viii)
詳細ページを見る Arrow-right

武陵源:歴史的・景観的重要地区

Wulingyuan Scenic and Historic Interest Area
武陵源:歴史的・景観的重要地区
湖南省にある武陵源は、高さ100~400mの珪岩の柱が3,000本以上林立する山岳地帯です。この一帯はもともと海であり、1億8,000万年前から続く地殻変動で隆起した海底の砂岩層が風化・浸食したことによって、独特な景観がもたらされました。2つの巨大な天然橋や40以上の洞窟などが壮大な景観をつくり出しています。また、多種多様な動植物の生育地で、脊椎動物は絶滅が危ぶまれているチュウゴクオオサンショウウオなど116種、植物は3,000種にも及びます。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (vii)
詳細ページを見る Arrow-right

梵浄山

Fanjingshan
梵浄山
中国南西部の貴州省に位置する梵净山は、標高2,570mの変成岩の山で、多様な植物種と起伏に富んだ地形で知られています。周囲のカルスト地形の中に、島のようにそびえるこの山は、約6,500万~200万年前の第三紀に起源をもつ、「生きた化石」や遺存種の動植物の生息地となっています。梵净山の固有種である梵净山モミや貴州キンシコウをはじめ、チュウゴクオオサンショウウオ、ジャコウジカ、オナガキジなどの絶滅危惧種が数多く確認されています。また、梵净山には亜熱帯地域の中で最も広範かつ切れ目のない太古のブナ林が広がっており、ブナ属の3種の樹木が優占する森林が保たれています。一帯では、中国全体の植物相のおよそ13%に相当する、3,700種以上の植物が記録されており、国内でも特に良好な状態で保全されている亜熱帯生態系のひとつとなっています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (x)
詳細ページを見る Arrow-right