World Heritage Sites

世界遺産一覧

("石器時代"関連)

アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器時代洞窟壁画

Cave of Altamira and Paleolithic Cave Art of Northern Spain
アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器時代洞窟壁画
アルタミラ洞窟を含むスペイン北部の18の洞窟では、紀元前3万5000年〜前1万1000年の旧石器時代に洞窟壁画技術が絶頂期を迎えたことを示しています。氷河期末の前1万7000〜前1万3000年頃、西ヨーロッパではマグダレニアンと呼ばれる芸術的到達点が訪れます。しかし、前1万3000年〜前1万1000年頃にかけての気温上昇によって人類の生活スタイルが変化したことで、洞窟美術は衰退していきます。ラス・マデダス洞窟の壁画を最後前1万1000年以降、洞窟壁画は描かれなくなったと考えられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(iii)
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ヴァルカモニカ(カモニカ渓谷の岩絵群)

Rock Drawings in Valcamonica
ヴァルカモニカ(カモニカ渓谷の岩絵群)
イタリア北部・ロンバルディア地方に位置するヴァルカモニカ(カモニカ渓谷)では、先史人類よって描かれた14万点に及ぶ岩絵が約70kmもの範囲で発見されています。その絵柄は、戦争や狩猟・農耕、宗教的儀式の様子など様々で、中には紀元前8000年頃の旧石器時代のものもあります。岩絵はこの地の人々によって、約8,000年にわたって描かれ続けましたが、紀元前1世紀のローマ軍の侵攻を境に岩絵を描く文化が途絶えたと考えられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (iii)(vi)
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ヴェゼール渓谷の装飾洞窟と先史遺跡

Prehistoric Sites and Decorated Caves of the Vézère Valley
ヴェゼール渓谷の装飾洞窟と先史遺跡
ヴェゼール渓谷は、旧石器時代にさかのぼる147の遺跡と25の装飾洞窟を有する、先史時代の遺跡に恵まれた地域です。工房、原材料採取地、住居跡、狩猟場、埋葬地など、旧石器時代の居住環境を物語る遺跡のほか、50万個以上の火打石や140を超える動物化石、800以上のクロマニョン人の道具などが出土しており、考古学、民俗学、人類学上、重要な研究対象となっています。また、洞窟壁画も、ヨーロッパの先史文明の年代体系を確立する上で重要な役割を果たしています。ここで発見された出土品と壁画芸術は、先史時代の想像を超える高度な文明の存在を示す貴重な証拠なのです。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (i)(iii)
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ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園

Waterton Glacier International Peace Park
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園は、1932年にカナダのアルバータ州にあるウォータートン湖国立公園と、アメリカのモンタナ州にあるグレーシャー国立公園が統合されて誕生した、世界初の国際平和公園です。国境をまたぐ雄大なロッキー山脈には、ツンドラ地帯、亜高山帯森林、山地林、草原などの手つかずの自然が広がっています。この地域には、標高3,000m級の山々や多数の氷河湖、渓流が存在しており、多様な動植物の生育地として極めて重要な自然の宝庫となっています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国, カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1995年 / 登録基準: (vii)(ix)
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オークニー諸島の新石器時代遺跡

Heart of Neolithic Orkney
オークニー諸島の新石器時代遺跡
オークニー諸島はスコットランドの海岸から北へ15km離れた沖合にあります。この遺産は、諸島最大の島、メインランド島にある4つの新石器時代遺跡によって構成されています。紀元前4,000年ごろ、農耕文化は北西ヨーロッパにまで広まり、この地で定着していきました。遺跡からは、消滅した5,000年前の生活様式や社会構造、祭祀や埋葬に対する考え方に至るまで、当時の文化を垣間見ることができます。また、この地の巨石文化は北西ヨーロッパを象徴するだけでなく、イギリスのストーンヘンジやアイルランドのボイン渓谷の起源でもあると考えられています。
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オネガ湖と白海の岩絵群

Petroglyphs of Lake Onega and the White Sea
オネガ湖と白海の岩絵群
ロシア北西部カレリア共和国に位置する『オネガ湖と白海の岩絵群』は、オネガ湖にある22の遺跡と白海にある11の遺跡に点在する合計4,500以上の岩絵によって構成されています。岩絵が出現したのは約6,000~7,000年前の新石器時代です。これまでに、白鳥を含む水鳥や半人半獣の姿の絵などが発見されてきました。また周辺からの発掘品から、オネガ湖の竪穴式石器集団の一部が水路を通って徐々に白海へ移動したことも判明しています。ここは、岩絵や集落、埋葬地などの考古学的遺跡とともに、北ヨーロッパにおける狩猟採集民の文化を証言しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (iii)
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オモ川下流域

Lower Valley of the Omo
オモ川下流域
トゥルカナ湖近く、エチオピア南部を流れるオモ川の下流域では、1967年に400万年前のアウストラロピテクス・エチオピクスの化石が見つかって以降、様々な人類の化石が発掘されました。同国の東北部に「アワッシュ川下流域」という世界遺産もありますが、こちらでも人類の化石が発掘されていることから、現在のエチオピア周辺は、人類がアフリカで誕生したということを如実に証明する場所であると言えます。また、この流域の平地では、多様な民族が伝統的な生活様式を守って暮らしています。
地域: アフリカ / 国名: エチオピア連邦民主共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (iii)(iv)
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カルナックとモルビアン沿岸の巨石群

Megaliths of Carnac and of the shores of Morbihan
カルナックとモルビアン沿岸の巨石群
フランスブルターニュ地方に位置する『カルナックとモルビアン沿岸の巨石群』は新石器時代に建設された巨石が数多く残る遺跡で、ヨーロッパにおける巨石文化の中でも最古級の遺跡とされています。遺跡内には巨石のみならず墓や膨大な数の岩絵も発見されています。巨石群が確認される時期は、ヨーロッパで人類が定住生活を送るようになった時期でもあり、ヨーロッパにおける人類史を理解する上でも非常に重要な遺跡です。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2025年 / 登録基準: (i)(iv)
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カルメル山の人類の進化を示す遺跡群:ナハル・メアロット/ワディ・エル・ムガラ洞窟

Sites of Human Evolution at Mount Carmel: The Nahal Me’arot / Wadi el-Mughara Caves
カルメル山の人類の進化を示す遺跡群:ナハル・メアロット/ワディ・エル・ムガラ洞窟
カルメル山脈西斜面にある本遺跡群は、タブーン、ジャマル、エル・ワド、スフールの4つの洞窟から構成されています。90年にわたる考古学的研究の結果、この54ヘクタールの敷地から、前期旧石器時代のアシュール文化から後期旧石器時代に至るまで、少なくとも50万年にも及ぶ人類の進化を示す文化堆積物が発見されました。これは世界でも類を見ない長期的な文化の連続性を示すもので、南西アジアにおける初期の人類の記録となっています。本遺跡は、人類進化全般、特にレバント地方の先史時代に関する極めて重要な遺跡となっています。
地域: 西・南アジア / 国名: イスラエル国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (iii)(v)
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ギョベクリ・テペ

Göbekli Tepe
ギョベクリ・テペ
ギョベクリ・テペは、文明発祥の地とされるメソポタミア地域に位置し、アナトリア南東部シャンルウルファ県オレンジク村の近くにある遺跡です。ここでは、新石器時代の神殿と考えられている巨石建造物が発見されています。1994年、ドイツ考古学研究所によるの発掘調査の結果、人類がまだ狩猟採集の生活を営んでいた約1万1,500年前に、世界で最も古い信仰の痕跡が見られることが分かりました。それまでの研究では、農耕が始まることで人類が定住生活を送るようになり、貧富の差がうまれ、やがて宗教的権力者が現われ、神殿が建てられるという文明発達の過程が定説とされてきました。狩猟採集の時代、人々は食料を求めて移動生活を送っていたため、大規模な建造物は存在しないとされていたのです。しかし、ギョベクリ・テペの発見はこの定説を覆し、農耕が始まる以前から神殿を建設するほど発達した文明の存在を示しているのです。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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ククの古代農耕遺跡

Kuk Early Agricultural Site
ククの古代農耕遺跡
オーストラリア大陸の北、パプアニューギニアの南部に位置するククの古代農耕遺跡は、7,000~6,400年前頃に植物の利用から農業へと転換した技術革新を示しています。海抜1,560mのクク湿地帯は、ニューギニア高地の山間の谷に位置しています。ここに人類は2万5,000年前頃の更新世後期に定住したと考えられています。30年にわたる遺跡の発掘調査によって、少なくとも7,000年前、おそらくは1万年前までには、この遺跡で耕作が行われていた証拠が見つかっています。また、7,000年前から4,000年前までの間に、自生している植物の採集から、排水された畑での体系的な農業へと、独自の大きな進化が起こったことが明らかになっており、これはオセアニアにおける植物の栽培化に関する最古の証拠です。サトイモ、ヤムイモ、その他のデンプン質の食物の加工に関わる石器も発見されており、この地域の住民は大きな土塁の上でバナナとヤムイモを栽培し、土塁の縁などでは湿った地面に耐えられるタロイモを栽培していたようです。バナナの中には、後に世界最大の栽培化されたバナナの元となった野生種も含まれていました。最近の遺伝子研究は、バナナが当初ニューギニアで栽培化され、その後東南アジアに広まったことを示唆しています。
地域: オセアニア / 国名: パプア・ニューギニア独立国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ケルナヴェ古代遺跡(ケルナヴェ文化保護区)

Kernavė Archaeological Site (Cultural Reserve of Kernavė)
ケルナヴェ古代遺跡(ケルナヴェ文化保護区)
リトアニア東部、ヴィリニュスの北西約35kmに位置するネリス川の渓谷にあるケルナヴェ古代遺跡は、この地域に約1万年にわたり人類が居住していたことを示す類まれな証拠です。この遺跡は、旧石器時代後期から中世にかけての、要塞、防備のない集落、墓地などが、考古学的、歴史的、文化的記念建造物を含んだ多様な考古学的遺産群です。紀元前9千年から8千年の初期の人類居住の痕跡があり、その後中世後期まで継続的な定住の証拠が複数の文化層に残されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: リトアニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (iii)(iv)
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現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地軍

The Emergence of Modern Human Behaviour: The Pleistocene Occupation Sites of South Africa
現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地軍
2024年に世界遺産に登録された「現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地群」は、南アフリカの西ケープ州とクワズール・ナタール州に点在する考古学遺跡です。「ディープクルーフ・ロック・シェルター」「ピクナル・ポイント遺跡群」「シブドゥ洞窟」から構成されており、これらの遺跡は16万2,000年前まで遡るものです。これらは、現生人類ホモ・サピエンスの起源と行動の進化、彼らの認知能力や文化、さらに彼らが生き延びてきた気候の変遷について理解する上で不可欠なものです。
地域: アフリカ / 国名: 南アフリカ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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古代エリコ/テル・エッ・スルタン

Ancient Jericho/Tell es-Sultan
古代エリコ/テル・エッ・スルタン
パレスチナのヨルダン渓谷にあるエリコは世界で最も標高の低い町としても有名であり、かの死海に近い場所にあります。世界遺産である『古代エリコ/テル・エッ・スルタン』は、このエリコの北西に位置し、ここには先史時代の人類活動の堆積物を含む楕円形のテル(遺丘)と、隣接するアイン・エッ・スルタン(スルタンの泉)があります。この地域は水源へのアクセスが容易だったため、紀元前9千年紀から8千年紀までには、既にかなり大規模な集落となっており、その様子は、堀のある壁や塔といった記念碑的な建築物からも窺えます。これらの遺跡は人類が共同生活に移行したことや新たな自給自足経済への移行を示す重要なものとなっています。
地域: 西・南アジア / 国名: パレスチナ国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ゴブスタン・ロック・アートの文化的景観

Gobustan Rock Art Cultural Landscape
ゴブスタン・ロック・アートの文化的景観
アゼルバイジャン中部の半砂漠地帯に位置するゴブスタンは、巨石に彫られた岩絵の宝庫です。1930年に発見され、その後本格的な調査が行われました。最終氷期以降、数万年にわたって描かれた保存状態の良い岩絵が6,000点以上残されており、有史以前の狩猟の様子や動物、植物、生活様式などが表現されています。写実的な描写を特徴とするこれらの絵には、当時この地が湿潤だった時代に生息していたと考えられるスイギュウやヤギなどの野生動物、実物よりも大きく描かれた人間、船などが題材となっています。狩猟の場面や、シカなどの動物を生贄とした宗教的あるいは呪術的な集団儀式の様子を描いたものもあり、先史時代の人々の生活様式や信仰形態を伝えています。また、この一帯には最終氷河期以降、旧石器時代後期から中世にかけてこの地に暮らしていた人々の洞窟住居や埋葬地などの遺跡も点在しています。
地域: 西・南アジア / 国名: アゼルバイジャン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (iii)
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コマニの文化的景観

ǂKhomani Cultural Landscape
コマニの文化的景観
南アフリカの北西部に広がるカラハリ砂漠には、石器時代から現代に至るまで、人類がここに居住した痕跡が残されています。「コマニの文化的景観」は、カラハリ・ゲムスボック国立公園とほぼ一致する9,591㎢もの広大なエリアで、かつて狩猟採集生活を送っていたサン族の文化と深く関わっています。サン族は希少資源である水をダチョウの卵の殻に入れて運び、必要に応じてさまざまな植物を採集するなど、簡素でありながらも洗練された技術を持ち、干ばつや捕食動物からの危険もあるその環境に順応してきました。本遺産は、サン族の人々が数千年にわたり自然と密接に共存してきたその生活様式と、独自の文化的な実践を伝えるものです。
地域: アフリカ / 国名: 南アフリカ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2017年 / 登録基準: (v)(vi)
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シュヴァーベン・ジュラにある洞窟群と氷河期の芸術

Caves and Ice Age Art in the Swabian Jura
シュヴァーベン・ジュラにある洞窟群と氷河期の芸術
現生人類がヨーロッパに初めて到達したのは、約4万3千年前の最終氷期のことでした。彼らが居住地とした地域の一つが、ドイツ南部のシュヴァーベン・ジュラです。ここでは、古代の人々が一連の洞窟の中や周辺で生活しており、現在ではこれらの洞窟は考古学的遺跡となっています。1860年代から現在に至るまで発掘が続けられており、現生人類だけでなく、それ以前に存在していたネアンデルタール人の痕跡も含む、長期にわたる人類の存在の記録が明らかになっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2017年 / 登録基準: (iii)
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ストーンヘンジ、エイヴベリーの巨石遺跡と関連遺跡群

Stonehenge, Avebury and Associated Sites
ストーンヘンジ、エイヴベリーの巨石遺跡と関連遺跡群
イギリス南部のソールズベリー平原にあるストーンヘンジとエイヴベリーは、先史時代に築かれたとされる、謎を秘めた巨石遺跡群です。ストーンヘンジの建設時期は大きく3つに分けられています。第1期は紀元前3100〜前2200年頃の直径100mもの外周部が形成された時期、第2期は前2100〜前2000年頃のブルー・ストーンと呼ばれる青みのある石でメンヒル群(直立石の上に水平に石を載せて連結したもの)が形成された時期、第3期は前2000〜前1100年頃の直径30mの環状列石とその内側に3つの石を門形に組んだトリリトン(三石塔)5組が馬蹄形に配置された時期とされています。これらの巨石遺跡が担っていた役割については未解明ですが、夏至の朝に環状列石の外にあるヒールストーン付近から太陽が昇り、中心部を照らすことなどから石の配置には天文学的な意味があるのではないかと考えられています。 ストーンヘンジ周辺にはダーリントン・ウォールズなどのています。
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スピエンヌにある新石器時代の火打石の鉱山発掘地(モンス)

Neolithic Flint Mines at Spiennes (Mons)
スピエンヌにある新石器時代の火打石の鉱山発掘地(モンス)
モンス市の南東に位置するスピエンヌの新石器時代の火打石鉱山は、100㏊以上の面積を有しており、ヨーロッパ北西部における最も広大かつ最古の古代鉱山の集積地です。紀元前5千年紀の最終四半期から紀元前3千年紀の前半にかけて、この場所は集中的な火打石採掘の中心地でした。地表には数百万もの加工された火打石の破片が散乱し、地下には、新石器時代の人々が掘った垂直の立坑と地上に繋がった広大な坑道網が広がっており、その規模と歴史は特筆すべきものです。
地域: ヨーロッパ / 国名: ベルギー王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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スホクラントと周辺の干拓地

Schokland and Surroundings
スホクラントと周辺の干拓地
6,000年に及ぶ海との闘いの歴史を象徴する干拓地 スホクラントは元々半島でしたが、15世紀までに島となり、海の侵食によって人が住めなくなったため1859年に避難を余儀なくされました。しかし、20世紀初頭に始まった大規模
地域: ヨーロッパ / 国名: オランダ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1995年 / 登録基準: (iii)(v)
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泰山

Mount Taishan
泰山
中国東部の山東省にそびえる標高1,535mの泰山は、世界遺産の登録基準(i)から(vii)までの全てを認められている唯一の世界遺産です。東岳の泰山、西岳の崋山(陝西省)、南岳の衡山(湖南省)、北岳の恒山(山西省)、中岳の嵩山(河南省)という中国五岳の筆頭であり、多くの人々の信仰を集める道教の聖地です。『史記』 によると紀元前219年、秦の始皇帝はこの山の山頂で天を、そして山麓で地を祀る 「封禅」という儀式を行いました。これは始皇帝以前に72人の王が行っていた儀式を再現したものであるとされます。前漢(前202~後8年)の7代皇帝の武帝はこの儀式を国家的な祭祀として採用し、清(1636~1912年)の康熙帝まで、歴代の皇帝がこの地で封禅を行いました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)(vii)
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タオス・プエブロの伝統的集落

Taos Pueblo
タオス・プエブロの伝統的集落
タオス・プエブロは、ニューメキシコ州北部、タオス川沿いに位置する先住民タオス・プエブロ族の伝統的な集落です。タオス渓谷の古代遺跡は、タオス・プエブロ族が約1,000年前からこの地に定住していたことを示しています。現在の集落は14世紀に建設されたもので、タオス川の両岸に位置する「北の家」と「南の家」と呼ばれる集合住宅に分かれています。いずれも5階建てで、現在でも約150人がこの集落内で生活しています。そのため、タオス・プエブロはアメリカに現存する最古の現役住居群といえます。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (iv)
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タキシラの都市遺跡

Taxila
タキシラの都市遺跡
パキスタンの首都イスラマバード近郊のタキシラは、中石器時代の洞窟や4つの異なる時代の都市遺跡、仏教寺院やイスラム教のモスクなどを含む多種多様な遺跡が残されています。シルク・ロードの支流ながら重要な位置にあったタキシラは1世紀から5世紀頃に最盛期を迎えたとされています。特にサライカラ、ビール、シルカップ、シルスークの4つの居住地遺跡はインド亜大陸における都市の発展を示す重要な遺跡です。最も古いサライカラは先史時代の最古の集落跡で、新石器時代、青銅器時代、鉄器時代の居住の痕跡が残されています。次の時代にあたるビール(ビール・マウンド)は、紀元前6世紀にアケメネス朝が築いたとされるタキシラの「都市」としては最古のもので、石壁や家屋の基礎、街路などに都市化の遺構が残されており、紀元前326年にアレクサンダー大王が凱旋入場した地としても知られています。さらに時代が下ったシルカップは紀元前180年頃にギリシャ人によって築かれた都市で、碁盤目状の都市に配置された家屋や仏塔、寺院などにはヘレニズム時代のヨーロッパ建築の影響が強く見られます。シルカップはその後クシャーナ朝によって破壊されましたが、そのクシャーナ朝が残した都市が4つめのシルスークです。ここでは発掘調査によって不規則な長方形の切石積みの城壁と丸みを帯びた堡塁が見つかっています。これらには中央アジアの建築様式の影響が見られ、インド亜大陸と中央アジアとの関連を物語っています。
地域: 西・南アジア / 国名: パキスタン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (iii)(vi)
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チャタルヒュユクの新石器時代の遺跡

Neolithic Site of Çatalhöyük
チャタルヒュユクの新石器時代の遺跡
トルコのアナトリア高原南部に位置する『チャタルヒュユクの新石器時代の遺跡』は、紀元前7400年から前5200年頃の遺跡とされ、人類最初期の定住生活や農耕生活を伝える貴重な遺跡として評価されています。チャタルヒュユクはトルコ語で「分岐した丘」という意味で、ここには二つの丘(テル)があり、それぞれ年代が異なります。東側のテルは紀元前7400年から前6200年にかけて、西側のテルは前6200年から前5200年にかけて使用されたと言われています。トルコでは他にも人類史最古級の遺跡が発掘されており、それらは世界遺産にも登録されていますが、住民たちの当時の生活を垣間見ることが出来る点としては、本遺跡は特筆に値します。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (iii)(iv)
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チャン・アンの景観関連遺産群

Trang An Landscape Complex
チャン・アンの景観関連遺産群
ベトナム北部、紅河デルタ地帯の南端に位置するチャン・アンには、石灰岩の岩や鍾乳洞からなる熱帯カルスト地形が広がっています。降水量年平均2,000mm超の湿潤な環境で、塔状の岩峰(タワーカルスト)、円錐状の丘陵や岩山(円錐カルスト)が形成され、円錐カルスト間には多角形の窪地(コックピット)が見られます。岩山の下には洞窟があり水が流れ込んでいて、高所の洞窟群からは、人類が3万年以上の年月をかけて気候や環境の変化に適応し、居住してきたことが分かっています。10~11世紀のベトナムの古都ホア・ルーも含まれ、寺院や小集落、水田地帯なども登録されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: ベトナム社会主義共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (v)(vii)(viii)
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バッファロー狩りの断崖

Head-Smashed-In Buffalo Jump
バッファロー狩りの断崖
カナダのアルバータ州カルガリーの南約150㎞の平原には、先住民ブラックフット族が5,000年以上前からアメリカバイソン(バッファロー)の追い込み猟を行っていた場所があります。先住民たちにとって、バッファローは生きる糧そのものでした。彼らは、バッファローの群れを砂岩の断崖に追い込み、〝血に染まった深い淵〟と呼ばれる高さ10mから15mの断崖下に飛び込ませました。崖下で槍や石斧などで息の根を止められたバッファローの肉は食料になり、その皮は衣類やテントに、そして骨は針やナイフに、さらに角は食器やコップにと、余す所なく利用されました。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vi)
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バンチェンの考古遺跡

Ban Chiang Archaeological Site
バンチェンの考古遺跡
タイ北東部コラート高原に広がるバンチェン遺跡は、紀元前1495年頃から紀元前900年頃まで継続して人々が暮らした集落跡です。遺跡はメコン川流域に位置し、幅500メートル、長さ1,350メートル、高さ8メートルの楕円形の人工の丘として築かれました。ここでは水田稲作の痕跡や家畜の飼育、陶器や青銅器の使用が確認され、当時の生活や技術の発展がわかります。1966年に彩文土器が発見されたことで本格的な発掘が始まり、以降タイ国内外の研究者による詳細な調査が行われ、農耕や青銅器技術の早期発達を示す貴重な証拠として注目されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: タイ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (iii)
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ヒロキティアの考古遺跡

Choirokoitia
ヒロキティアの考古遺跡
「ヒロキティアの考古遺跡」はキプロス島南岸から約6㎞、マロニ川の湾曲部分に囲まれた丘陵の斜面に位置し、紀元前7,000年から前4,000年頃に造られた地中海最古級の集落遺跡と考えられています。紀元前1万年頃にアジアで興った新石器文化は,紀元前8,000年から前7,000年頃にキプロス島へ伝わり、その後地中海全域へ広がりました。ヒロキティアの考古遺跡には、この伝播の過程を見ることができる点が貴重とされています。遺跡は1934年に発見され、1936年から1946年にかけて発掘調査が行われました。1977年以来、アラン・ル・ブラン(パリ国立科学研究センター)の指揮の下で発掘調査が進められています。
地域: ヨーロッパ / 国名: キプロス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ファヤの先史景観

Faya Palaeolandscape
ファヤの先史景観
ファヤの先史景観は,アラブ首長国連邦シャルジャ首長国の中央部に位置し、西はペルシア湾、東はオマーン湾からそれぞれ内陸に約55㎞の地点にあります。資産の面積は約3万haに及び、「ジェベル」(山脈)と呼ばれるほぼ南北に伸びる石灰岩の露頭が連なる中央部、ジェベルとハジャル山脈の間に位置するムレイハ・マダム平原、そしてジェベルの西側に広がるルブ・アル・ハリ(空虚な地域)砂漠の砂丘が含まれます。乾燥した環境にもかかわらず、ここには中期旧石器時代および新石器時代(21万年前から6,000年前)の人類居住の痕跡が保存されています。
地域: 西・南アジア / 国名: アラブ首長国連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2025年 / 登録基準: (iii)(iv)
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北京原人化石出土の周口店遺跡

Peking Man Site at Zhoukoudian
北京原人化石出土の周口店遺跡
北京の南西に位置する周口店遺跡は、東アジア最大の旧石器時代の遺跡です。1921年にこの地で未知の化石人類の臼歯が発見され、シナントロプス・ ペキネンシスと名付けられました。これは北京原人のことで、現在の学名はホモ・エレクトゥス・ペキネンシスと呼ばれています。化石人類とは現生人類(新人)に進化する前の猿人、原人、旧人を指し、打製石器を使用する旧石器時代に生存していました。1929年には頭蓋骨が発見されました。北京原人は約 70万年から約20万年前の原始人類で、直立歩行をして、道具と火を使用し、河岸や洞窟で集団生活をしていたと考えられています。周口店遺跡からは40体あまりの人骨、約10万点の石器、骨製道具などが発見されました。また、北京原人よりも現代人に近い、1万9,000年ほど前の山頂洞人の遺跡も見つかっています。山頂洞人とは、北京原人が発見された北京郊外の周口店にある竜骨山の頂上付近にある洞窟から発見されたのでこう呼ばれています。ヨーロッパのクロマニョン人などの化石の現生人類と考えられています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (iii)(vi)
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