1~25件を表示中(全25件中)
アグテレク・カルストとスロバキア・カルストの洞窟群
Caves of Aggtelek Karst and Slovak Karst
アペニン山脈北部の蒸発岩カルストと洞窟群
Evaporitic Karst and Caves of Northern Apennines
イタリア半島を縦貫するアペニン山脈の北部に位置する蒸発岩カルストと洞窟群からなるシリアル・サイトです。蒸発岩は、海水や湖水などでの鉱物を含んだ水が干上がることにより、水中に溶けた物質が固まってつくられた堆積岩のことです。その多くはカルスト地形を形成し、洞窟が見られます。この地域では洞窟の密度が非常に高く、比較的狭い地域に900以上の洞窟があり、その総延長距離は100㎞を超えています。また、最も深いものでは地下265mに達しています。この一帯では、保存状態の良いカルスト地形が広範囲に存在し、希少な岩石や鉱物が豊富で、16世紀以来、世界中の多くの博物学者や科学者により、蒸発岩カルストの研究が国際的に続けられている貴重な場所となっています。
アンドレファナ乾燥林群
Andrefana Dry Forests
世界で4番目に大きな島であるマダガスカルは、中央部の山地を境に東側と西側で気候が大きく異なる国です。雨が多い東側に対し、「アンドレファナの乾燥林群」がある西側は年間を通して雨が少ない自然環境です。ここで見ることができるバオバブは、乾燥に適応して、幹に水分を蓄えることができるように進化しました。なお、アフリカ大陸では1種類のみのバオバブは、マダガスカルでは6種もあります。この遺産は、アンカラファンツィカ、ミケア、ツィンギー・ド・ベマラハ、ツィマナンペツォツァの4つの国立公園と、アナラメラナおよびアンカラナの特別保護区で構成されています。1990年に単体で登録されていた「ツィンギー・ド・ベマラハ厳正自然保護区」が、2023年に登録範囲を拡大したものです。
九寨溝:歴史的・景観的重要地区
Jiuzhaigou Valley Scenic and Historic Interest Area
グヌン・ムル国立公園
Gunung Mulu National Park
ボルネオ島マレーシア領サラワク州内にある「グヌンムル国立公園」は、豊かな生物多様性で知られる熱帯カルスト地帯です。標高約2,370mのムル山を中心とする地域には、総延長295㎞にもなる巨大洞窟群が連なっています。ここにある「サラワク・チャンバー」という世界最大の地下空洞は、大型旅客機が40機も収まるほどの巨大空間です。高さ150mの入口をもつディア洞窟では、夕方になると数百万匹のコウモリがいっせいに空へ飛び立っていきます。また、アジア最長のクリアウォーター洞窟群では、あらゆる種類の鍾乳石も見られます。17の植生帯があるこの公園には、約3,500種もの維管束植物が生息しています。特にヤシが豊富で109種が記録されており、世界有数の生息地の一つです。
グランマ号上陸記念国立公園
Desembarco del Granma National Park
グランマ号上陸記念国立公園は、キューバの南東部、シエラ・マエストラ山脈西側部分に位置する国立公園です。「グランマ号」はキューバの革命家フィデル・カストロが乗っていたヨットの名前で、グランマ号が上陸した岬があることが園名の由来となっています。この場所には、海上360mから海中180mに及ぶ石灰岩の海岸段丘が完全な形で残ります。海岸段丘とは、その名の通り海岸に沿って見られる階段状の地形のことです。地殻変動による隆起や海水面の低下によって、海面付近の浅く平らな海底が陸地となることが繰り返されて形成されます。この地域では、サンゴ礁由来の石灰岩が隆起して海岸段丘となり、その後の風化や溶食でカルスト地形が発達しました。最大100mの段丘崖を含む手つかずの景観や、直径77mのドリーネ(巨大な陥没穴)といった壮大なカルスト地形などが残ります。
紅河ハニ族棚田群の文化的景観
Cultural Landscape of Honghe Hani Rice Terraces
左江花山の岩絵の文化的景観
Zuojiang Huashan Rock Art Cultural Landscape
シュコツィアンの洞窟群
Škocjan Caves
スロベニア南西部のクラス高原に位置する413万㎢にも及ぶ保護区で、世界最大級の地下河川渓谷の一つでもある、類い希な石灰岩洞窟群です。この壮大な地下渓谷は、クロアチアとの国境付近を源流とするレーカ川が石灰岩を削って作り上げた地形で、レーカ川はシュコツィアン村のすぐ東側で一旦地下に入り、村のすぐ西側にあるヴェリカとマラと呼ばれる二つの大きなドリーネで顔をのぞかせた後、アドリア海の最深部のトリエステ湾にそそぐティマヴォ川の水源となるまで約30㎞以上も地下を流れていきます。長さ3.5km、幅10~60m、高さ100mを超えるシュメチャ川をはじめとする地下渓谷の延長は6kmにも及び、多数の地下空間を形成しています。中でも最大のマルテルホールは容積約220万㎥を誇り、スロベニアで発見された最大の地下空間であり、世界でも最大級の地下空間の一つと考えられています。また、洞窟群とその周辺地域は、カルスト地形の主要な場所となっており、「カルスト」や「ドリーネ」の語源としても知られています。
チャン・アンの景観関連遺産群
Trang An Landscape Complex
ドゥルミトル国立公園
Durmitor National Park
ドロミテ山塊
The Dolomites
ナハニ国立公園
Nahanni National Park
ニンガルー・コースト
Ningaloo Coast
パーヌルル国立公園
Purnululu National Park
西オーストラリア州の北東端に近い地域に立地する約24万㏊の規模を持つ自然保護区です。その立地からアクセスが比較的困難なため、最近までオーストラリアでもあまり知られていませんでしたが、その並外れた自然美で国際的に認知されるようになりました。公園中央に位置する「バングル・バングル」と呼ばれる奇岩はその象徴とも言えるもので、縞模様の蜂の巣のような形状を持つ円錐状の岩が立ち並ぶ光景が見られます。「バングル・バングル」とは現地のアボリジナルピープルの言葉で「砂岩」という意味を持ち、シアノバクテリアの生物学的作用によって形成された砂岩層が、堆積作用と風化作用によって黒とオレンジの縞模様を織りなしています。他にも様々な形状を持つ奇岩や崖が多く点在しており、公園の砂岩カルスト地形はその形成過程を示すものとして地質学的に貴重な価値を持つ存在となっています。
ハ・ロン湾とカット・バ諸島
Ha Long Bay - Cat Ba Archipelago
ヒエラポリスとパムッカレ
Hierapolis-Pamukkale
プエルト・プリンセサ地下河川国立公園
Puerto-Princesa Subterranean River National Park
フォン・ニャ‐ケ・バン国立公園とヒン・ナム・ノー国立公園
Phong Nha-Ke Bang National Park and Hin Nam No National Park
ベトナムの自然遺産フォン・ニャ‐ケ・バン国立公園について、2025年7月の第47回世界遺産委員会で、登録範囲が拡大され、ラオスのヒン・ナム・ノー国立公園が含まれることになりました。ベトナムとラオスの国境沿いに位置し、国境を越えたエリアは、世界で最も保存状態の良いありのままの石灰岩のカルスト地形を形成しています。この地域のカルスト地層は、約4億年前の古生代に発達し始め、アジア最古の大規模なカルスト地形となっています。ドラマチックな崖、深い陥没した穴、広大な地下河川網が特徴です。220㎞を超える洞窟と地下水路があり、その多くはその規模、美しさ、において世界的に重要な科学的価値を有しています。この古代の地形は、標高の高い乾燥したカルスト林から、この地域の希少種、絶滅危惧種、または固有種を含む多くの希少でユニークな動植物種の生息地です、鬱蒼とした湿った低地の森林に至るまで、驚くべき多様性の生態系を支えています。この地域の生物多様性は注目に値するだけでなく、世界的な保全活動において重要な役割を果たしています。
プリトヴィツェ湖群国立公園
Plitvice Lakes National Park
プリトヴィツェ湖群国立公園は、約300㎢の広さを誇るクロアチア最大の国立公園です。一帯は石灰岩地帯(カルスト地形)に位置し、主に中生代の石灰岩や苦灰岩(ドロマイト)で形成されています。プリトヴィツェ川の水は炭酸カルシウムが高濃度で含まれており(過飽和状態)、植物やコケ類、藻類などの光合成の作用が関わって炭酸カルシウムが沈殿することで、トゥファ(石灰華)といわれる石灰質の堆積物がつくられました。トゥファはまるで天然のダムのように河川をせき止め、大小16の湖が形成されました。これらの湖を計92の滝がつないでいます。湖底まで見ることのできる水の透明度の高さは、流域周辺を覆う森林の働きによるものです。幻想的なエメラルドグリーンの湖は、訪れる観光客を魅了します。
武陵源:歴史的・景観的重要地区
Wulingyuan Scenic and Historic Interest Area
ペルアス川渓谷
Peruaçu River Canyon
マンモス・ケーブ国立公園
Mammoth Cave National Park
アメリカ合衆国ケンタッキー州西部のカルスト台地の地下60〜100mの深さには、調査が行われただけでも総延長約500kmに及ぶ、世界最大かつ最長の洞窟群が広がっています。この洞窟群は、石灰質の柔らかい地層に水が長い時間をかけて浸透し、約1億年をかけて形成されたものです。内部には、巨大な空間や、石筍と鍾乳石によって形作られた長い通路、美しい形状の石膏華や石膏針など、あらゆる洞窟生成物の特徴が見られます。現在も水の浸透作用によって洞窟は形成され続けており、最終的には地下河川が洞窟を抜けて地上に現れ、グリーン川に合流します。洞窟の外部には、陥没穴、亀裂、割れ目、地下河川や泉といった、典型的なカルスト地形の特徴が揃っており、極めて魅力的な景観を形成しています。
ヨセミテ国立公園
Yosemite National Park
アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州に位置するヨセミテ国立公園は、氷河期に形成されたダイナミックな地形が特徴の自然公園です。シエラネバダ山脈の中心部にあるこの地域では、約70万年前から1万年前にかけて氷河の活動が活発で、独特な地形が形づくられました。19世紀後半、カリフォルニアがゴールドラッシュに沸く中、人々の関心がヨセミテにも向けられるようになりました。アメリカ先住民を追跡していた騎兵隊が偶然この地にたどり着いたことが、公園の「発見」のきっかけとされています。その後、観光開発が進められる一方で、自然保護活動も活発化しました。とりわけ大きな役割を果たしたのが、自然保護活動家のジョン・ミューアです。彼は、ヨセミテの地形は氷河活動による産物であるという説をいち早く発表し、その保護を訴え続けました。その結果、1890年にイエローストーンに次ぐアメリカで2番目の国立公園として、ヨセミテ国立公園が誕生しました。
レナ石柱自然公園
Lena Pillars Nature Park
ロシアの極東にあるサハ共和国は、東シベリアの広大な面積を占めます。サハ共和国の中央を流れるレナ川の河岸には、壮大な石柱群を見ることができます。高さが100m、より高いものだと200mを超える石柱が連続して40㎞以上も続き、遠くからは、川に垂直に突き刺さっている一枚岩の壁のようにも見えます。これらの石柱群は、年間100℃に達する寒暖差(冬季は-60℃、夏季は+40℃)という、サハの大陸性気候によって形成されました。岩の表面から染み込んだ水が凍結すると、後に凍結融解作用が起きて岩に亀裂が生じます。この繰り返しにより柱間の溝が広がったことで、独特の景観となりました。また、この場所には、カンブリア紀に遡る化石が多数存在し、化石の産地としての重要性も高いことが特徴です。