World Heritage Sites

世界遺産一覧

(登録基準(iii))

キューの王立植物園

Royal Botanic Gardens, Kew
キューの王立植物園
ロンドン南西部、テムズ川沿いに位置する『キューの王立植物園』は132万m2の敷地面積を持つ世界最大規模の植物園です。1759年、イギリス王室のジョージ3世の母によって創建されて以来、何世紀にもわたって集められてきた莫大な植物学的コレクション(希少植物、海外から採集した植物、資料など)が展示されています。また国際的に知られている造園家のチャールズ・ブリッジマンやウィリアム・ケント、ランスロット・ブラウンなどの作品も見ることができます。キュー植物園の景観デザインや庭園、建物、植物コレクションは後に世界中に広まったガーデンアートと植物科学の発展の礎となっており、文化的景観の価値も認められています。
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キューバ南東部におけるコーヒー農園発祥地の景観

Archaeological Landscape of the First Coffee Plantations in the South-East of Cuba
キューバ南東部におけるコーヒー農園発祥地の景観
キューバがスペインの植民地だった19世紀につくられた、初めてのコーヒー農園の跡です。世界遺産に登録された範囲は、東京23区の総面積の約1.3倍の814.75㎢にもおよびます。171のプランテーションからなる広大な敷地には、所有者の家、水道橋、製粉所、発酵タンク、乾燥小屋のほか、加工したコーヒー豆を市場に運ぶための道路なども含まれ、開拓当時のコーヒー生産と、農業技術を示す文化的景観が残されています。コーヒー農園は20世紀まで続けられましたが、他国の新しい生産の手法におされ、やがてキューバでの生産は衰退していきました。現在は、農園のオーナーの屋敷跡や農園跡地が点在しています。19世紀に本格化したコーヒー農園の経営は、原生林を開拓した当時の農業形態を今に伝える世界で唯一の遺構とされています。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: キューバ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群

Göreme National Park and the Rock Sites of Cappadocia
ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群
トルコの首都アンカラの南東にあるカッパドキアはアナトリア高原に位置し、キノコの形や尖塔形をした奇岩が立ち並び、トルコを代表する観光地の一つです。南と東にあるエルジェス山とハッサン山という3,000m級の山が約300万年前に起こした大噴火で、一帯が火山灰や溶岩に覆われました。それが長い年月を経て積み重ねられ、火山灰の層は凝灰岩に、溶岩は玄武岩となりました。もろさのある凝灰岩の層は雨風の浸食を受けて奇岩となり、削りやすさを生かし、住居や聖堂、修道院などがつくられました。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (i)(iii)(v)(vii)
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慶州の歴史地区

Gyeongju Historic Areas
慶州の歴史地区
慶尚北道にある慶州は、3~10世紀に新羅王国の首都・金城として朝鮮半島の中心地として栄えました。市内外に広がる200以上の緑の丘は、新羅王たちの古墳群であり、7世紀の半島統一後には、中国の大都市を手本として都市の拡張・整備が行われました。仏像やレリーフ、仏塔、寺院跡、宮殿跡などが集中して保存され、7~10世紀に花開いた独自の仏教美術や建築様式を今に伝えています。特に南山地区には、110以上の寺院跡、80近い石仏、60以上の石塔が山中に残り、訪れる人々に壮大な歴史の痕跡を感じさせます。また、月城跡には人工池のアナプチやイムヘジョンが残されており、当時の都市計画や生活文化をうかがい知ることができます。さらに、東海岸沿いや戦略的拠点に築かれた城塞群も保存されており、新羅王朝の長期支配と文化的繁栄を示す貴重な証拠となっています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 大韓民国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iii)
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キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡

Ruins of Kilwa Kisiwani and Ruins of Songo Mnara
キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡
この遺跡は、タンザニアの沖合に位置する2つの島に残るかつての交易都市で、中世から現代にかけてスワヒリ文化圏の拡大やインド洋を舞台にした交易が広範囲にわたって行われた証拠と位置づけられています。それぞれの遺跡は、9世紀から19世紀にかけて、スワヒリの文化や経済が発展したことを示しています。キルワの商人はアラビアや中国などの陶器、香水や真珠などの売買を行い、圏域の発展へとつながっていきました。
地域: アフリカ / 国名: タンザニア連合共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (iii)
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キレーネの考古遺跡

Archaeological Site of Cyrene
キレーネの考古遺跡
キレーネの考古遺跡は、リビア北東部にあるギリシャ式の都市の遺跡です。その起源は、エーゲ海のテラ島(現在のサントリーニ島)の人々によって築かれたとされています。言い伝えでは、人口増加や干ばつに苦しんだテラ島の人々が、デルフィで信託を受け、サントリーニ島から船でリビアへ渡り、新天地に都市を建設したといいます。都市名キレーネは、アポロンに愛された泉の女神に由来すると伝えられています。キレーネは地中海貿易の拠点として栄え、アテネやシラクサに次ぐ規模のアクロポリスも築かれました。前4世紀にはアレクサンドロス大王に服属し、その後エジプトのプトレマイオス朝の支配を経て、ローマ帝国の属州となりました。ローマ支配下ではその後、反乱による破壊、ハドリアヌス帝による再建、地震と津波などを経験し、都市は次第に衰退しました。そして7世紀後半、イスラム勢力によって征服され、歴史の舞台から姿を消しました。
地域: アフリカ / 国名: リビア / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (ii)(iii)(vi)
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グアダラハラの救貧施設

Hospicio Cabañas, Guadalajara
グアダラハラの救貧施設
19世紀初期、メキシコ中西部の都市グアダラハラに、孤児や高齢者、障害者など、恵まれない人々のための施設が建設されました。この救貧施設は「オスピシオ・カバーニャス」と呼ばれた新古典主義の建物で、平面は幅164m、奥行き145mの長方形をしており、高さが7.5mある内部はバリアフリーの設計になっています。建物内部の壁や天井は、1920年代に興ったメキシコ壁画運動の一環として制作された壁画で覆われています。なかでも、併設された教会の主礼拝堂のドーム型天井を飾る『炎の人』は、壁画運動の推進者であるホセ・クレメンテ・オロスコの最高傑作といわれています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)
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グウィネズのエドワード1世王の城郭群

Castles and Town Walls of King Edward in Gwynedd
グウィネズのエドワード1世王の城郭群
13世紀後半から14世紀初期にかけて北ウェールズのグウィネズに築かれた、ボーマリス城とハーレフ城、カーナーヴォン城と市壁、コンウィ城と市壁の4つの城と2つの市壁が世界遺産に登録されています。この一帯は、かつてグウィネズ王国が置かれた場所でした。イングランド王のエドワード1世は1277年と1282~1284年にかけてウェールズに侵攻すると、最後まで激しく抵抗したこの地に抵抗を抑えるための城と市壁を築き始めました。王の命令でウェールズ一帯に築かれた城郭群は「アイアン・リング(鉄の輪)」と呼ばれています。世界遺産に登録されている4つの城は、王に仕えた軍事建築家のジェームズ・オブ・セント・ジョージによるもので、中でもボーマリス城とハーレフ城は傑作と称されています。
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ククの古代農耕遺跡

Kuk Early Agricultural Site
ククの古代農耕遺跡
オーストラリア大陸の北、パプアニューギニアの南部に位置するククの古代農耕遺跡は、7,000~6,400年前頃に植物の利用から農業へと転換した技術革新を示しています。海抜1,560mのクク湿地帯は、ニューギニア高地の山間の谷に位置しています。ここに人類は2万5,000年前頃の更新世後期に定住したと考えられています。30年にわたる遺跡の発掘調査によって、少なくとも7,000年前、おそらくは1万年前までには、この遺跡で耕作が行われていた証拠が見つかっています。また、7,000年前から4,000年前までの間に、自生している植物の採集から、排水された畑での体系的な農業へと、独自の大きな進化が起こったことが明らかになっており、これはオセアニアにおける植物の栽培化に関する最古の証拠です。サトイモ、ヤムイモ、その他のデンプン質の食物の加工に関わる石器も発見されており、この地域の住民は大きな土塁の上でバナナとヤムイモを栽培し、土塁の縁などでは湿った地面に耐えられるタロイモを栽培していたようです。バナナの中には、後に世界最大の栽培化されたバナナの元となった野生種も含まれていました。最近の遺伝子研究は、バナナが当初ニューギニアで栽培化され、その後東南アジアに広まったことを示唆しています。
地域: オセアニア / 国名: パプア・ニューギニア独立国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (iii)(iv)
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クサントスとレトーン

Xanthos-Letoon
クサントスとレトーン
クサントスとレトーンは2つの隣り合った遺跡で、トルコ南西部アンタルヤ県とムグラ県の境界、地中海沿岸のリュキア地方にあります。海洋民族のリュキア人は、アナトリア、ギリシャ、ローマ、ビザンツの異なる時代の文明が混じり合った独自の文化を作り上げました。その政治的・宗教的中心地となったクサントスとレトーンには、岩や石柱にリュキア語とギリシャ語で書かれた文字が刻まれ、紀元前5世紀のクサントスの王子ケレイの人生や、彼らが使っていたインド・ヨーロッパ語族の言語を知る重要な手掛かりになっています。
地域: 西・南アジア / 国名: トルコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (ii)(iii)
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クシェミオンキにある先史時代の縞状フリント(火打石)採掘地域

Krzemionki Prehistoric Striped Flint Mining Region
クシェミオンキにある先史時代の縞状フリント(火打石)採掘地域
クシェミオンキは、新石器時代から青銅器時代(紀元前約3,900年〜紀元前1,600年)に遡る、縞状フリント(火打石)の採掘と加工に特化した4つの鉱山遺跡群からなる連続遺産です。ここでは主に斧の製作に使われる縞状フリントが採掘されました。地下採掘構造物、フリント加工工房、約4,000の坑井や竪穴を持つこの遺産は、これまでに確認された先史時代の地下フリント抽出・加工システムの中で最も包括的なものの一つです。この地は、この時期の定住型先史時代コミュニティの生活様式と労働のあり方などの、滅びた文化的な伝統の証となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポーランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)
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クスコの市街

City of Cuzco
クスコの市街
クスコは、標高3,400mの高地に11~12世紀頃に建設された都市です。15世紀の9代皇帝パチャクテクの時代に絶頂期を迎え、現在のエクアドルからチリにいたる南北2,000kmの地域に約1,200万人もの人々が暮らす大帝国へと発展しました。街は明確な宗教的・行政的機能を備えた複雑な都市中心地へと発展し、周囲には、農業、職人技、工業生産のための地域に囲まれていました。
地域: 南米 / 国名: ペルー共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (iii)(iv)
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クフナ ‐ ウルゲンチ

Kunya-Urgench
クフナ ‐ ウルゲンチ
『クフナ‐ウルゲンチ』は、トルクメニスタン北西部のアム川のほとりに広がる古代都市です。古くはアケメネス朝の一部で、10世紀末にはホラズム朝の都として大きく発展しました。旧市街には11~16世紀の遺跡が残り、モスクや隊商宿の門、要塞都市跡、霊廟、そして高さ60mのミナレットなどが点在します。これらは当時の建築技術の粋を集めたもので、土や焼成レンガで作られた建物からは中央アジアのイスラム建築の多様な装飾や工法を学ぶことができます。その優れた技術は周辺地域やムガル帝国にも大きな影響を与えました。
地域: 西・南アジア / 国名: トルクメニスタン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2005年 / 登録基準: (ii)(iii)
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グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区

Alhambra, Generalife and Albayzín, Granada
グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区
アンダルシア地方グラナダに位置するアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区は、かつてのイスラム王朝時代の宮殿都市としての面影を残す遺構です。1232年、住民から招かれたイスラム勢力ナスル族のムハンマド1世によって、この地にグラナダ王国(ナスル朝)が興りました。当時は8世紀から続くレコンキスタ(国土回復運動)の最中にあり、周辺には小さなイスラム教国が残るのみでした。ナスル朝は、キリスト教勢力の大国カスティーリャ王国の封建的家臣として従うことで領土を守ってきました。しかし、14世紀半ばにヨーロッパでおきたペスト大流行や、キリスト教国同士の争いで滞っていたレコンキスタの最熱などにより、1479年に強大なスペイン王国が成立します。これに伴って、グラナダは1492年に陥落しレコンキスタは完結を迎えました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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グラン・バッサムの歴史都市

Historic Town of Grand-Bassam
グラン・バッサムの歴史都市
グラン・バッサムは、コートジボワール最初の首都として知られています。アフリカ西部のギニア湾岸に位置するコートジボワールは、1960年に独立するまでフランスの植民地でした(現在もフランス語が公用語となっています)。グラン・バッサムは19世紀後半から20世紀前半にフランスが建設した植民都市で、交易と行政管理に特化した街並と、ヨーロッパからの入植者の居住区と地元民の居住区から成り立っています。
地域: アフリカ / 国名: コートジボワール共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (iii)(iv)
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クンタ・キンテ島と関連遺跡群

Kunta Kinteh Island and Related Sites
クンタ・キンテ島と関連遺跡群
クンタ・キンテ島は、ガンビア共和国の西部、ガンビア川の河口に浮かぶ小さな島です。川の河口に位置することから、水路を制圧するうえで戦略的な要衝となっていました。ガンビア川はアフリカ内陸部に向かうルートとして重要な役割を担っていました。クンタ・キンテ島にはインドへの航路を探る探検家や商人が訪れ、アフリカとヨーロッパの初期の文化交流地の一つとなりました。ポルトガルが地元の支配者から島を1456年までに奪い取り,要塞の建設を始めました。島には15世紀から20世紀にかけてヨーロッパ各国が築いた要塞や、奴隷の収容所などの遺構が残っています。
地域: アフリカ / 国名: ガンビア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (iii)(vi)
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京杭大運河

The Grand Canal
京杭大運河
『京杭大運河』は、中国の東部から中央部の平原を縦断する運河であり、北は北京市から南は杭州市までを結んでいます。紀元前5世紀から開削が始まり、604年に隋の煬帝が即位すると、これまでに掘られていた運河に加えて、新たに黄河と淮河を結ぶ通済渠や、黄河と天津を結ぶ永済渠、長江から杭州を結ぶ江南河が開削され、大運河が完成しました。これによって政治の中心である河北と、経済の中心である河南が結ばれ、江南の穀物・物産の河北への供給や、軍隊の移動などに活用されました。しかし、このような大運河の建設や、周辺諸国への遠征が隋の経済を圧迫し、各地で反乱が起きて隋は倒されることになりました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)(vi)
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開城歴史遺跡地区

Historic Monuments and Sites in Kaesong
開城歴史遺跡地区
北朝鮮南部にある開城(ケソン)は、10~14世紀まで繁栄した高麗(918~1392年)の都となった場所です。高麗は、新羅を倒して王建が建てた王朝で、モンゴルの支配を受けながらも1392年に朝鮮王朝が出来るまでは朝鮮半島で圧倒的な力を有していました。その都でもあった開城の歴史遺跡地区は、満月台(マンウォルデ)宮殿跡や王建の陵墓、天文・気象観測所であった瞻星台(チョムソンデ)、二つの教育機関や三重の城壁跡など、12の構成資産から成り立っています。教育機関とは、高麗時代の最高学府であった高麗成均館(ソンギュングァン)と、儒教の私塾であった崧陽(スンヤン)書院を指します。
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ゲディの旧市街と考古遺跡

The Historic Town and Archaeological Site of Gedi
ゲディの旧市街と考古遺跡
ケニア南東部の沿岸にあるゲディの都市は、10世紀から17世紀にかけて東アフリカ沿岸で最も重要なスワヒリ都市のひとつでした。スワヒリとはアラビア語で「海岸」を意味し、東アフリカの沿岸部で使用されているスワヒリ語などが有名です。この地域ではアラブ商人が頻繁に往来し、アフリカの言語とアラビア語が混ざって独自の文化が形成されました。その中で、特に15世紀から17世紀にかけてゲディは栄えたと言われています。17世紀には水不足などが原因で放棄されたので、現在は遺構だけが残っていますが、当時の繁栄ぶりを示してくれます。
地域: アフリカ / 国名: ケニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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ゲデオの文化的景観

The Gedeo Cultural Landscape
ゲデオの文化的景観
エチオピア高原東部の断崖に沿って広がるゲデオの文化景観は、地域社会が長い年月をかけて自然環境を抑制された中で最大限に活用する共生システムを考案してきたことを示す類いまれな例です。先住民ゲデオ族は長年にわたり、そして今もなお、「アグロフォレストリー(森林農業)」という文化的伝統を守っています。アグロフォレストリーは、同じ土地に樹木と農作物を植え、農業と林業を同時に行う手法です。この地域では、主要な食用作物エンセーテを巨木が覆い、さらにその下には主要な換金作物であるコーヒーなどの低木が植えられている様子が見られます。樹木を階層的に栽培し、作物の生育環境を確保しているのです。自然の生態系に近い、持続可能な土地利用ができる農法として注目を集めています。
地域: アフリカ / 国名: エチオピア連邦民主共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (iii)(v)
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ケノゼロ湖の文化的景観

Cultural Landscape of Kenozero Lake
ケノゼロ湖の文化的景観
ロシア北西部、ケノゼロ国立公園内に位置する『ケノゼロ湖の文化的景観』は、12世紀以降のスラブ人の定住によって発展した農村生活を伝える文化的景観です。周囲には、農村地帯が広がっており、畑や森林、伝統的な家屋のほかに木造教会や礼拝堂も見ることができます。礼拝堂に施された「天国」と呼ばれる天井装飾は、この地域の社会性、文化性を表すランドマークとなっています。湖と川、森林、畑、伝統的な農村集落にある家々や教会のある景観は、住民が周辺環境と精神的に結びついてきたことを物語っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iii)
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ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群

Gebel Barkal and the Sites of the Napatan Region
ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群
ナイル川流域には、クシュ王国の文化を物語る重要な遺跡群が広がっています。クシュ王国はアフリカ最古級の黒人国家であり、紀元前900年から前270年にかけて栄えたナパタ文化と、前270年から後350年にかけて栄えたメロエ文化の2つに分かれています。前10世紀にクシュ王国が誕生し、前730年にはピアンキ王がエジプト全域を統治することになります。そこから約70年という長いナパタ王国時代が続きます。遺跡群にはピラミッド付きの墓、寺院、住居、宮殿などが含まれています。これらの遺跡は、古代の建築技術や宗教儀式を今に伝える貴重な証拠となっており、古代文明の深い歴史を感じさせます。また、当時の社会構造を理解するための手がかりとして非常に重要です。
地域: アフリカ / 国名: スーダン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
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ケルナヴェ古代遺跡(ケルナヴェ文化保護区)

Kernavė Archaeological Site (Cultural Reserve of Kernavė)
ケルナヴェ古代遺跡(ケルナヴェ文化保護区)
リトアニア東部、ヴィリニュスの北西約35kmに位置するネリス川の渓谷にあるケルナヴェ古代遺跡は、この地域に約1万年にわたり人類が居住していたことを示す類まれな証拠です。この遺跡は、旧石器時代後期から中世にかけての、要塞、防備のない集落、墓地などが、考古学的、歴史的、文化的記念建造物を含んだ多様な考古学的遺産群です。紀元前9千年から8千年の初期の人類居住の痕跡があり、その後中世後期まで継続的な定住の証拠が複数の文化層に残されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: リトアニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会ミッション

Franciscan Missions in the Sierra Gorda of Querétaro
ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会ミッション
シエラ・ゴルダの五つのフランシスコ会ミッションは、18世紀半ばのメキシコ内陸部におけるキリスト教化の最終段階として建設されました。教会の豪華な装飾が施された正面のファサードには、宣教師と先住民族との異文化交流の模範を示しています。この価値観などの融合の結果で生まれた建築は、二つの社会と自然環境と文化的な共存を証言しています。豊かで複雑な図像的要素は、両文化の精神性とビジョンを忠実に反映した創造的な作品です。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (ii)(iii)
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現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地軍

The Emergence of Modern Human Behaviour: The Pleistocene Occupation Sites of South Africa
現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地軍
2024年に世界遺産に登録された「現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地群」は、南アフリカの西ケープ州とクワズール・ナタール州に点在する考古学遺跡です。「ディープクルーフ・ロック・シェルター」「ピクナル・ポイント遺跡群」「シブドゥ洞窟」から構成されており、これらの遺跡は16万2,000年前まで遡るものです。これらは、現生人類ホモ・サピエンスの起源と行動の進化、彼らの認知能力や文化、さらに彼らが生き延びてきた気候の変遷について理解する上で不可欠なものです。
地域: アフリカ / 国名: 南アフリカ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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元の上都遺跡

Site of Xanadu
元の上都遺跡
現在の内モンゴル自治区に位置する、モンゴル帝国(元)のフピライ・ハンが、1256年にモンゴル高原南部に設けた関平府を前身としています。中国の伝統的な風水理論に基づいて築かれた都です。元は大都(現在の北京)を築くと、開平府は上都と改称され、2つの都を交互に使用しました。 上都は夏の離宮として用いられ、皇帝が避暑と政務を行ったところです。また、モンゴル族による遊牧文明と流民族の農耕文明が融合した都市建設が特徴です。モンゴル人はチベット仏教を深く信仰し、元の拡大とともに、アジアの東北部にも信仰が広まりました。遺跡には寺院、王宮、墓、遊牧民の野営地や運河跡などが残っています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(vi)
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コースとセヴェンヌ:地中海性農業牧草地の文化的景観

The Causses and the Cévennes, Mediterranean agro-pastoral Cultural Landscape
コースとセヴェンヌ:地中海性農業牧草地の文化的景観
フランス中南部に位置する約3,023㎢のこの地域は、深い谷が点在する山岳地帯で、3,000年以上にわたり農業と牧畜業が営まれてきました。この地域の景観は、農牧業の営みと自然環境が密接に結び付いてきた歴史をよく示しており、地中海性農牧業を代表する文化的景観のひとつとされています。農場や森林、畑、集落、水管理施設、家畜の移動路であるドレイユといった要素は、11世紀以降の修道院組織や、12~14世紀の土地経営の展開のなかで農牧業の発展とともに体系的に整えられてきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(v)
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ゴーハムの洞窟群

Gorham's Cave Complex
ゴーハムの洞窟群
ゴーハムの洞窟群は、イベリア半島南端のイギリスの海外領土であるジブラルタルにあります。その南側の海岸近くに、「ジブラルタルの岩」と呼ばれる石灰岩でできた岩山があります。西側は緩やかな斜面になっていますが、東側は海岸沿いに切り立った断崖となっていて、その下にゴーハム、ヴァンガード、ハイエナ、ベネットと名付けられた4つの洞窟群があります。これらの洞窟は、旧人であるネアンデルタール人が、10万年以上に渡って居住していた証拠となっています。そこからはは、彼らが鳥や海獣類を食べていたことや、装飾に羽毛を用いたことがわかっています。また岩に刻まれた抽象的な模様も発見されていて、ネアンデルタール人の文化や風習を伝えています。
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コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観

Cornwall and West Devon Mining Landscape
コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観
グレートブリテン島南西端のコーンウォール州と、隣接するデヴォン州西部に残る、銅やスズなどを産出した10のエリアからなる世界遺産です。18世紀から19世紀初頭にかけて多くの鉱物を産出しました。蒸気エンジンを使った採掘などで、18世紀には世界の銅の産出量の3分の2を占めたほどでした。その過程で鉄道や運河などがつくられ、工業化社会の色合い濃く発展した変遷がみられます。
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コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群

Prehistoric Rock Art Sites in the Côa Valley and Siega Verde
コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵群
ポルトガル北部を流れるドウロ川の上流域のコア渓谷と支流アグエダ川沿いのアグエダ渓谷(シエガ・ベルデ)には、2万年から1万年前の先史時代に描かれた岩絵(線刻画)が広い範囲に数多く残されています。コア渓谷では約5,000、シエガ・ベルデでは約440の動物の岩壁画があり、旧石器時代の壁画の特徴である、屋外・洞窟内とも同じ表現手法で描く方法が取られています。1998年にコア渓谷が世界遺産に登録され、2010年にシエガ・ベルデまで範囲拡大されました。これらは、旧石器時代にここで人々が生きた証拠であり、その芸術的創造性のすばらしさを示す事例です。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン, ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (i)(iii)
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