World Heritage Sites

世界遺産一覧

(登録基準(ii))

ピサのドゥオーモ広場

Piazza del Duomo, Pisa
ピサのドゥオーモ広場
イタリアのトスカーナ地方にあるドゥオーモ広場は、11~14世紀にかけて建設された世界的に有名な建築が残っています。広場は「ミラコリ広場」とも呼ばれます。これは、イタリアの小説家ダヌンツィオがこの広場を訪れた際に広場の風景に感嘆して「ミラコリ広場(奇跡の広場)」と称したことに由来します。広場にはヨーロッパ中世の建築様式を代表する大聖堂や洗礼堂、斜塔(ピサの斜塔)、カンポサント(墓地)があります。 
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(vi)
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ビスカヤ橋

Vizcaya Bridge
ビスカヤ橋
スペイン北部バスク地方の港湾都市ビルバオ近郊のネルビオン川に架かるビスカヤ橋は、世界で初めてのゴンドラを使った運搬橋です。ポルトゥガレテとゲチョの2つの街を結ぶこの橋は、1893年に完成し、橋げたは全長160m、船の運航に支障がないよう水面から45mにあり、橋げたに吊るされた巨大なゴンドラに人や車などを乗せて対岸へ移動します。ビスカヤ橋のゴンドラは今も現役で稼働しており、約2分で対岸へ渡ることができます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2006年 / 登録基準: (i)(ii)
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ヒッタイトの首都ハットゥシャ

Hattusha: the Hittite Capital
ヒッタイトの首都ハットゥシャ
ハットゥシャはトルコの首都・アンカラから東へ約150kmのアナトリア高原に位置し、紀元前17世紀から紀元前13世紀に繁栄したヒッタイト王国の首都の遺跡で、全長約8kmに及ぶ城壁が都市全体を取り囲んでいました。ヒッタイト人は初めて鉄器を利用した民族として知られていて、めざましい製鉄技術を有していたのが特徴的です。鉄製の武器や馬に引かせた戦車を使うなどして戦況を優位に進め、強国として繁栄しました。紀元前12世紀頃に「海の民」と呼ばれる民族の襲撃に遭い、滅亡することになりますが、その実態の多くがわかっておらず、謎めいています。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)
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ピュー族の古代都市群

Pyu Ancient Cities
ピュー族の古代都市群
ミャンマー中部に位置するピュー族の古代都市群は、紀元前200年頃から紀元後900年頃にかけて繁栄したピュー族の王国の遺跡です。ピュー族は、ビルマ族がこの地域に進出する以前からエーヤワディー川流域に居住していた、チベット=ビルマ系の民族です。ハリン、ベイッタノ、シュリ・クシェートラの3つの都市遺跡は、いずれもレンガ造りの城壁で囲まれており、内側には宮殿や埋葬地、ボーボージーパゴダと呼ばれる仏塔が残されています。城壁で街を囲み、中央に宮殿を配置する都市構造は、古代インドの宗教観に影響を受けたものと考えられています。交易の拠点として栄えたこの地域には、約2,000年前に東南アジアに伝来した仏教によって経済的・社会的・文化的な変化がもたらされました。文献記録によると、ピュー族の王国は東南アジア最古の仏教都市国家とされています。しかし、9世紀に入ると中国雲南地方を基盤に勢力を拡大した南詔からの攻撃を受け、急速に衰退しました。
地域: 東・東南アジア / 国名: ミャンマー連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-

Hiraizumi – Temples, Gardens and Archaeological Sites Representing the Buddhist Pure Land
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-
平泉は東北地方の奥州に位置し、11~12世紀に栄えた、短命ながらも華やかな都でした。山々や池を巧みに取り入れた4つの浄土庭園は、極楽浄土の理想を現実に映し出す美しい景観で、仏の教えによる理想の世界「仏国土」を空間として表現しています。また、当時は仏の教えが衰えるとされる「末法の時代」と考えられていたことから、浄土への強い願いが込められていました。金鶏山を中心とした自然との調和も見どころで、日本の庭園文化の真髄を味わえる貴重な場所です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(vi)
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ビリニュスの歴史地区

Vilnius Historic Centre
ビリニュスの歴史地区
リトアニアの首都ビリニュスは、13世紀から18世紀後半まで「リトアニア大公国」の中心として発展してきた歴史ある都市です。15世紀建造のケジミナス城跡や、16世紀創立のビリニュス大学などの歴史ある建物が特徴です。さらに、ゴシック様式の聖ニコライ教会やバロック様式の聖ペテロ・パウロ教会など、異なる建築様式の建物が残っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: リトアニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミヒャエル聖堂

St Mary's Cathedral and St Michael's Church at Hildesheim
ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミヒャエル聖堂
ドイツ北部のヒルデスハイムにある聖ミヒャエル聖堂と聖マリア大聖堂は、どちらもロマネスク時代の建築様式を理解するうえで非常に貴重な内部装飾の要素を数多く含んでいます。2つの建物は800mほど離れており、1015年に造られた「聖マリアの青銅の扉」は創世記とキリストの生涯を描いていて、聖ミヒャエルの青銅柱(1020年頃)はトラヤヌスの柱に着想を得た螺旋装飾で新約聖書の場面を表現しています。これらは古代以来で初めての大規模な鋳造作品で、どちらもベルンヴァルト司教の依頼によって制作されました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)
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ヒロキティアの考古遺跡

Choirokoitia
ヒロキティアの考古遺跡
「ヒロキティアの考古遺跡」はキプロス島南岸から約6㎞、マロニ川の湾曲部分に囲まれた丘陵の斜面に位置し、紀元前7,000年から前4,000年頃に造られた地中海最古級の集落遺跡と考えられています。紀元前1万年頃にアジアで興った新石器文化は,紀元前8,000年から前7,000年頃にキプロス島へ伝わり、その後地中海全域へ広がりました。ヒロキティアの考古遺跡には、この伝播の過程を見ることができる点が貴重とされています。遺跡は1934年に発見され、1936年から1946年にかけて発掘調査が行われました。1977年以来、アラン・ル・ブラン(パリ国立科学研究センター)の指揮の下で発掘調査が進められています。
地域: ヨーロッパ / 国名: キプロス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ファールス地方にあるササン朝の考古学的景観

Sassanid Archaeological Landscape of Fars Region
ファールス地方にあるササン朝の考古学的景観
イラン南西部のファールス地方には、3世紀から7世紀にかけてこの地を支配したササン朝時代の要塞や宮殿など8カ所の考古学遺跡が点在しています。遺跡はササン朝の最古期のものと末期のもので、最古期のものはフィールズアーバードにあるササン朝の始祖アルダシール1世の城やレリーフと円形都市跡、そしてビシャプールにある第2代シャープール1世の都市遺跡です。これらは3世紀のものです。末期の遺跡はサルヴェスターンにある7世紀の宮殿跡です。都市遺跡はいずれも周辺の自然と地形を最大限活用して建造されています。建物にはアケメネス朝やパルティアの伝統様式に加えてローマの影響も見てとれ、さらにその後のイスラム建築に大きな影響を与えました。
地域: 西・南アジア / 国名: イラン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (ii)(iii)(v)
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ファールンの大銅山地域

Mining Area of the Great Copper Mountain in Falun
ファールンの大銅山地域
スウェーデン中部、ダーラナ地方の山あいに位置する「ファールンの大銅山地域」は、かつて全世界の銅の3分の2を産出した大銅山の跡地です。この地での銅採掘の歴史は古く、8~9世紀から1992年まで、約1,000年にわたって採掘が続けられました。銅山跡には、深さ90mもある露天掘りの採掘坑や廃石・土砂の山、工場、住宅、最盛期であった17世紀頃の採掘設備などが残っています。また、旧市街地には17世紀に計画され、ファールン大聖堂をはじめとする街の繁栄を物語る歴史的な建造物が現存しています。ファールンの大銅山地域は、自由な鉱山労働者が株式を所有する共同運営組織であったこともあり、世界有数の鉱山地域におけるかつての生活様式が鮮やかに描き出されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スウェーデン王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (ii)(iii)(v)
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ファジル・ゲビ、ゴンダールの遺跡群

Fasil Ghebbi, Gondar Region
ファジル・ゲビ、ゴンダールの遺跡群
エチオピアの北西部、標高約2,000mの高地にあるゴンダールは、17世紀初頭にエチオピア帝国の首都として繁栄した町です。エチオピア帝国の始まりは、概ね13世紀頃で、以後長く繁栄し、19世紀末の列強によるアフリカ分割に際しても、リベリアとともに独立を保った、数少ないアフリカの国家でした。ゴンダールはエチオピア帝国の最初の定住首都として機能し、1979年に世界遺産に登録されました。首都を造営したのは皇帝ファシラダスであり、小高い丘の上に王宮群も造営し、それらは「ファジル・ゲビ」と呼ばれました。ファシラダスは庶民の崇敬を集め、エチオピア帝国の黄金時代をもたらしました。
地域: アフリカ / 国名: エチオピア連邦民主共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (ii)(iii)
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ファテープル・シークリー

Fatehpur Sikri
ファテープル・シークリー
ファテープル・シークリーは、インドの古都アーグラ近郊にあるムガル帝国の都の遺跡です。1571年、3代皇帝アクバルは、イスラム神秘主義者スーフィーの聖者シャイフ・サリーム・チシュティーが、息子(後の4代皇帝ジャハーンギール)の誕生を予言した場所に新たな都市の建設を開始しました。当時アクバルが西部グジャラート地方での戦いに勝利したことにちなみ、「勝利の都市」を意味するファテープル・シークリーと名付けられ、1573年に完成しました。しかし水不足や酷暑、またアフガン民族との戦いから、わずか14年後の1585年にラホールへと遷都されました。1619年には、疫病が流行したアーグラから避難したジャハーンギールが約3ヵ月間滞在しましたが、その後は完全に放棄されました。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ファン・ネレ工場

Van Nellefabriek
ファン・ネレ工場
ファン・ネレ工場は、1920年代にロッテルダム北西の運河沿いに設計・建設されました。これは、20世紀の工業建築の象徴の一つであり、鉄骨とガラスを主に使用し、カーテンウォールの原理を大規模に活用した複合的な工場群です。この工場は外部に開かれた「理想的な工場」として構想され、内部の作業空間は必要に応じて変形できるように設計されています。また、自然光を最大限に取り入れ、快適な労働環境を提供しました。これは、戦間期のモダニズムと機能主義文化の象徴となった新しいタイプの工場を具現化する、極めて完成度の高い建築物です。
地域: ヨーロッパ / 国名: オランダ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iv)
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フィリピンのバロック様式の教会群

Baroque Churches of the Philippines
フィリピンのバロック様式の教会群
スペイン統治時代の16~18世紀にかけて建築されたバロック様式の教会群で、マニラのサン・アグスティン教会、パオアイ(ルソン島北部)のサン・アグスティン教会、サンタ・マリア(ルソン島北部)のアスンシオン教会、パナイ島ミアガオのビリャヌエバ教会の4つが登録されています。これら4つの教会は、バロック様式をフィリピンの気候風土に合わせて再解釈した優れた例であり、その後のフィリピンにおける教会建築に大きな影響を与えました。
地域: 東・東南アジア / 国名: フィリピン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (ii)(iv)
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フィレンツェの歴史地区

Historic Centre of Florence
フィレンツェの歴史地区
紀元前7世紀頃から、アルノ川周辺の浅瀬にエトルリア人が暮らし始めたと考えられるフィレンツェは、12世紀に自由都市になると手工業が発展し、アルノ川や街道をつかった交易で栄えました。中世に毛織物業や金融業を通して商工業者や銀行家が力をもつと、彼らは教会や封建領主による古い社会を打ち破る強い熱気と自由な気風で、人文主義(人間主義)を中心とした芸術や思想を生み出していきました。これがルネサンスです。13世紀以降にサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂やサンタ・クローチェ教会、現在のウフィッツィ美術館、ピッティ宮殿などが築かれ、15~17世紀に都市を支配したメディチ家の下でルネサンス都市としての地位を確立していきました。世界遺産には、14世紀にアルノルフォ・ディ・カンビオが設計したとされる市壁内の歴史地区が登録されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
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フヴァル島のスターリ・グラード平地

Stari Grad Plain
フヴァル島のスターリ・グラード平地
クロアチア南部、アドリア海に浮かぶフヴァル島には、紀元前4世紀の景観を今に伝える街「スターリ・グラード」があります。その始まりは、パロス島のギリシャ人が農業目的で入植したことに遡ります。入植者たちはこの肥沃な土地を石壁で幾何学的に区分けしてチョーラと呼ばれる農地を形成し、そこでブドウやオリーヴを栽培しました。こうしたシステムによる農業は、およそ2,400年の時を経た今も続けられており、よそにはない独特の景観となっています。貯蔵庫として使われてきた石造りの建物などは、地中海世界における農業史とその進化を知る上でも興味深いものです。本遺産は古代から続く伝統的な定住地の一例ですが、今日では、過疎化や慣習的な農法の放棄などによって、集落の維持が困難になってきているようです。
地域: ヨーロッパ / 国名: クロアチア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (ii)(iii)(v)
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フェズの旧市街

Medina of Fez
フェズの旧市街
モロッコ北部、セブ川中流の内陸都市フェズは、8世紀末イドリース朝のイドリース2世によって建設されたモロッコ最古のイスラム都市です。13世紀のマリーン朝時代に発展し、西方イスラム宗教や学術の中心となり、現在でも中世イスラム都市の姿が残っています。都市空間の本来の機能と特性の大部分が完全な状態で保存されている点にフェズの遺産としての価値があります。建築や考古学、都市景観だけでなく、存続する暮らしぶりや技術、文化が維持され今日にも伝えられています。
地域: アフリカ / 国名: モロッコ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (ii)(v)
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プエブラの歴史地区

Historic Centre of Puebla
プエブラの歴史地区
プエブラはメキシコシティから東へ約100kmに位置するメキシコ第4の都市です。キリスト教の宣教師により建設が開始され、布教活動によって一気に教会建築が急増し、この町は瞬く間に一大都市へと成長しました。メキシコシティとの便がよいこともあり、ベラクレス港とメキシコシティを結ぶ商業、文化交易の中継地点としての役割も担っていました。ロザリオ聖母礼拝堂やアメリカ大陸初の図書館であるパラフォックス図書館はプエブラを代表する建築の一部です。プエブラの建築の多くはアズレージョというスペイン人が持ち込んだタイルで装飾されています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (ii)(iv)
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フェルクリンゲンの製鉄所

Völklingen Ironworks
フェルクリンゲンの製鉄所
フェルクリンゲン製鉄所は、フランス国境に近いドイツ西部に位置し、6ヘクタールに及ぶ敷地を持つ、西ヨーロッパにおける銑鉄生産の独特な記念碑です。これほど完全な形で銑鉄生産の全工程を示し、かつ高い真正性と完全性を備え、さらに革新的な工学技術の数々を示す歴史的高炉施設は、他に例がありません。フェルクリンゲンは、19世紀の産業史全般、そして特にヨーロッパの中心に位置するザール地方からロレーヌ地方,そしてルクセンブルクまでの国境を越えた産業地域の歴史を象徴した製鉄所となっています。また、この製鉄所は、19世紀から20世紀初頭にかけての第一次・第二次産業革命における人類の技術的成果の象徴でもあります。当時の宰相ビスマルクが推進した富国強兵政策の後押しもあり、最盛期には1日に約1,000トンの銑鉄を生産しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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フォンテーヌブロー宮殿と庭園

Palace and Park of Fontainebleau
フォンテーヌブロー宮殿と庭園
フォンテーヌブロー宮殿は、12世紀からフランス国王たちによって使用されていた狩猟用の館で、16世紀にイタリア遠征中にルネサンス美術に魅了されたフランソワ1世によって改築されました。ミケランジェロなどのイタリアの建築家、画家、彫刻家たちとの交流を通じて、フランスの芸術家たちもそれまでの技術や表現を見直すほど大きな影響を受けました。フォンテーヌブローの庭園も数世紀にわたる重要な変化を遂げました。ナポレオンが近衛兵に別れを告げた「別れの中庭」などが残っています。また、1685年のナントの王令の廃止や1814年のナポレオン1世の退位といった歴史的に重要な出来事とも関連しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (ii)(vi)
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ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅

Residence of Bukovinian and Dalmatian Metropolitans
ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅
ブコビナとダルマチアの府主教の邸宅は、チェコの建築家ヨセフ・フラヴカによって1864年から1882年にかけて建設されました。この施設は、19世紀の歴史主義建築の傑出した例であり、さまざまな時代の建築様式の見事な融合を体現しています。邸宅、神学校、修道院から成るこの複合施設は、ビザンチン時代以降の建築的・文化的影響を表現しています。特に、神学校棟の十字形平面と5つのドームをもつ教会が特徴的であり、庭園と公園に囲まれた景観とともに、デザインと都市計画の面で卓越した価値を持つ建築群です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ウクライナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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プスコフ建築派の教会群

Churches of the Pskov School of Architecture
プスコフ建築派の教会群
プスコフ建築派の教会群は、ロシア北西部ヴェリカヤ川沿いの歴史都市プスコフに位置しています。この建築様式は、ビザンツ様式とノヴゴロド様式の伝統に影響を受けて発展し、15世紀から16世紀に最盛期を迎えました。プスコフ建築派は、ロシアを代表する建築様式の一つとなり、5世紀にわたりロシア建築の発展に影響を与えました。またプスコフの建築家は、モスクワやカザンなどのロシア全土で活動しましたが、この地にある10の教会は、プスコフ派の初期の発展、実験の場、そして卓越した建築様式を象徴するものです。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)
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ブダペスト:ドナウ河岸とブダ城地区、アンドラーシ通り

Budapest, including the Banks of the Danube, the Buda Castle Quarter and Andrássy Avenue
ブダペスト:ドナウ河岸とブダ城地区、アンドラーシ通り
ブダペストはドナウ川西岸のブダ地区と東岸のペスト地区で構成されていますが、もともとは、ブダとオーブダ、ペストという3つの街でした。この一帯はかつてのローマの都市アクィンクムの跡地でもありますが、13世紀のモンゴル軍の侵攻によって荒廃したこの地にベーラ4世によってブダ城が築かれました。彼は復興に尽力した王として知られていますが、ハンガリーはその後もオスマン帝国の興隆といった苦難の時代を経てきました。17世紀後半にハプスブルク家によって街が奪還されると荒廃していたブダ城はバロック様式で再建されました。ブダ城は時代とともに増改築が繰り返され、幾多の民族支配に翻弄されてきたハンガリーの歴史を象徴する建造物とも言えます。
地域: ヨーロッパ / 国名: ハンガリー / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ブッダガヤの大菩提寺

Mahabodhi Temple Complex at Bodh Gaya
ブッダガヤの大菩提寺
今から2,500年ほど前、釈迦(本名:ゴータマ・シッダールタ)はここブッダガヤの地の菩提樹の下で瞑想しているときに悟りを開き「仏陀」となりました。「仏陀」とは「悟りを開いた人」という意味です。ここにはその菩提樹の子孫であるといわれる大きな菩提樹の木があります。紀元前3世紀、古代インドのマウリア朝のアショーカ王は深く仏教に帰依し、この瞑想場所の「金剛宝座(仏座)」を整備し、「欄楯(らんじゅん)」と呼ばれる石造の囲いで周りを囲いました。菩提樹と金剛宝座は、仏教における最高の聖跡とされ、世界中から巡礼者が集まります。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2002年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
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武当山の道教寺院群

Ancient Building Complex in the Wudang Mountains
武当山の道教寺院群
中国・湖北省にある武当山は、道教の聖地として知られ、風光明媚な峡谷や峰に道教の寺院群があります。7世紀の唐の時代に建築が進められ、元の時代の末期に戦火で焼失したものの、明の時代に永楽帝が道教と国との調和を目指した建築キャンペーンを展開し、最盛期を迎えました。中国の元、明、清の王朝の約1,000年にわたる中国の芸術や建築の技術を伝えており、この地における信仰と哲学の発展に大きく貢献しています。また、太極拳や八卦掌で有名な中国武術「武当拳」の発祥の地としても知られています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (i)(ii)(vi)
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ブハラの歴史地区

Historic Centre of Bukhara
ブハラの歴史地区
ウズベキスタン南部、サマルカンドの西200km、ザラフシャン川下流域にある歴史あるシルク・ロードのオアシス都市です。ブハラという名はサンスクリット語の「僧院(ビハーラ)」が由来といわれています。紀元前5世紀にはすでにシルク・ロードの要塞都市となり、交易の民ソグド人の都市国家がありました。その後8世紀にイスラム勢力がここを支配し、サーマーン朝やカラハン朝、ホラズム・シャー朝といったイスラム王朝の首都として繁栄しました。今も残るイスマーイール廟はこの時期の建物で中央アジアに現存する最古のイスラム建築です。
地域: 西・南アジア / 国名: ウズベキスタン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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フライ・ベントスの産業景観

Fray Bentos Industrial Landscape
フライ・ベントスの産業景観
フライ・ベントスは、ウルグアイ南西部のウルグアイ川に突き出た地で、1859年設立の食品加工工場を中心に発展した街です。肉の調達から加工・梱包・発送までの全工程が行われ、1865年にロンドンで設立されたリービッヒ肉エキス製造会社の工場や、1924年にリービッヒ社を買収したアングロ食肉加工工場の建物や設備も含まれています。最盛期には50ヵ国以上の国から5,000人以上の移民労働者が集まるなど、国内の主産業のひとつとなっていました。フライ・ベントスで生産・輸出された牛肉エキスやコンビーフは、ヨーロッパで大変人気のある食品となっていたようです。残念ながら1979年に操業停止となりましたが、ここには当時の移民労働者の様子と食肉産業の全体像を今に伝える建造物が残っています。
地域: 南米 / 国名: ウルグアイ東方共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (ii)(iv)
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プラド通りとブエン・レティーロ:芸術と科学の景観

Paseo del Prado and Buen Retiro, a landscape of Arts and Sciences
プラド通りとブエン・レティーロ:芸術と科学の景観
マドリードの都市中心部に位置するプラド通りとブエン・レティーロは、スペイン帝国最盛期にユートピア社会を目指した「知識の民主化」という啓蒙思想に結びついた文化的景観です。全長約1kmのプラド通りは、16世紀にヨーロッパの都市で最初に築かれた並木道として知られています。その他にも、アポロの噴水、ネプチューンの噴水、シベレスの噴水などの街のシンボルとなる大型噴水や樹木の設置、道路整備、市街地開拓と市民の憩いの場所として都市環境が整備されてきました。さらに通り沿いにはプラド美術館、王立植物園、王立天文台が設置されるなど、文化・科学・自然がひとつの街に共存しています。このようなプラド通りとブエン・レティーロのまちづくりはスペイン国内やラテンアメリカの多くの都市のモデルとなりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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プラハの歴史地区

Historic Centre of Prague
プラハの歴史地区
チェコ中西部に位置する首都プラハは、人口約130万人を擁するヨーロッパでも有数の大都市です。街のほぼ中央、ヴルタヴァ川(モルダウ川)の両岸に、ヨーロッパ屈指の美しさを誇る歴史地区があります。プラハの起源は、6世紀後半にスラヴ民族がヴルタヴァ川沿いに集落を築いたことにさかのぼります。7世紀には丘の上に砦が建てられ、都市としての形成が始まりました。9世紀後半頃、ヴルタヴァ川左岸にプラハ城の前身の城塞が、10世紀には右岸にヴィシェフラト城が建造され、2つの建造物に挟まれた区域が発展していきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: チェコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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フランク・ロイド・ライトの20世紀の建築

The 20th-Century Architecture of Frank Lloyd Wright
フランク・ロイド・ライトの20世紀の建築
アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが20世紀前半に設計したアメリカ国内の8つの建築物が、世界遺産に登録されています。これら8つの建築物は、1906〜1909年に建造されたユニティーテンプルから、1956〜1959年に建造されたソロモン・R・グッゲンハイム美術館まで、ライトの70年にわたるキャリアの中の約50年間の代表作です。これらの建築物は、彼が提唱した「有機的建築」の概念を明確に示しています。「有機的建築」とは、「オープン・プラン(流動的な設計)」や「建築空間の内外の曖昧な境界」、「鉄やコンクリートなどの素材の斬新な組み合わせ」といった特徴を持つ建築スタイルです。彼が確立した、水平ラインを強調するプレイリースタイル(草原様式)は、その好例と言えます。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)
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