World Heritage Sites

世界遺産一覧

(登録基準(vii))

ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸

Giant's Causeway and Causeway Coast
ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸
緑豊かな自然が広がるアイルランド島の北端の海岸線には、正六角形をした約4万本の玄武岩の石柱が、約8㎞にわたって陸から海へとなだらかに続く石の道のように伸びています。この不思議な光景は、この地に伝わる巨人伝説にちなみ、「ジャイアンツ・コーズウェイ」(巨人の石道)と名付けられています。これらの石柱は人間が意図的に並べたように見えますが、約6,000万年前の火山の大爆発の際に、大量のマグマが冷えて固まる過程の自然現象でつくられたものです。他にも、この海岸では、12mの高さの柱が60本並ぶ「巨人のオルガン」や、浸食により崖から切り離された多くの柱が見られることから「煙突口」と呼ばれる独特の景観を見ることができます。
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シュコツィアンの洞窟群

Škocjan Caves
シュコツィアンの洞窟群
スロベニア南西部のクラス高原に位置する413万㎢にも及ぶ保護区で、世界最大級の地下河川渓谷の一つでもある、類い希な石灰岩洞窟群です。この壮大な地下渓谷は、クロアチアとの国境付近を源流とするレーカ川が石灰岩を削って作り上げた地形で、レーカ川はシュコツィアン村のすぐ東側で一旦地下に入り、村のすぐ西側にあるヴェリカとマラと呼ばれる二つの大きなドリーネで顔をのぞかせた後、アドリア海の最深部のトリエステ湾にそそぐティマヴォ川の水源となるまで約30㎞以上も地下を流れていきます。長さ3.5km、幅10~60m、高さ100mを超えるシュメチャ川をはじめとする地下渓谷の延長は6kmにも及び、多数の地下空間を形成しています。中でも最大のマルテルホールは容積約220万㎥を誇り、スロベニアで発見された最大の地下空間であり、世界でも最大級の地下空間の一つと考えられています。また、洞窟群とその周辺地域は、カルスト地形の主要な場所となっており、「カルスト」や「ドリーネ」の語源としても知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スロベニア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ジュジ国立鳥類保護区

Djoudj National Bird Sanctuary
ジュジ国立鳥類保護区
隣国モーリタニアとの国境付近、セネガル川のデルタ(三角州)に位置する『ジュジ国立鳥類保護区』には、160㎢の湿地帯が広がっています。一帯には小川や湖、浅瀬が点在し、サハラ砂漠を越えてきた渡り鳥たちの貴重な中継地となっています。ここには、モモイロペリカンやアフリカヘラサギ、フラミンゴなど365種、150万羽以上の鳥類が生息し、その多くが繁殖のために訪れます。さらに鳥たちだけでなく、ワニやマナティーといった動物たちにとっても大切な生息地となっています。この地では、豊かな自然環境を保つために人の手による巣箱の設置、水利管理といった保護活動が行われ、渡り鳥の個体数増加のための取り組みがなされています。
地域: アフリカ / 国名: セネガル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vii)(x)
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聖山アトス

Mount Athos
聖山アトス
エーゲ海に突き出たアクティ半島は、全体がギリシャ正教の聖地です。その東南端にそびえる標高2,000mを越える山がアトス山であり、「聖山アトス」と呼ばれています。この世界遺産は同じくギリシャ正教徒の聖地である『メテオラの修道院群』と同じ1988年に、どちらも複合遺産として登録されました。このあたりの海岸線は非常に複雑であり、その結果、ギリシャでもっとも多くの種類の植物が育っているのです。なお、陸のルートは封鎖されており、巡礼者や観光客は船からしか聖山アトスに行けなくなっています。ダフニ港が入山するための唯一の入り口なのです。修道士がこの地に最初に修道院を築いたのは10世紀半ばと言われていて、以降、次々と修道院が建てられていきます。現在活動する修道院の数は約20です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ギリシャ共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(v)(vi)(vii)
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セレンゲティ国立公園

Serengeti National Park
セレンゲティ国立公園
『セレンゲティ国立公園』は、タンザニア北部に広がるサバンナの大平原で、その広さは1万4,760㎢にも及びます。セレンゲティとはマサイ語で「果てしない平原」を意味しており、そう呼ぶにふさわしい景観を誇ります。ここでは毎年、200万頭のヌー、数十万頭のガゼルやシマウマといった草食動物の大群が、雨季に向けて水と草を求めて移動します。この移動には、ライオンやチーターなどの捕食動物も同行し、命の連鎖を描く壮大なドラマが展開されます。ケニアとタンザニアにまたがる約1,000kmに及ぶこの大移動は、世界でも類を見ない規模であり、世界で最も印象的な自然現象のひとつとして知られています。
地域: アフリカ / 国名: タンザニア連合共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vii)(x)
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泰山

Mount Taishan
泰山
中国東部の山東省にそびえる標高1,535mの泰山は、世界遺産の登録基準(i)から(vii)までの全てを認められている唯一の世界遺産です。東岳の泰山、西岳の崋山(陝西省)、南岳の衡山(湖南省)、北岳の恒山(山西省)、中岳の嵩山(河南省)という中国五岳の筆頭であり、多くの人々の信仰を集める道教の聖地です。『史記』 によると紀元前219年、秦の始皇帝はこの山の山頂で天を、そして山麓で地を祀る 「封禅」という儀式を行いました。これは始皇帝以前に72人の王が行っていた儀式を再現したものであるとされます。前漢(前202~後8年)の7代皇帝の武帝はこの儀式を国家的な祭祀として採用し、清(1636~1912年)の康熙帝まで、歴代の皇帝がこの地で封禅を行いました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)(vii)
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大地溝帯にあるケニアの湖沼群

Kenya Lake System in the Great Rift Valley
大地溝帯にあるケニアの湖沼群
ケニア西部、大地溝帯にあるボゴリア湖、ナクル湖、エレメンタイタ湖の湖沼群は、比較的浅いアルカリ塩湖が地下でつながって広がっています。世界遺産にはこれら3つの湖を中心とする国立公園がそれぞれ登録されています。ボゴリア湖国立保護区のボゴリア湖は、最大14mの水深をもち、豊富に生育している藻類がフラミンゴのエサとなっています。湖の周辺は地熱活動が活発で、アフリカで最も多くの間欠泉が集中する地域のひとつとなっているほか、アカシアやイチジクなどが優占する有刺灌木が広がっています。ナクル湖国立公園内のナクル湖は、水深3m以下の浅いアルカリ湖で、周囲には森林や草地が広がっています。エレメンタイタ湖は3つの湖の中で最も小さく、ナクル湖同様に水深の浅いアルカリ性の塩湖です。保護区にはロスチャイルドキリンが150頭ほど生息しています。
地域: アフリカ / 国名: ケニア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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ダイナソール州立公園

Dinosaur Provincial Park
ダイナソール州立公園
カナダのカナディアン・ロッキー南東に位置する「ダイナソール州立公園」は、バッドランド(樹木が育たない荒れ地)と呼ばれる乾燥した原野が広がる州立公園で、世界遺産には約78㎢が登録されています。荒涼としながらも卓越した自然美の景観を有するとして、登録基準(ⅶ)に該当しています。この地域は、太古の昔には亜熱帯気候にあり、一面に緑が生い茂り、ヤシの木や巨大なシダが繁茂していました。また、当時の大地には大河が内海へと流れ、サメやクロコダイルなど多様な動物が生息していたことが明らかになっています。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)
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タスマニア原生地帯

Tasmanian Wilderness
タスマニア原生地帯
オーストラリア大陸の南に位置するタスマニア島は、かつてゴンドワナ大陸の一部でオーストラリアと陸続きだった島です。2万1,000年前頃に、海水面の上昇によって本土と海峡で隔てられました。タスマニア島では、太古の姿を保った植物や独自の進化を遂げた動物が見られます。1982年に自然遺産として世界遺産登録されましたが、1989年には文化遺産の価値も認められて、複合遺産になりました。氷河の流動によって大地が浸食され、平坦な山頂や荒々しい斜面、多数の湖が誕生し、世界最大規模の壮観な原生地帯だといわれています。世界遺産には7つの国立公園にまたがる、総面積約1万5,842㎢のエリアが登録されています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)(vii)(viii)(ix)(x)
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チトワン国立公園

Chitwan National Park
チトワン国立公園
インドとの国境付近の丘陵地帯の「タライ」と呼ばれる地域に位置しており、総面積932㎢を誇る一帯は王室の狩猟地として保護されてきた歴史を持っています。タライ地域の生態系が残された貴重な場所で、公園周辺の750㎢の中にはラムサール条約に指定されているビーシャザール湖と関連湖なども含まれています。
地域: 西・南アジア / 国名: ネパール / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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チャン・アンの景観関連遺産群

Trang An Landscape Complex
チャン・アンの景観関連遺産群
ベトナム北部、紅河デルタ地帯の南端に位置するチャン・アンには、石灰岩の岩や鍾乳洞からなる熱帯カルスト地形が広がっています。降水量年平均2,000mm超の湿潤な環境で、塔状の岩峰(タワーカルスト)、円錐状の丘陵や岩山(円錐カルスト)が形成され、円錐カルスト間には多角形の窪地(コックピット)が見られます。岩山の下には洞窟があり水が流れ込んでいて、高所の洞窟群からは、人類が3万年以上の年月をかけて気候や環境の変化に適応し、居住してきたことが分かっています。10~11世紀のベトナムの古都ホア・ルーも含まれ、寺院や小集落、水田地帯なども登録されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: ベトナム社会主義共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (v)(vii)(viii)
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テ・ワヒポウナム

Te Wahipounamu – South West New Zealand
テ・ワヒポウナム
ニュージーランド南島の南西部の2万6,000㎢(ニュージーランドの陸地面積の10%)に広がり、フィヨルドランド、マウント・アスパイアリング、マウント・クック、ウエストランドの4つの国立公園をはじめ、2つの自然保護区、3つの科学保護区、13の景観保護区、4つの野生生物管理保護区などが含まれています。ニュージーランド最高峰(アオラキ/マウント・クック(標高3,724m))、最長の氷河(ハウパパ/タスマン氷河(長さ27km))をはじめとした様々な景観美を堪能することができます。
地域: オセアニア / 国名: ニュージーランド / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1990年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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ドロミテ山塊

The Dolomites
ドロミテ山塊
標高3,000m以上の山が18峰ある広大な山岳地帯。切り立った岩壁、密集した狭く深く長い谷間は、激しい地殻変動により隆起や浸食を繰り返し、たび重なる地すべりや洪水、雪崩などによってつくりだされた地球の歴史を見ることができます。これらの大地は氷河地形やカルスト地形等、地形学の面でも世界的に重要とされています。一方、単なる無機質な岩肌とは対照的に、モミやカラマツ等の木々や、豊かな牧草地も広がり、そのコントラストはここにしかない「ドロミーティの風景」として、様々な絵画や写真等を通して人々の記憶に刻まれてきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2009年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド

West Norwegian Fjords – Geirangerfjord and Nærøyfjord
ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド
ノルウェーの南西部の海岸線、南北約500kmにわたって雄大なフィヨルド地域が広がっています。ノーベル文学賞を受章したノルウェーを代表する文学者、ビョルンスティエルネ・ビョルンソンは、「ガイランゲルに牧師はいらない。フィヨルドが神の言葉を語るから」という言葉で、この地域のフィヨルドの美しさと荘厳さを表現しています。また、フィヨルドという言葉は、ノルウェー語の「氷河に深く削られ狭く急が掛けが海中まで続く谷」を語源としており、氷河による造形美の代表例であることを表しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ノルウェー王国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2005年 / 登録基準: (vii)(viii)
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パンタナル自然保護区

Pantanal Conservation Area
パンタナル自然保護区
ブラジル中西部のマットグロッソ州南西部に位置するパンタナル自然保護区は、ブラジル、ボリビア、パラグアイの3ヵ国にまたがる世界最大級の淡水湿地・パンタナル地域の一部を成しています。保護区には、クイヤバ川とパラグアイ川の源流域を含み、湿地、草原、森林など多様な生態系が広がっています。この地域は、約80種の哺乳類、650種の鳥類、50種の爬虫類、300種の魚類が生息しており、水鳥の繁殖地になっていることなどで、生物多様性が非常に高いことで知られています。​また、ジャガーやオオアルマジロ、オオアリクイ、オオカワウソなどの絶滅危惧種の生息地にもなっています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)

Mosi-oa-Tunya / Victoria Falls
ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)
アフリカ南部のザンビアとジンバブエにまたがる『ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)』は、幅1,708m、落差約100mの世界最大級の滝です。毎分5億リットルの水が轟音とともに流れ落ちる壮大な姿は、遠く30〜50km離れた場所からもその水しぶきが見えるほどです。飛沫により川沿いには熱帯雨林が生まれ、多くの動植物の命を育んでいます。セーブルアンテロープを含む約30種類の大型哺乳類や、タイタハヤブサ、クロワシなどの絶滅危惧種を含む400種類以上の鳥類も生息しています。1855年にこの滝を訪れた探検家デイヴィッド・リヴィングストンは、イギリス女王の名にちなみ「ヴィクトリアの滝」と名付けました。現地では「モシ・オ・トゥニャ(轟音を響かせる水煙)」と呼ばれています。
地域: アフリカ / 国名: ザンビア共和国, ジンバブエ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1989年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ピトンズ管理地区

Pitons Management Area
ピトンズ管理地区
カリブ海に浮かぶセントルシアの南西部に位置する『ピトンズ管理地区』は、グロス・ピトン山とプチ・ピトン山の2つの火山からなる景観です。それぞれ海抜700メートルを超える高さまで海から急峻に聳え立っており、島のほぼ全域から見ることができることから、船乗りにとってのランドマークにもなっています。この地ではサルファー・スプリングスと呼ばれる地熱活動の跡や、かつて居住していたアメリカ先住民カリブ族の痕跡を残す遺物も残っています。美しい自然景観だけでなく、先住民文化や地質学的価値をも内包した場所です。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: セントルシア / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (vii)(viii)
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プリトヴィツェ湖群国立公園

Plitvice Lakes National Park
プリトヴィツェ湖群国立公園
プリトヴィツェ湖群国立公園は、約300㎢の広さを誇るクロアチア最大の国立公園です。一帯は石灰岩地帯(カルスト地形)に位置し、主に中生代の石灰岩や苦灰岩(ドロマイト)で形成されています。プリトヴィツェ川の水は炭酸カルシウムが高濃度で含まれており(過飽和状態)、植物やコケ類、藻類などの光合成の作用が関わって炭酸カルシウムが沈殿することで、トゥファ(石灰華)といわれる石灰質の堆積物がつくられました。トゥファはまるで天然のダムのように河川をせき止め、大小16の湖が形成されました。これらの湖を計92の滝がつないでいます。湖底まで見ることのできる水の透明度の高さは、流域周辺を覆う森林の働きによるものです。幻想的なエメラルドグリーンの湖は、訪れる観光客を魅了します。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)
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武陵源:歴史的・景観的重要地区

Wulingyuan Scenic and Historic Interest Area
武陵源:歴史的・景観的重要地区
湖南省にある武陵源は、高さ100~400mの珪岩の柱が3,000本以上林立する山岳地帯です。この一帯はもともと海であり、1億8,000万年前から続く地殻変動で隆起した海底の砂岩層が風化・浸食したことによって、独特な景観がもたらされました。2つの巨大な天然橋や40以上の洞窟などが壮大な景観をつくり出しています。また、多種多様な動植物の生育地で、脊椎動物は絶滅が危ぶまれているチュウゴクオオサンショウウオなど116種、植物は3,000種にも及びます。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (vii)
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ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区

Belize Barrier Reef Reserve System
ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区
ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区は、北半球最大の珊瑚礁を有し、環礁、マングローブ、干潟など多様な海岸地形が広がっており、その美しさから「カリブ海の真珠」とも言われる。​この地域は、サンゴ礁の進化の歴史を示す典型的な例とされ、世界でも最も手つかずの状態を保つ珊瑚礁生態系の一つと評価されています。この保護区は、ウミガメ、マナティー、アメリカクロコダイルなどの絶滅のおそれのある海洋生物の重要な生息地となっています。​また、サンゴ、海草、藻類などの多様な海洋生物が生息し、豊かな生物多様性を誇ります。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: ベリーズ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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ヘンダーソン島

Henderson Island
ヘンダーソン島
南太平洋ポリネシアの東端に位置する英領ピトケアン諸島のひとつで、面積37㎢の環状サンゴ礁の無人島です。17世紀初頭にスペイン人が上陸しましたが、18世紀以降は無人島となり、手つかずの原始のままの環境が残りました。ここには固有種が多く生息しており、飛べない鳥ヘンダーソンクイナをはじめとして陸鳥4種すべてが固有種です。また絶滅危惧種のヘンダーソンミズナギドリの唯一の繁殖地となっています。
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マチュ・ピチュ

Historic Sanctuary of Machu Picchu
マチュ・ピチュ
マチュ・ピチュ(ケチュア語で「老いた峰」)は、標高約2,430mの位置に築かれたインカ帝国の都市遺跡で、その都市の誕生は15世紀半ばとされています。16世紀にインカ帝国がスペイン人に征服されたときに放棄されましたが、1911年にアメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムがマチュ・ピチュを発見し世界に知られるようになりました。
地域: 南米 / 国名: ペルー共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (i)(iii)(vii)(ix)
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マンモス・ケーブ国立公園

Mammoth Cave National Park
マンモス・ケーブ国立公園
アメリカ合衆国ケンタッキー州西部のカルスト台地の地下60〜100mの深さには、調査が行われただけでも総延長約500kmに及ぶ、世界最大かつ最長の洞窟群が広がっています。この洞窟群は、石灰質の柔らかい地層に水が長い時間をかけて浸透し、約1億年をかけて形成されたものです。内部には、巨大な空間や、石筍と鍾乳石によって形作られた長い通路、美しい形状の石膏華や石膏針など、あらゆる洞窟生成物の特徴が見られます。現在も水の浸透作用によって洞窟は形成され続けており、最終的には地下河川が洞窟を抜けて地上に現れ、グリーン川に合流します。洞窟の外部には、陥没穴、亀裂、割れ目、地下河川や泉といった、典型的なカルスト地形の特徴が揃っており、極めて魅力的な景観を形成しています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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メ渓谷自然保護区

Vallée de Mai Nature Reserve
メ渓谷自然保護区
セーシェル諸島のプララン島に位置する『メ渓谷自然保護区』は、原生的なヤシ林が広がる自然保護地域です。このヤシ林で優占するのは、世界最大の種子を持つフタゴヤシです。フタゴヤシは、最初の花を咲かせるまでに約25年もの歳月を要し、そこからさらに長い時間をかけて、直径約50cm・重さ20kgにもなる巨大な実を結びます。このフタゴヤシがメ渓谷の象徴となっており、他に5種類の固有種のヤシも生育しています。また、セーシェルに固有の動物も多く生息しており、セーシェルルリバトやセーシェルヒヨドリ、セーシェルタイヨウチョウなどの鳥類、タイガーカメレオンなどの爬虫類、そして多くの無脊椎動物が生息するなど、豊かな生物多様性を保っています。
地域: アフリカ / 国名: セーシェル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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メテオラの修道院群

Meteora
メテオラの修道院群
メテオラとはギリシア語で「中空に浮く」という意味であり、ギリシア中部にあるメテオラでは、奇岩群が数多くあり、その上に修道院が立っているという、世界でも類を見ない景観が見られます。この奇岩群が形成されたのは今から6,000万年前に誕生したとされ、そこから長い年月をかけて川の水が谷を削り、硬い部分だけが残った結果、このような景観が生まれました。この景観を神の地と思ったのか、古くから人々が住み着いていました。9世紀頃から、現実世界から離れて、決して住みやすいとは言えないこの場所に修道院を築き、祈りを捧げるようになるのです。修道院群があたかも空中に浮いているように見えるから、この地はメテオラと言われました。最盛期には24の修道院があり、7つの修道院が世界遺産に登録されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ギリシャ共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(v)(vii)
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ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス

Swiss Alps Jungfrau-Aletsch
ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス
『ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス』は、アルプス有数の氷河地帯であり、ヨーロッパの中でも広大な氷河が特徴です。スイス南西部に広がるアルプス山脈北部ベルナー・アルプスにそびえる、ユングフラウ山を中心としたエリアには、標高4,000m級の山々が連なります。ユングフラウ、アイガー、メンヒなどの名峰がそびえるこの一帯には、アレッチュ氷河など手つかずの自然が多く残されています。山並みが織りなす風景は、古来多くの芸術家たちにインスピレーションを与え、数々の文学や美術の題材として取り上げられました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スイス連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)
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ヨセミテ国立公園

Yosemite National Park
ヨセミテ国立公園
アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州に位置するヨセミテ国立公園は、氷河期に形成されたダイナミックな地形が特徴の自然公園です。シエラネバダ山脈の中心部にあるこの地域では、約70万年前から1万年前にかけて氷河の活動が活発で、独特な地形が形づくられました。19世紀後半、カリフォルニアがゴールドラッシュに沸く中、人々の関心がヨセミテにも向けられるようになりました。アメリカ先住民を追跡していた騎兵隊が偶然この地にたどり着いたことが、公園の「発見」のきっかけとされています。その後、観光開発が進められる一方で、自然保護活動も活発化しました。とりわけ大きな役割を果たしたのが、自然保護活動家のジョン・ミューアです。彼は、ヨセミテの地形は氷河活動による産物であるという説をいち早く発表し、その保護を訴え続けました。その結果、1890年にイエローストーンに次ぐアメリカで2番目の国立公園として、ヨセミテ国立公園が誕生しました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ルート砂漠

Lut Desert
ルート砂漠
ルート砂漠は、イラン南東部に広がる乾燥地帯です。周囲を山々に囲まれた内陸盆地に位置しており、降水量が少なく乾燥しています。また、太古の昔の火山活動で形成された地表の黒い溶岩質の岩が、亜熱帯の太陽熱を吸収することで、極めて高温になります。夏の気温は70℃以上にもなり、「世界で一番暑い場所」と言われています。全体の広さはイランの総面積のおよそ1%を占めるという広大な不毛の地で、世界遺産には2万2,780㎢が登録されています。
地域: 西・南アジア / 国名: イラン・イスラム共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2016年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ルウェンゾリ山地国立公園

Rwenzori Mountains National Park
ルウェンゾリ山地国立公園
ウガンダ共和国の西部、コンゴ共和国との国境地帯にあり、コンゴのヴィルンガ山地とつながっています。ルウェンゾリとは「雪をいただく山々」という意味で、アフリカ大陸第3の高峰マルゲリータ峰を擁し、赤道直下にありながら万年雪と氷河が見られる山岳地帯です。ここから流れ出る雪解け水は北へ流れ、大河ナイル川となります。氷河、滝、湖が点在し、数多くの絶滅危惧種が生息するほか、珍しい植物の自生地となっています。
地域: アフリカ / 国名: ウガンダ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(x)
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レンソイス・マラニャンセス国立公園

Lençóis Maranhenses National Park
レンソイス・マラニャンセス国立公園
レンソイス・マラニャンセス国立公園は、ブラジル北東部のマラニャン州に位置し、約156,000ヘクタールの広大な面積を誇ります。この地域は、白い砂丘と淡水のラグーンが点在する独特の景観で知られ、雨季には砂丘の間に水が溜まり、色とりどりのラグーンが現れ、乾季にはこれらの水域が蒸発し、再び砂丘が姿を現します。この自然のサイクルが織りなす景観は、世界的にも類を見ない美しさを誇ります。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (vii)(viii)
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