世界遺産委員会の会議は10時に始まる。僕の見方が間違っていなければ、スケジュール上ではそうなっている。でも、10時になっても着席している人はほとんどいないし、議長のネノフ博士や世界遺産センター長のアソモ氏がいることすら稀で、会議場内に人も少ない。10分遅れくらいで珈琲を片手にネノフ博士やアソモ氏などが笑顔で歓談しながら入ってくる頃になってようやく人が増え始め、ネノフ博士の「皆さん、おはようございます。」の挨拶で人々が着席しだす。その時ですら、さざ波の波音のように雑談する声が聞こえるけれど、ネノフ博士が本日の議題について話し始めると、やっと静かになる。海外の人々は本当に話すのが好きだ。