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済州火山島と溶岩洞窟群
Jeju Volcanic Island and Lava Tubes
韓国最南端の火山島である済州島は、漢拏山自然保護区、城山日出峰、拒文岳溶岩洞窟群の3地域が世界遺産に登録されています。これらの地域は、総面積約188.5㎢にわたります。済州島は約120万年前に誕生した火山島で、標高1,950mの漢拏山が韓国最高峰としてそびえ立っています。周辺には火山活動によって生まれた滝や奇岩、火山湖など、息を呑むような景観が広がっており、高山植物の宝庫でもあります。また、拒文岳の噴火により約30万〜10万年前に形成された拒文岳溶岩洞窟系は、その長さと複雑さから「世界で最も優れた洞窟システム」と評されています。これらの地域は、地球の形成と進化に関する重要な証拠であり、自然の壮大さを感じさせてくれます。
サガルマータ国立公園
Sagarmatha National Park
シミエン国立公園
Simien National Park
シャーク湾
Shark Bay, Western Australia
ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸
Giant's Causeway and Causeway Coast
緑豊かな自然が広がるアイルランド島の北端の海岸線には、正六角形をした約4万本の玄武岩の石柱が、約8㎞にわたって陸から海へとなだらかに続く石の道のように伸びています。この不思議な光景は、この地に伝わる巨人伝説にちなみ、「ジャイアンツ・コーズウェイ」(巨人の石道)と名付けられています。これらの石柱は人間が意図的に並べたように見えますが、約6,000万年前の火山の大爆発の際に、大量のマグマが冷えて固まる過程の自然現象でつくられたものです。他にも、この海岸では、12mの高さの柱が60本並ぶ「巨人のオルガン」や、浸食により崖から切り離された多くの柱が見られることから「煙突口」と呼ばれる独特の景観を見ることができます。
シュコツィアンの洞窟群
Škocjan Caves
スロベニア南西部のクラス高原に位置する413万㎢にも及ぶ保護区で、世界最大級の地下河川渓谷の一つでもある、類い希な石灰岩洞窟群です。この壮大な地下渓谷は、クロアチアとの国境付近を源流とするレーカ川が石灰岩を削って作り上げた地形で、レーカ川はシュコツィアン村のすぐ東側で一旦地下に入り、村のすぐ西側にあるヴェリカとマラと呼ばれる二つの大きなドリーネで顔をのぞかせた後、アドリア海の最深部のトリエステ湾にそそぐティマヴォ川の水源となるまで約30㎞以上も地下を流れていきます。長さ3.5km、幅10~60m、高さ100mを超えるシュメチャ川をはじめとする地下渓谷の延長は6kmにも及び、多数の地下空間を形成しています。中でも最大のマルテルホールは容積約220万㎥を誇り、スロベニアで発見された最大の地下空間であり、世界でも最大級の地下空間の一つと考えられています。また、洞窟群とその周辺地域は、カルスト地形の主要な場所となっており、「カルスト」や「ドリーネ」の語源としても知られています。
ジュジ国立鳥類保護区
Djoudj National Bird Sanctuary
隣国モーリタニアとの国境付近、セネガル川のデルタ(三角州)に位置する『ジュジ国立鳥類保護区』には、160㎢の湿地帯が広がっています。一帯には小川や湖、浅瀬が点在し、サハラ砂漠を越えてきた渡り鳥たちの貴重な中継地となっています。ここには、モモイロペリカンやアフリカヘラサギ、フラミンゴなど365種、150万羽以上の鳥類が生息し、その多くが繁殖のために訪れます。さらに鳥たちだけでなく、ワニやマナティーといった動物たちにとっても大切な生息地となっています。この地では、豊かな自然環境を保つために人の手による巣箱の設置、水利管理といった保護活動が行われ、渡り鳥の個体数増加のための取り組みがなされています。
聖山アトス
Mount Athos
エーゲ海に突き出たアクティ半島は、全体がギリシャ正教の聖地です。その東南端にそびえる標高2,000mを越える山がアトス山であり、「聖山アトス」と呼ばれています。この世界遺産は同じくギリシャ正教徒の聖地である『メテオラの修道院群』と同じ1988年に、どちらも複合遺産として登録されました。このあたりの海岸線は非常に複雑であり、その結果、ギリシャでもっとも多くの種類の植物が育っているのです。なお、陸のルートは封鎖されており、巡礼者や観光客は船からしか聖山アトスに行けなくなっています。ダフニ港が入山するための唯一の入り口なのです。修道士がこの地に最初に修道院を築いたのは10世紀半ばと言われていて、以降、次々と修道院が建てられていきます。現在活動する修道院の数は約20です。
セレンゲティ国立公園
Serengeti National Park
泰山
Mount Taishan
中国東部の山東省にそびえる標高1,535mの泰山は、世界遺産の登録基準(i)から(vii)までの全てを認められている唯一の世界遺産です。東岳の泰山、西岳の崋山(陝西省)、南岳の衡山(湖南省)、北岳の恒山(山西省)、中岳の嵩山(河南省)という中国五岳の筆頭であり、多くの人々の信仰を集める道教の聖地です。『史記』 によると紀元前219年、秦の始皇帝はこの山の山頂で天を、そして山麓で地を祀る 「封禅」という儀式を行いました。これは始皇帝以前に72人の王が行っていた儀式を再現したものであるとされます。前漢(前202~後8年)の7代皇帝の武帝はこの儀式を国家的な祭祀として採用し、清(1636~1912年)の康熙帝まで、歴代の皇帝がこの地で封禅を行いました。
大地溝帯にあるケニアの湖沼群
Kenya Lake System in the Great Rift Valley
ケニア西部、大地溝帯にあるボゴリア湖、ナクル湖、エレメンタイタ湖の湖沼群は、比較的浅いアルカリ塩湖が地下でつながって広がっています。世界遺産にはこれら3つの湖を中心とする国立公園がそれぞれ登録されています。ボゴリア湖国立保護区のボゴリア湖は、最大14mの水深をもち、豊富に生育している藻類がフラミンゴのエサとなっています。湖の周辺は地熱活動が活発で、アフリカで最も多くの間欠泉が集中する地域のひとつとなっているほか、アカシアやイチジクなどが優占する有刺灌木が広がっています。ナクル湖国立公園内のナクル湖は、水深3m以下の浅いアルカリ湖で、周囲には森林や草地が広がっています。エレメンタイタ湖は3つの湖の中で最も小さく、ナクル湖同様に水深の浅いアルカリ性の塩湖です。保護区にはロスチャイルドキリンが150頭ほど生息しています。
ダイナソール州立公園
Dinosaur Provincial Park
タスマニア原生地帯
Tasmanian Wilderness
チトワン国立公園
Chitwan National Park
チャン・アンの景観関連遺産群
Trang An Landscape Complex
テ・ワヒポウナム
Te Wahipounamu – South West New Zealand
ドーセット及び東デヴォン海岸
Dorset and East Devon Coast
イングランド南西の沿岸部で、デヴォン州エクスマスからドーセット州スタットランド湾にかけてのイギリス海峡に面した海岸には、生物進化の過程を示す多様な化石が埋まっています。2001年に世界遺産『ドーセット及び東デヴォン海岸』として登録された155㎞に及ぶ範囲には、約2億5,200万年前の三畳紀から、ジュラ紀、白亜紀まで、約1億8,500万年にわたる中生代の地層が露出した場所が存在し、幅広い年代にまたがった多数の化石が発掘されています。そこでは、代表的なアンモナイトを始めとして、魚類、海生・陸生の爬虫類、哺乳類、そして樹木に至る多様な生物の化石が見られます。それらの化石は18世紀から今日に至るまで、300年以上にわたって古生物学や古気候学の貴重な研究史料となっています。なお、地質時代区分の古生代デヴォン紀の名称は、この東デヴォン海岸に由来しています。
トゥルカナ湖国立公園群
Lake Turkana National Parks
ドロミテ山塊
The Dolomites
ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド
West Norwegian Fjords – Geirangerfjord and Nærøyfjord
パパハナウモクアケア
Papahānaumokuākea
パパハナウモクアケアは、ハワイ諸島の北西250〜1931kmの広範囲に連なる小島と環礁からなる、広大かつ孤立した島嶼群に付けられた名称です。総面積は約362,075?におよび、世界最大級の海洋保護区の一つとされています。この地域は、比較的静止したホットスポットと安定したプレート運動の結果として形成された海山列を示す好例であり、ハワイ・エンペラー海山列の大部分を占めています。世界最長かつ最古の火山列の大半を構成するパパハナウモクアケアは、プレートテクトニクス理論およびホットスポットに関する理解を形成する上で、極めて重要な役割を果たしてきました。地質学的にはハワイ火山国立公園と密接に関連しており、ホットスポット火山活動の重要な証拠を共有しています。
ハワイ火山国立公園
Hawaii Volcanoes National Park
パンタナル自然保護区
Pantanal Conservation Area
ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)
Mosi-oa-Tunya / Victoria Falls
アフリカ南部のザンビアとジンバブエにまたがる『ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)』は、幅1,708m、落差約100mの世界最大級の滝です。毎分5億リットルの水が轟音とともに流れ落ちる壮大な姿は、遠く30〜50km離れた場所からもその水しぶきが見えるほどです。飛沫により川沿いには熱帯雨林が生まれ、多くの動植物の命を育んでいます。セーブルアンテロープを含む約30種類の大型哺乳類や、タイタハヤブサ、クロワシなどの絶滅危惧種を含む400種類以上の鳥類も生息しています。1855年にこの滝を訪れた探検家デイヴィッド・リヴィングストンは、イギリス女王の名にちなみ「ヴィクトリアの滝」と名付けました。現地では「モシ・オ・トゥニャ(轟音を響かせる水煙)」と呼ばれています。
ピトンズ管理地区
Pitons Management Area
プリトヴィツェ湖群国立公園
Plitvice Lakes National Park
プリトヴィツェ湖群国立公園は、約300㎢の広さを誇るクロアチア最大の国立公園です。一帯は石灰岩地帯(カルスト地形)に位置し、主に中生代の石灰岩や苦灰岩(ドロマイト)で形成されています。プリトヴィツェ川の水は炭酸カルシウムが高濃度で含まれており(過飽和状態)、植物やコケ類、藻類などの光合成の作用が関わって炭酸カルシウムが沈殿することで、トゥファ(石灰華)といわれる石灰質の堆積物がつくられました。トゥファはまるで天然のダムのように河川をせき止め、大小16の湖が形成されました。これらの湖を計92の滝がつないでいます。湖底まで見ることのできる水の透明度の高さは、流域周辺を覆う森林の働きによるものです。幻想的なエメラルドグリーンの湖は、訪れる観光客を魅了します。
武陵源:歴史的・景観的重要地区
Wulingyuan Scenic and Historic Interest Area
ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区
Belize Barrier Reef Reserve System
ヘンダーソン島
Henderson Island
マチュ・ピチュ
Historic Sanctuary of Machu Picchu