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クロアチア共和国 | 世界遺産一覧

ヴェネツィア共和国の防衛施設群(16-17世紀):スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール

Venetian Works of Defence between the 16th and 17th Centuries: Stato da Terra – Western Stato da Mar
ヴェネツィア共和国の防衛施設群(16-17世紀):スタート・ダ・テッラと西スタート・ダ・マール
ヴェネツィア共和国は中世以来地中海東方貿易で繁栄してきましたが、16世紀から17世紀にかけて共和国防衛のための要塞施設を広範囲に建設しました。要塞群はイタリアの北部ロンバルディア地方から東アドリア海沿岸まで1,000㎞以上にわたって広がっており、そのうちのイタリア・クロアチア・モンテネグロの3ヵ国にある6つの要塞が世界遺産に登録されています。要塞には北西のヨーロッパ諸国からの防衛のための「スタート・ダ・テッラ」とアドリア海の航路と港を守る「スタート・ダ・マール」があり、それらはいずれも当時最新の設計様式「アラ・モデルナ(火器に対応した近代式デザイン)」で建設されています。
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カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林

Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林
ヨーロッパの広範囲に広がる10種のブナ原生林は、氷河期後期からの生物進化やブナの分化の過程が知れる貴重な遺産です。ブナの他にもヨーロッパナラをはじめ、絶滅の危機に瀕した80種を含む1,067種の植物や101種の鳥類、73種の哺乳類などが登録地に生息しています。また、広大な森林には、IUCNのレッドリストにも記載されているキンメフクロウも生息しています。2007年にスロバキアとウクライナの世界遺産として登録されましたが、その後、登録範囲が順次拡大されていきました。この地のブナ原生林は、現存するヨーロッパブナ(ファグス・シルヴァティカ)の原生林として世界最大であり、その中には世界最樹高のブナの標木も含まれています。
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シベニクの聖ヤコブ大聖堂

The Cathedral of St James in Šibenik
シベニクの聖ヤコブ大聖堂
クロアチア南西部ダルマチア地方の沿岸部のシベニクには、15世紀前半から16世紀にかけて建造された聖ヤコブ大聖堂があります。ゴシック様式からルネサンス様式への過渡期であるこの時期は、北イタリアやトスカーナ地方との芸術交流が盛んであったため、その交流の影響を如実に物語るものとなっています。建造には3名の建築家が受け継いで担当し、ゴシックとルネサンスが見事に融合したヨーロッパ有数の大聖堂となりました。20世紀後半のユーゴスラビア内戦で大きな被害を受けましたが、現在は完全に修復されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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ステチュツィ:中世の墓碑の残る墓所

Stećci Medieval Tombstone Graveyards
ステチュツィ:中世の墓碑の残る墓所
ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、モンテネグロ、セルビアの4ヵ国28箇所の墓所と4,000基もの中世の墓碑がシリアル・サイトかつトランスバウンダリー・サイトとして世界遺産に登録されています。これらの墓石は12世紀後半から16世紀にかけて築かれたもので、正教会、カトリックに加えて15世紀後半まで存続していたボスニア正教会などによって埋葬に使用されていたため、宗派を超えた多様性を持つことで知られています。ステチュツィの形態はヨーロッパの広範囲な地域の影響を受けており、その形状やレリーフに用いられている装飾文様や文字などは中世におけるヨーロッパの文化の多様性の証拠となっています。
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スプリトのディオクレティアヌス帝の宮殿と歴史的建造物群

Historical Complex of Split with the Palace of Diocletian
スプリトのディオクレティアヌス帝の宮殿と歴史的建造物群
クロアチア南部の港町スプリトには、ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝(在位:284〜305年)が退位後に余生を過ごした宮殿が存在しました。ディオクレティアヌスは、軍人皇帝時代を終結させた後に専制君主政を始め、またローマ帝国最大かつ最後のキリスト教徒迫害を行ったことで知られている人物です。305年に帝国の再建を見届けると、故郷サロナ近郊のスプリトに造営していた宮殿に移り住みました。東京ドーム3分の2ほどの大きさを誇る広大な宮殿に、ディオクレティアヌスは11年間過ごしたと言われていますが、没後は帝国の衰退とともに宮殿は放置されました。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ドゥブロヴニクの旧市街

Old City of Dubrovnik
ドゥブロヴニクの旧市街
クロアチア南部のアドリア海に面するドゥブロヴニクは、7世紀初頭から地中海交易の拠点として繁栄した自治都市です。かつてイギリスの劇作家バーナード・ショーが「ドゥブロヴニクを見ずして天国を語るなかれ」と称していたように、まるで天国のような景観のドゥブロヴニクは、1979年と、かなり早い段階で世界遺産に登録されました。ところが、ユーゴスラヴィア内戦が1991年に勃発すると、同年10月に最初の砲弾が落とされて、なんと建物の7割が損壊しました。市民たちは「世界遺産の街は攻撃しないだろう」という期待をしていたようですから、これは非常に衝撃的な出来事です。その結果、ドゥブロヴニクは危機遺産に登録されたのですが、内戦が終了すると、復旧工事が進み、1998年に危機遺産リストから削除され、復活を遂げました。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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フヴァル島のスターリ・グラード平地

Stari Grad Plain
フヴァル島のスターリ・グラード平地
クロアチア南部、アドリア海に浮かぶフヴァル島には、紀元前4世紀の景観を今に伝える街「スターリ・グラード」があります。その始まりは、パロス島のギリシャ人が農業目的で入植したことに遡ります。入植者たちはこの肥沃な土地を石壁で幾何学的に区分けしてチョーラと呼ばれる農地を形成し、そこでブドウやオリーヴを栽培しました。こうしたシステムによる農業は、およそ2,400年の時を経た今も続けられており、よそにはない独特の景観となっています。貯蔵庫として使われてきた石造りの建物などは、地中海世界における農業史とその進化を知る上でも興味深いものです。本遺産は古代から続く伝統的な定住地の一例ですが、今日では、過疎化や慣習的な農法の放棄などによって、集落の維持が困難になってきているようです。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (ii)(iii)(v)
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プリトヴィツェ湖群国立公園

Plitvice Lakes National Park
プリトヴィツェ湖群国立公園
プリトヴィツェ湖群国立公園は、約300㎢の広さを誇るクロアチア最大の国立公園です。一帯は石灰岩地帯(カルスト地形)に位置し、主に中生代の石灰岩や苦灰岩(ドロマイト)で形成されています。プリトヴィツェ川の水は炭酸カルシウムが高濃度で含まれており(過飽和状態)、植物やコケ類、藻類などの光合成の作用が関わって炭酸カルシウムが沈殿することで、トゥファ(石灰華)といわれる石灰質の堆積物がつくられました。トゥファはまるで天然のダムのように河川をせき止め、大小16の湖が形成されました。これらの湖を計92の滝がつないでいます。湖底まで見ることのできる水の透明度の高さは、流域周辺を覆う森林の働きによるものです。幻想的なエメラルドグリーンの湖は、訪れる観光客を魅了します。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)
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ポレチュ歴史地区にあるエウフラシウス聖堂の司教関連建造物群

Episcopal Complex of the Euphrasian Basilica in the Historic Centre of Poreč
ポレチュ歴史地区にあるエウフラシウス聖堂の司教関連建造物群
クロアチア西部イストラ半島のアドリア海に面する地、ポレチュは、紀元前2世紀に古代ローマ帝国が建設した街です。ここには4世紀から6世紀にかけて建てられた初期キリスト教関連の建造物群があります。エウフラシウス聖堂は、4世紀創建の礼拝堂を6世紀中ごろ司教エウフラシウスが改築したもので、同時代のビザンツ建築の中心地であったラヴェンナの影響が強く見られ、初期キリスト教建築とビザンツ様式が融合した宗教建築の傑作といわれています。バシリカ聖堂本体に加え、中央のアプスやアトリウム、そしてモザイク画などが良好な状態で保存されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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歴史都市トロギール

Historic City of Trogir
歴史都市トロギール
歴史都市トロギールは、クロアチア南部アドリア海に浮かぶ要塞都市です。ここは紀元前4世紀に古代ギリシャの植民都市として建設され、その後ずっと現在まで存続している貴重な都市です。その連続性を示すものが直角に交差する街路で、これはヘレニズム時代由来のものです。その後の支配者たちにより建てられた美しいロマネスク様式の建築群のなかに、ヴェネツィア支配の時代のルネサンス建築やバロック建築が残されています。市庁舎はルネサンス様式の外観を保ち、チピコ宮殿をはじめとする有力氏族の宮殿はロマネスク様式の建物の上にゴシックからバロックまでの様々な様式で建てられています。完成に3世紀を要したとされる聖ロヴロ大聖堂にはルネサンスからバロックまでの建築様式が見られ、中世から伝わる装飾写本や絵画なども保存されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (ii)(iv)
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