World Heritage Sites

スペイン | 世界遺産一覧

アストゥリアス王国とオビエドの宗教建築物群

Monuments of Oviedo and the Kingdom of the Asturias
アストゥリアス王国とオビエドの宗教建築物群
スペイン北西部、アストゥリアス地方の中心都市オビエドは、かつてアストゥリアス王国時代に首都として君臨していました。この地はイスラム勢力に征服されたのち、レコンキスタの口火を切った西ゴート王国の貴族ペラーヨによって奪還され、718年にアストゥリアス王国が建国されます。その後、8~10世紀にかけて首都オビエドに幾つものキリスト教の教会が建てられ、現在ではオビエド市街や郊外に残る6つの教会と関連施設が世界遺産として登録されています。特徴的なのは、プレロマネスク様式の1つであるアストゥリアス様式で建造されている点です。その代表例がサンタ・マリア・デル・ナランコ教会で、装飾や彫刻、ファサードなどがビザンツ様式から着想を得て建てられています。この教会建築が後のイベリア半島における建築様式の発展に強い影響を与えました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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アタプエルカの考古遺跡群

Archaeological Site of Atapuerca
アタプエルカの考古遺跡群
スペイン北部ブルゴス近郊にある『アタプエルカの考古遺跡群』では、約100万年前のヨーロッパ最古の人類化石が次々と発見されてきました。これらの人類の化石遺跡は、祖先の姿と生活様式を解明する貴重な手掛かりとなり、アフリカ系祖先から現生人類への進化の系譜が記録されています。遺跡群はグラン・ドリーナ地区、シマ・デ・ロス・ウエソス地区などから構成されており、先史時代の化石の他にも、狩猟の場面や幾何学的なモチーフなどが描かれた絵や彫刻のパネルも見つかっています。化石や遺構の眠る洞窟内では、現在も発掘作業が続けられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(v)
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アビラの旧市街と城壁外の教会群

Old Town of Ávila with its Extra-Muros Churches
アビラの旧市街と城壁外の教会群
11世紀、レコンキスタ(国土回復運動)によってキリスト教徒を再入植させることに成功したアビラは、イスラム勢力からの反撃に備えるために街全体を城壁で取り囲み要塞化しました。9年の歳月を費やして完成した城壁は、高さ12m×全長2.5kmの規模を誇り、半円形の88の塔に9つの門を備えて、堅牢な姿でそびえ立っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (iii)(iv)
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アラゴンのムデハル様式建築

Mudejar Architecture of Aragon
アラゴンのムデハル様式建築
スペインのアラゴン州にあるムデハル様式の建築群は、12~17世紀にかけて、レコンキスタ後もアラゴン王国への残留が許されたイスラム教徒らにより建設されました。現存する10件の建造物には、テルエルのサンタ・マリア・デ・メディアビーリャ大聖堂やサン・ペドロ聖堂、州都サラゴサのアルハフェリア宮殿やサン・パブロ聖堂などが含まれ、世界遺産に登録されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (iv)
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アランフエスの文化的景観

Aranjuez Cultural Landscape
アランフエスの文化的景観
マドリードの南約30km、タホ川の南岸には15〜18世紀にカスティーリャ王やスペイン王によってつくられた王家の夏の離宮と無数の庭園が今に残されています。アランフエスの文化的景観には、入り組んだ水路が幾何学的にデザインされた景観、自然と人間の営み、都市と農村の生活、森林の野生動物と洗練された建築物など、多様な要素が織り交ぜられています。王家の繁栄を今に伝える離宮と庭園はロドリーゴ作曲の『アランフエス協奏曲』によって世界中に知られました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (ii)(iv)
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アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区

University and Historic Precinct of Alcalá de Henares
アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区
マドリード郊外にあるアルカラ・デ・エナレスは、小説『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』の作者ミゲル・デ・セルバンテスの出身地として知られています。ここは、世界で最初に計画された大学都市です。1508年、カスティーリャ王国の摂政を務めたシスネロス枢機卿がキリスト教の理想郷を目指し、この地にアルカラ・デ・エナレス大学を開学したことから学園都市の歴史は始まります。シスネロス卿は土地を購入し、大学都市の実現に必要なインフラを整備しました。この計画には、大学、寮、病院、印刷所などが含まれており、世界初の多言語対訳聖書も刊行されました。19世紀に大学はマドリードへ移転しコンプルテンセ大学となりますが、市民が資金を出してこの地に建物を残し、1977年にアルカラ・デ・エナレス大学として再開校しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器時代洞窟壁画

Cave of Altamira and Paleolithic Cave Art of Northern Spain
アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器時代洞窟壁画
アルタミラ洞窟を含むスペイン北部の18の洞窟では、紀元前3万5000年〜前1万1000年の旧石器時代に洞窟壁画技術が絶頂期を迎えたことを示しています。氷河期末の前1万7000〜前1万3000年頃、西ヨーロッパではマグダレニアンと呼ばれる芸術的到達点が訪れます。しかし、前1万3000年〜前1万1000年頃にかけての気温上昇によって人類の生活スタイルが変化したことで、洞窟美術は衰退していきます。ラス・マデダス洞窟の壁画を最後前1万1000年以降、洞窟壁画は描かれなくなったと考えられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(iii)
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アルマデンとイドリア:水銀鉱山の遺跡

Heritage of Mercury. Almadén and Idrija
アルマデンとイドリア:水銀鉱山の遺跡
スペインのアルマデンとスロベニアのイドリアは、近年まで世界最大の水銀鉱山として名を馳せてきました。アルマデンでは古代から水銀の抽出が行われており、イドリアでは1490年に水銀が発見されます。そして、両地点ともハプスブルク家出身のスペイン国王フェリペ2世の時代にスペインの領土であったことから、水銀の供給拡大へ大きく関わっていきました。現在、世界的に毒性の強い水銀の使用は禁止される方向にあることから、消えていく技術や産業文化を伝える貴重な遺跡とも言えます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン, スロベニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (ii)(iv)
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アンテケラの支石墓遺跡

Antequera Dolmens Site
アンテケラの支石墓遺跡
『アンテケラの支石墓遺跡』は、スペイン南部アンダルシア地方に位置するヨーロッパの先史時代を代表する巨石文化の遺跡群です。メンガとビエラの支石墓(ドルメン)、エル・ロメラルのトロス(円蓋墓)の3つの巨石遺跡に2つの自然要素が含まれ構成されています。自然要素には「恋人たちの岩」を意味するラ・ペーニャ・デ・ロス・エナモラドスと、この地域のランドマークであるトルカル山が含まれています。これらの巨石遺跡群は、新石器時代から青銅器時代にかけて築かれ、まぐさ石による屋根や人造のドーム型天井を持つトロスが現在も残っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2016年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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アントニ・ガウディの作品群

Works of Antoni Gaudí
アントニ・ガウディの作品群
『アントニ・ガウディの作品群』は、スペイン東部・カタルーニャ地方の中心都市バルセロナとその周辺に点在する、建築家アントニ・ガウディ(本名:アントニ・ガウディ・イ・コルネ)が手掛けた7つの建築物によって構成されています。ガウディは、1852年に銅版器具職人の息子として生まれ、バルセロナの建築学校に進学しました。26歳の時、パリ万博に作品を出展したことがきっかけで、最大の支援者となる実業家エウゼビ・グエルと出会います。グエルはガウディのパトロン的な存在として、自邸や別邸の設計を委ねたほか、数々の傑作の建設に貢献しました。1883年、ガウディはサグラダ・ファミリア贖罪聖堂の建築主任となり設計に奔走します。しかし、1926年に建築途中の聖堂を残し、不慮の事故でこの世を去ってしまいました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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イビサ島の生物多様性と文化

Ibiza, Biodiversity and Culture
イビサ島の生物多様性と文化
地中海西部のバレアレス諸島に位置し、現在ではリゾート地としても知られるイビサ島は、固有の生物と歴史的建造物が共存する複合遺産です。特に「ポシドニア・オセアニカ」と呼ばれる海草は、地中海沿岸にのみ分布する固有種であり、その中でもイビサ島周辺のものは最も良好な保存状態にあるとされています。この海草草原は、絶滅危惧種を含む多様な海洋生物の産卵・生育の場として重要であり、また、海岸を嵐から守る天然の防波堤としても機能しています。さらに、1ヘクタールあたり年間21トンのバイオマスを生産するなど、生物生産性も非常に高く、熱帯雨林に匹敵します。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(ix)(x)
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イベリア半島の地中海沿岸の岩絵群

Rock Art of the Mediterranean Basin on the Iberian Peninsula
イベリア半島の地中海沿岸の岩絵群
スペイン東部の地中海沿岸、6つの州にわたって点在する先史時代の岩絵群は、ヨーロッパにおける最大の壁画群です。紀元前1万~3500年の狩猟採集民によって描かれたとされる岸壁画は総数700以上に及び、現在も新たなものが発見されています。壁画は赤、黒、白の顔料で写実的に描かれており、ウシやウマ、ヤギなどの動物のほか、人々が狩猟や戦闘、蜂蜜の採集などをしているストーリー性のある絵柄が残っています。これらの壁画群に描かれているストーリーの関連性や技術を検証したところ、ヨーロッパの他の地域や北アフリカの岩絵とは異なったものであると考えられており、詳しい解明が待たれています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)
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ウベダとバエーサのルネサンス様式の記念碑的建造物群

Renaissance Monumental Ensembles of Úbeda and Baeza
ウベダとバエーサのルネサンス様式の記念碑的建造物群
スペイン南部アンダルシア地方にある2つの小都市ウベダとバエーサは、スペインで初めてルネサンス様式の理念に基づいて改修された街です。9世紀にはイスラム教徒の支配下にありましたが、13世紀にレコンキスタ(国土回復運動)によってキリスト教徒のもとに戻ります。やがて、16世紀に都市改修計画が行われ、ルネサンスの影響を受けた街として発展を遂げました。ウベダのエル・サルバドル教会やバスケス・デ・モリーナ宮殿(現在の市庁舎)、パラドール、バエーサの大聖堂など8件が世界遺産に登録されています。改修では、建築家アンドレス・デ・ヴァンデルヴィラの貢献が石工技術を大きく発展させ、後にラテンアメリカの建築へも大きな影響を与えました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (ii)(iv)
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エルチェの椰子園

Palmeral of Elche
エルチェの椰子園
スペイン地中海沿岸、バレンシア地方南部の街エルチェには、かつてイベリア半島を支配したイスラム教徒によってつくられた椰子園があります。67の果樹園によって構成されており、中東・北アフリカ原産のナツメヤシが約4万5,000本も植えられています。中には、高さ30m以上に成長し300年以上も生き続けている個体もあります。用水路に沿ってヤシの木が1~2列で並んでおり、イスラムの高度な灌漑技術も垣間見えます。ここで育った白色のヤシの葉は、イベリア半島各地で装飾や棕櫚の主日(聖枝祭、エルサレム入城の日)の用途として広く利用されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(v)
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カセレスの旧市街

Old Town of Cáceres
カセレスの旧市街
カセレスの旧市街は、イベリア半島南西部に位置する1,174mの城壁に取り囲まれた街です。かつてローマ帝国によって築かれた旧市街は、8世紀初頭にイスラム教徒の支配下になりました。現存する城壁はローマ時代の基盤を利用して、12世紀のムワッヒド朝時代に大規模に再建されたものです。城壁沿いには旧市街を見渡せるブハコの塔や、八角形の形が特徴のモチャダの塔、近くにパン焼き窯があったことからその名がついたオルノの塔(オルノはスペイン語で「オーブン」の意)など、イスラム建築の特徴を持つ塔が複数現存しています。一方、城壁内にはイスラム時代の建造物はあまり残っていません。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ガラホナイ国立公園

Garajonay National Park
ガラホナイ国立公園
アフリカ北西海岸からほど近い大西洋に浮かぶカナリア諸島ゴメラ島に、ガラホナイ国立公園はあります。この島はアメリカ大陸を目指したコロンブスが西へ向かう航路で最後の補給を行った島としても知られています。火山島であるゴメラ島中央部に位置するガラホナイ国立公園では、湿潤な海風によって発生する霧により、約6,500万~200万年前の太古の環境が色濃く保たれ続けています。第三紀にヨーロッパと北アフリカの大部分を占めていた熱帯雨林と暖温帯林の名残を残す森林をもつガラホナイ国立公園、そこには多くの固有種が生息しており、中には絶滅の危機に瀕しているものもいます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (vii)(ix)
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カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林

Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林
ヨーロッパの広範囲に広がる10種のブナ原生林は、氷河期後期からの生物進化やブナの分化の過程が知れる貴重な遺産です。ブナの他にもヨーロッパナラをはじめ、絶滅の危機に瀕した80種を含む1,067種の植物や101種の鳥類、73種の哺乳類などが登録地に生息しています。また、広大な森林には、IUCNのレッドリストにも記載されているキンメフクロウも生息しています。2007年にスロバキアとウクライナの世界遺産として登録されましたが、その後、登録範囲が順次拡大されていきました。この地のブナ原生林は、現存するヨーロッパブナ(ファグス・シルヴァティカ)の原生林として世界最大であり、その中には世界最樹高のブナの標木も含まれています。
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グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区

Alhambra, Generalife and Albayzín, Granada
グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区
アンダルシア地方グラナダに位置するアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区は、かつてのイスラム王朝時代の宮殿都市としての面影を残す遺構です。1232年、住民から招かれたイスラム勢力ナスル族のムハンマド1世によって、この地にグラナダ王国(ナスル朝)が興りました。当時は8世紀から続くレコンキスタ(国土回復運動)の最中にあり、周辺には小さなイスラム教国が残るのみでした。ナスル朝は、キリスト教勢力の大国カスティーリャ王国の封建的家臣として従うことで領土を守ってきました。しかし、14世紀半ばにヨーロッパでおきたペスト大流行や、キリスト教国同士の争いで滞っていたレコンキスタの最熱などにより、1479年に強大なスペイン王国が成立します。これに伴って、グラナダは1492年に陥落しレコンキスタは完結を迎えました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群

Prehistoric Rock Art Sites in the Côa Valley and Siega Verde
コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群
ポルトガル北部を流れるドウロ川の上流域のコア渓谷と支流アグエダ川沿いのアグエダ渓谷(シエガ・ベルデ)には、2万年から1万年前の先史時代に描かれた岩絵(線刻画)が広い範囲に数多く残されています。コア渓谷では約5,000、シエガ・ベルデでは約440の動物の岩壁画があり、旧石器時代の壁画の特徴である、屋外・洞窟内とも同じ表現手法で描く方法が取られています。1998年にコア渓谷が世界遺産に登録され、2010年にシエガ・ベルデまで範囲拡大されました。これらは、旧石器時代にここで人々が生きた証拠であり、その芸術的創造性のすばらしさを示す事例です。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン, ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (i)(iii)
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コルドバの歴史地区

Historic Centre of Cordoba
コルドバの歴史地区
スペイン南西部、アンダルシア地方にあるコルドバは、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の文化が融合する歴史ある商業都市です。紀元前3世紀に共和制ローマの支配下に入った時にはカルタゴの植民都市が存在し、6世紀には西ゴート王国がこの地を統治します。その後イスラム勢力が制圧し、756年に後ウマイヤ朝の首都としてヨーロッパにおけるイスラム教の最重要拠点となります。10世紀には、コンスタンティノープル、ダマスカス、バクダードと並ぶ大都市として繁栄し、市街には300以上のモスクが立ち並びました。 一方、コルドバはキリスト教世界が目指すレコンキスタ(国土回復運動)の対象都市となります。1212年にムワッヒド朝が衰退すると、1236年にはカスティーリャ王国のフェルナンド3世によってコルドバは奪還され、大モスク「メスキータ」はキリスト教聖堂へ改修されるなど、キリスト教文化が浸透していきました。歴史地区では、それぞれの宗教文化の痕跡が今も残されています。その他にも、フェルディナント王子とイサベル女王が居城とした「カトリック両王のアルカサル」や、キリスト教支配の初期に築かれた「カラオーラの塔」など、レコンキスタを象徴する建築物も見ることができます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)
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サラマンカの旧市街

Old City of Salamanca
サラマンカの旧市街
スペイン西部に位置するサラマンカは、2,000年以上の歴史をもつ都市であり、イベリア半島でも有数の文化遺産が存在します。街の南西を流れるトルメス川に架かる古代ローマ時代の橋をはじめ、12世紀に完成したロマネスク様式の旧大聖堂やサン・マルコス教会、16世紀完成のサリナ宮殿やモンテレイ宮殿などがその歴史を物語っています。特に18世紀に完成したマヨール広場は、スペインで最も壮麗なバロック様式の広場と謳われています。旧市街とその周辺には、ロマネスク様式からゴシック、ルネサンス、バロックに至るまでの宗教建築が点在し、都市全体が歴史的景観を形成しています。また、旧市街の建造物の多くは微少の酸化鉄を含んでおり、その影響で陽光を受けると旧市街全体が金色に輝いて見えることから、「ラ・ドラーダ(黄金都市)」の異名でも知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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サン・クリストバル・デ・ラ・ラグナ

San Cristóbal de La Laguna
サン・クリストバル・デ・ラ・ラグナ
大西洋のアフリカ沖に浮かぶカナリア諸島最大の島テネリフェ島に『サン・クリストバル・デ・ラ・ラグナ』は位置しています。ここは後のアメリカ大陸における植民地政策のモデルとなった都市です。1497年、アケレ谷の標高550mにある山の手地区の旧市街(アッパータウン)とは別に、新たな都市計画として新街区の下町地区(ロワータウン)が開発されます。旧市街の東1kmにある下町地区では、広々とした区間に大聖堂や病院などが規則正しく配列されました。サン・クリストバル・デ・ラ・ラグナは、要塞を持たない最初のスペイン植民都市であり、現在は大学都市としても広く知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (ii)(iv)
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サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院

Royal Monastery of Santa María de Guadalupe
サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院
スペイン西部、山々に囲まれた渓谷を見下ろす美しい街グアダルーペにある『サンタ・マリア・デ・グアダルーペ王立修道院』は、スペインにおけるマリア信仰の中心地です。ここには、聖人ルカが1世紀に彫ったとされる黒い木彫りの聖母像(マリア像)が祀られています。8世紀、イスラム勢力から逃れたキリスト教徒が水辺に聖母像を隠しました。13世紀後半に聖母像が発見されると、その場所に教会が建てられます。一連の噂は時のカスティーリャ王アルフォンソ11世の耳に届き、この地へ訪れると教会は拡張されました。その後も4世紀にわたって増改築が繰り返され、現在ではムデハル様式、ゴシック様式の回廊を含む、多種多様な建築様式を持つ8つの主要建造物が王立修道院を構成しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (iv)(vi)
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サンティアゴ・デ・コンポステーラ(旧市街)

Santiago de Compostela (Old Town)
サンティアゴ・デ・コンポステーラ(旧市街)
スペイン北西部、ガリシア地方の都市「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」はキリスト教三大巡礼地のひとつとして知られています。この地はかつて8〜10世紀に栄華を誇ったアストゥリアス王国の領土でした。イエス・キリストの愛弟子であるサンティアゴ(聖ヤコブのスペイン名)の遺骸が発見されたという噂から、9世紀初頭に当時の王アルフォンソ2世によって聖ヤコブをまつる聖堂が築かれます。この地はキリスト教において重要な巡礼地のひとつとなりますが、キリスト教徒とイスラム教徒との激しい争いの場にもなりました。997年にはアル・マンスールによって聖堂や市街が破壊されます。しかし、翌11世紀に街が再建されると、現在まで残る聖ヤコブの眠る聖堂が建造され、再びキリスト教の重要な巡礼地として名を馳せていきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(ii)(vi)
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サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミノ・フランセスとスペイン北部の道

Routes of Santiago de Compostela: Camino Franc?s and Routes of Northern Spain
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路:カミノ・フランセスとスペイン北部の道
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」は、ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラにある聖ヤコブの棺を目指す、キリスト教の巡礼路です。1993年に、ピレネー山脈からスペイン北部を東西に貫く巡礼路が、世界遺産に登録されました。「サンティアゴ」とは、スペイン語で、キリスト教の使徒のひとりである聖ヤコブのこと。聖ヤコブがスペインにおいて福音を説いたという伝説は、7世紀初頭には存在していました。「使徒の休む場所は、福音を説いた場所にあるべきである」という聖ヒエロニムスの教えがあることから、聖ヤコブの遺体は、殉教地のエルサレムからスペインに移送されたと信じられていました。9世紀に聖ヤコブの墓が発見されると、この報せが西ヨーロッパの各地に広がり、サンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、ヴァティカンに次ぐ聖地としてカトリック世界に定着していきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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サン・ミリャン・ユソとスソの修道院群

San Millán Yuso and Suso Monasteries
サン・ミリャン・ユソとスソの修道院群
スペイン北部にあるユソとスソの2つの修道院は、守護聖人ミリャンゆかりのキリスト教建築です。6世紀、聖人ミリャンが丘の上(スソ)に修行場をつくったことで巡礼地となりました。10世紀になると、修行場付近にロマネスク様式の美しいサン・ミリャン・デ・スソ修道院が建てられます。一方、丘の下(ユソ)では11世紀にサン・ミリャン・デ・ユソ修道院が建設されました。その後に破壊されたため16世紀に再建され、現在の姿となっています。2つの修道院では、ロマネスク様式、モサラベ様式、バロック様式などの複数の建築要素を見ることができるのも特徴のひとつです。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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セゴビアの旧市街とローマ水道橋

Old Town of Segovia and its Aqueduct
セゴビアの旧市街とローマ水道橋
スペインの中心部、カスティーリャ・イ・レオン州にあるセゴビアは、エレスマ川とクラモレス川の2つの川に挟まれた地形を有効活用した要塞都市です。紀元前80年にはローマ帝国の支配下に入ったこの地は、ローマ帝国の重要拠点であり、イベリア半島の交通の要所でした。ローマ人が築いた水道橋は128本の柱が支える2層アーチで構成され、全長813m、最高部の高さ28.5mの規模を誇ります。ローマ水道橋は西暦50年頃に建設されたと考えられていますが保存状態も良好で、歴史的なセゴビアの街並みから切り離すことのできない街のシンボルとなっています。12世紀には、カスティーリャ王国のアルフォンソ6世によって、ローマ時代に要塞として建造された建物をアルカサル(王宮)へ改築します。また、1525年に建設が始まったカテドラル(司教座大聖堂)は完成までに約200年以上の歳月を要しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館

Cathedral, Alcázar and Archivo de Indias in Seville
セビーリャの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館
スペイン南西部の都市セビーリャに残る大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館は、イスラム文化の痕跡、カトリック教会の権力、王室の主権、そしてスペインがアメリカ大陸の植民地を通じて獲得した貿易力を示す建造物群です。1403年にモスクの跡地に建設された大聖堂は、五廊式の構造をもつ世界で最も広大で豪華な宗教建築のひとつです。クリストファー・コロンブスの墓があることでも知られています。隣接する「ヒラルダの塔」は、1172〜98年にムワッヒド朝のヤアクーブ・アルマンスールが、大モスクのミナレットとして建設したもので、レコンキスタ(国土回復運動)後に鐘楼に転用されました。頂上には塔の名前の由来となった、キリスト教信仰の勝利を表す女性の銅像「ヒラルディージョ」が設置されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(vi)
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タラゴナの考古遺跡群

Archaeological Ensemble of Tarraco
タラゴナの考古遺跡群
スペイン北東部にあるタラゴナは、イベリア半島で最古級のローマ人居住地です。紀元前218年に古代ローマに占領された後、イベリア半島進出の拠点となって歴代の皇帝たちも訪れるようになりました。ローマ帝国時代にはイベリア半島における主要な行政・商業都市へと発展。イベリア半島最大規模の都市、かつ、半島全域における皇帝崇拝の中心地になりました。ローマ世界において、他の地域の属州都市のモデルにもなっており、ローマの都市計画と設計の発展を知る上でも非常に重要なものと言えます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iii)
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テイデ国立公園

Teide National Park
テイデ国立公園
大西洋に浮かぶカナリア諸島最大の島、テネリフェ島にあるテイデ国立公園は、スペイン最高峰の3,718mの頂を持つ成層火山テイデ山を中心とした総面積約190㎢の国立公園です。テイデ山は海底からだと7,500mの高さに達し、世界で3番目に高い火山構造物とされています。直近では1798年噴火し、現在も硫黄を噴出するなど長期にわたって火山活動を続けるこの山は、クレーターや成層火山などの多様な火山地形が見られるほか、地球史や海洋火山の形成過程を知るうえで重要な場所とされています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (vii)(viii)
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