World Heritage Sites

世界遺産一覧

(登録基準(iii)(viii))

ミュスタイアにあるベネディクト会の聖ヨハネ修道院

Benedictine Convent of St John at Müstair
ミュスタイアにあるベネディクト会の聖ヨハネ修道院
スイス南東部、アルプス山脈南の険しい斜面に位置するミュスタイアの谷には、8世紀のカロリング朝時代に建造されたベネディクト会の聖ヨハネ修道院があります。カール大帝の命によって建てられたと考えられるこのキリスト教建築は、創建当初、木組みの天井に覆われた単一身廊に3つの礼拝堂というシンプルな構造でした。しかし、15世紀の改築によって2つの側廊と石造りの尖塔形の穹窿(ヴォールト)を持つ後期ゴシック様式へと生まれ変わります。質素な外見とは裏腹に、内部は主に9世紀初頭と12世紀に描かれたフレスコ画で埋め尽くされています。壁から天井に至るまで、『旧約聖書』や『新約聖書』を題材にキリスト教の歴史を伝える82もの場面が描かれています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スイス連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (iii)
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ムザブの谷

M'Zab Valley
ムザブの谷
アルジェリア北部、首都アルジェの南約450km、サハラ砂漠の涸れ谷に点在する5つのクスール(要塞都市)の建築群。異端視された「イスラム清教徒」ムザブ人が、長い流浪の末、11世紀はじめガルダイアを中心に頑強な防護壁に守られた街を築き、定住しました。砂漠で、独自の文化をもち、何世紀にもわたってその結束を維持してきた要塞の街は、シンプルでありながら機能的で、環境に適応した建築が特徴的です。
地域: アフリカ / 国名: アルジェリア民主人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (ii)(iii)(v)
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ムツヘタの歴史的建造物群

Historical Monuments of Mtskheta
ムツヘタの歴史的建造物群
ジョージア中央東部、アラグヴィ川とムトゥクヴァリ川の合流点に位置するムツヘタは、紀元前4世紀から5世紀までイベリア王国(カルトリ)の首都として繁栄しました。4世紀にキリスト教が伝わり、国教となることが宣言されたこの場所には、聖堂や修道院が建てられています。首都がトビリシに移された5世紀以降も、ムツヘタはキリスト教の拠点として主導的な役割を維持し続けました。現在でもジョージア正教会と使徒教会の本部が置かれている重要地点です。自然条件に恵まれ、貿易ルートの交差点でもあるこの場所は、ペルシア、アラブ、ビザンツ帝国などの支配下に置かれたことで文化的な影響を受けます。主にビザンツ帝国の影響を受けて発展し、地元の文化的伝統の融合につながりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ジョージア / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ムランジェ山の文化的景観

Mount Mulanje Cultural Landscape
ムランジェ山の文化的景観
マラウイ南部にどっしりと構えるムランジェ山は、むき出しの岩肌が特徴的で、世界最大級のインゼルベルク(残丘)のひとつとしても知られます。インゼルベルクとは、侵食から取り残された、平原に孤立した丘のことです。古くからこの山は、神々や精霊、祖先の霊が宿る聖地とされてきました。地元のヤオ族、マンガンジャ族、ロムウェ族の人々は、それぞれが異なる文化的背景を持っていますが、いずれもこの山を精神的支柱として崇敬してきました。山中の洞窟や池などでは伝統的な儀式が営まれ、精霊と交信する呪術師やヒーラー、治癒効果のある植物を用いる薬草師らは、地域共同体で不可欠な存在であるとみなされてきました。山の自然環境に根ざして受け継がれてきた伝統的慣習と信仰体系は、他の宗教が出現した後も失われることはなく、この地の独特な景観を形づくってきました。
地域: アフリカ / 国名: マラウイ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2025年 / 登録基準: (iii)(vi)
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ムルジュガの文化的景観

Murujuga Cultural Landscape
ムルジュガの文化的景観
オーストラリア北西の沿岸部にあるバーラップ半島とその周辺のダンピア諸島を含むエリアは、先住民アボリジニの人々の聖地「ムルジュガ」と呼ばれています。ここにはかつてここでくらしていたアボリジニの祖先たちが描いた100万枚を超える岩絵(ペトログリフ)が残されています。これらは5万年前から描かれ始めたとされ、ワラビーやワニ等も描かれています。これは岩絵が描かれた当時は水や緑の豊かな場所であったことを示しています。ここは現在もアボリジニの人々にとって文化的・精神的伝統が残る聖域であり、政府の支援のもと管理されています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2025年 / 登録基準: (i)(iii)(v)
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ムンス・クリント

Møns Klint
ムンス・クリント
デンマーク南東部にあるムン島の東端部には、全長約6kmにも渡る白亜の崖「ムンス・クリント」(デンマーク語で「ムン島の崖」)が延びています。ここでは、ヨーロッパ北部における最終氷期(約11万7,000年前〜約1万1,750年前)に氷河の力によって地層が大きく変化した地形を見ることができます。ムンス・クリントの断崖には、約7,000万年前に堆積した白亜紀のチョーク(石灰岩)や、第四紀の堆積物が氷河の巨大な圧力で押し上げられ、氷河の進退によって褶曲や断層運動が繰り返されたことが明瞭に現れています。また、氷河の後退時に削り出された砂や礫が堆積して丘や細長い峰のような形になった地形や、砂礫を多く含む氷塊が溶け出して形成されたケトルホールと呼ばれる窪地など、多様な氷河地形が見られます。断崖には黒いフリントの層が繰り返し沿岸ではバルト海による浸食が現在も進行しており、そのペースは年間約30cmと非常に速い速度で続いています。
地域: ヨーロッパ / 国名: デンマーク王国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2025年 / 登録基準: (viii)
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明・清時代の皇帝陵墓

Imperial Tombs of the Ming and Qing Dynasties
明・清時代の皇帝陵墓
明・清時代の皇帝陵墓は、風水に基づいて慎重に選ばれた地形に位置し、自然環境との有機的な統合が図られています。陵墓と建物は中国の階層構造に従って配置され、石碑や彫刻が並ぶ神聖な通路が組み込まれています。これは、王室の儀式や死者の霊の通行を目的としたもので、5世紀にわたり明・清の統治者が堂々とした陵墓の建設を非常に重視していたことを物語っています。この自然と調和した配置は、人類の創造的才能を示す傑作です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
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メキシコ・シティの歴史地区とソチミルコ

Historic Centre of Mexico City and Xochimilco
メキシコ・シティの歴史地区とソチミルコ
メキシコ・シティは16世紀にスペイン人によってアステカ帝国の古都テノチティトランの遺跡の上に建設された街です。スペイン人は1521年にテノチティトランに攻め入り、都市を破壊したのち、都市の上にメキシコ・シティを建設しました。ソカロ(中央広場)を中心に碁盤の目状に道路が広がる都市構造や建築様式は新大陸における植民都市のモデルとなり、各地に影響を与えました。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(v)
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メ渓谷自然保護区

Vallée de Mai Nature Reserve
メ渓谷自然保護区
セーシェル諸島のプララン島に位置する『メ渓谷自然保護区』は、原生的なヤシ林が広がる自然保護地域です。このヤシ林で優占するのは、世界最大の種子を持つフタゴヤシです。フタゴヤシは、最初の花を咲かせるまでに約25年もの歳月を要し、そこからさらに長い時間をかけて、直径約50cm・重さ20kgにもなる巨大な実を結びます。このフタゴヤシがメ渓谷の象徴となっており、他に5種類の固有種のヤシも生育しています。また、セーシェルに固有の動物も多く生息しており、セーシェルルリバトやセーシェルヒヨドリ、セーシェルタイヨウチョウなどの鳥類、タイガーカメレオンなどの爬虫類、そして多くの無脊椎動物が生息するなど、豊かな生物多様性を保っています。
地域: アフリカ / 国名: セーシェル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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メサ・ヴェルデ国立公園

Mesa Verde National Park
メサ・ヴェルデ国立公園
メサ・ヴェルデとは、スペイン語で「緑の台地」を意味します。アメリカ、コロラド州南西部に位置し,高所では標高2,600mを超えるこの台地は,マツなどの常緑樹に覆われています。この地には、西暦550年から1300年にかけて、先住民アナサジ族(現代のプエブロ族の祖先とされる)が居住していた住居遺跡群が残されています。最も古い居住跡は6世紀頃のもので、台地上に設けられた竪穴式住居に暮らしていました。床には小さな穴が設けられており、人間が地下世界からやってきたものとする神話を象徴しています。750〜1100年にかけて、区画が整備された集落が形成され、崖の側面の岩陰に集落が築かれるようになったと考えられています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1978年 / 登録基準: (iii)
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メッセルの化石採掘地区

Messel Pit Fossil Site
メッセルの化石採掘地区
19世紀からオイルシェール(油母頁岩)の鉱山として操業してきたドイツ中部のヘッセン州メッセルにあるメッセル・ピットでは1876年にワニの化石が発見されて以来、様々な化石が発見されています。これまで発掘された1000種を超える動植物の化石では、全身骨格や羽毛、皮膚、毛、胃の内容物などが非常に良好な状態で保存されており、貴重な研究材料として利用されています。特に保存状態の良質なコウモリの化石における反響定位(エコロケーション)の研究や霊長類、鳥類、昆虫の進化に関する重要な新しい発見などがなされています。鉱山としての採掘は1960年代には終了していますが、地元ヘッセン州やメッセル市とゼンケンベルク自然研究協会等によって組織されたNGOによって共同管理され貴重な遺産の保護保全を行っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1995年 / 登録基準: (viii)
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メディナ・アサーラのカリフ都市

Caliphate City of Medina Azahara
メディナ・アサーラのカリフ都市
スペイン南部のコルドバ郊外にあるメディナ・アサーラのカリフ都市は、後ウマイヤ朝のカリフであるアブド・アッラフマーン3世によって10世紀半ばに築かれた都市です。アラビア語で「花」を意味するザフラー宮殿は30年以上かけて築かれて、以後数年間は繁栄したのですが、1009~1010年のカリフ制廃止をもたらした内戦によって荒廃しました。以後、人々の記憶から忘れ去られ、都市の遺構が発見されたのは約1,000年後の20世紀初頭でした。約1,000年も忘れ去られていたため、保存状態は良好です。イベリア半島におけるイスラム文明を示す都市遺跡は少なく、非常に価値があると言えます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (iii)(iv)
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メノルカ島のタライオティック文化

Talayotic Menorca
メノルカ島のタライオティック文化
地中海西部に浮かぶメノルカ島には、数多くの先史時代の巨石遺跡が残されています。島からは1,500以上の遺跡が発見されており、その中の9つの構成資産には青銅器時代(紀元前1600年頃)から後期鉄器時代(紀元前123年頃)の巨石文化を中心とした遺跡が集中しています。また、この島ではタライオティック文化の葬儀の遺構が残っていることも特徴の1つです。この地の人々は渓谷や海岸の岩壁に人工の洞窟を掘って集団墓を含む墓地をつくりました。これらの古代石造集落とその景観からは、この地域に存在した先史時代の島嶼文化を垣間見ることができます。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (iii)(iv)
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メラカとジョージ・タウン:マラッカ海峡の歴史都市

Melaka and George Town, historic cities of the Straits of Malacca
メラカとジョージ・タウン:マラッカ海峡の歴史都市
マラッカ海峡に面した、古都メラカとペナン島のジョージ・タウンは、東洋と西洋の文化が重層的に融合した独自の都市景観を今に伝える港町です。ヨーロッパとアジアを結ぶ最短航路だったマラッカ海峡は、大航海時代から数多くの船が行き交う場所でした。この海峡の周辺はモンスーンの変わり目に位置するため、これらの港町は、風待ちのために停泊する中継地として栄えていきました。結果的にさまざまな国の人々が交流したことで、この場所では文化的な多様性が育まれ、非常に魅力的な都市となったのです。 
地域: 東・東南アジア / 国名: マレーシア / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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メリダの考古遺跡群

Archaeological Ensemble of Mérida
メリダの考古遺跡群
イベリア半島のスペイン南西部に位置するメリダは、初代ローマ皇帝アウグストゥスが、紀元前25年のスペインにおける戦勝を記念して建設した植民市です。植民市とは、母国に従属しないで自治独立を行う都市国家のことであり、メリダはイベリア半島の統治を万全とするために建設されました。当初は「アウグスタ・エメリタ」と呼ばれ、ローマ帝国の退役兵士たちがここで暮らしました。そして建設されてからすぐにローマ帝国ルシタニア属州の州都となり、「小ローマ」と言われるほど繁栄しました。また、4世紀になるとメリダは、イベリア半島におけるキリスト教布教の拠点にもなりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (iii)(iv)
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メルカ・クントゥレとバルチット:エチオピア高原地域の考古学的・古生物学的遺産群

Melka Kunture and Balchit: Archaeological and Palaeontological Sites in the Highland Area of Ethiopia
メルカ・クントゥレとバルチット:エチオピア高原地域の考古学的・古生物学的遺産群
エチオピア高原のアワッシュ川上流域にあるこの遺産群は、200万年前から人類の集団がこの地域に居住していたことを証明する先史時代の遺跡です。海抜約2,000mから2,200mにあり、地表の下は、河川による沖積堆積物と火山起源の堆積物が凝灰岩を挟んで堆積し、比較的連続した地層構造が形成されています。堆積物の下に埋もれた古景観の断片と動植物の化石から、更新世のエチオピア高地の高山生態系を復元することができます。考古学的に正確な年代測定ができる地層からは、ホモ・エレクトゥス、ホモ・ハイデルベルゲンシス、古代ホモ・サピエンスの化石が発見されています。これらは、人類が高地に居住し、低地の乾燥サバンナとは異なる高地の厳しい環境や気候条件に適応したことを示す最古の証拠の一つで、人類史の重要な段階を示すものとなっています。
地域: アフリカ / 国名: エチオピア連邦民主共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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メロエ島の考古遺跡

Archaeological Sites of the Island of Meroe
メロエ島の考古遺跡
スーダン中央東部、ナイル川とアトバラ川に挟まれた半砂漠地帯には、紀元前8世紀から後4世紀にかけて栄えたクシュ王国の遺跡が残ります。クシュ王国とは、前10〜9世紀頃にナイル中部地域に興隆した大国でした。王国の文化は、ナパタ文化とメロエ文化の2つの時期に分けられます。前期は紀元前900〜前270年にかけてナパタ地域を中心に栄え、当時の支配者の埋葬地などを含む遺跡は『ゲベル・バルカルとナパタ地域の遺跡群』として世界遺産に登録されています。メロエ文化は、王国がナイル川近くのメロエへと遷都し最盛期を迎えた前270〜後350年の時期を指し、地中海からアフリカの中心部まで版図を広げました。本遺産には、メロエにあるクシュ王の王都や、内陸に位置する宗教遺跡のナカとムサワラット・エス・スフラが含まれています。ピラミッド、寺院、住宅、灌漑システム、工業地帯などがあり、1,000年以上にわたって形成されたメロエ文化の証拠でもあります。
地域: アフリカ / 国名: スーダン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(v)
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メンフィスのピラミッド地帯

Memphis and its Necropolis – the Pyramid Fields from Giza to Dahshur
メンフィスのピラミッド地帯
紀元前28世紀頃から22世紀ぐらいまで続いたエジプト古王国の時代に建設されたピラミッドが、王国の都であったメンフィスの周辺(ギザからダハシュール辺り)に多く残っています。古王国第3王朝のジェセル王はそれまで日干しレンガで造られた小さいマスタバと呼ばれる墓ではなく、不滅の建材である石材を使ったピラミッドを建設しました。彼のピラミッドは方形の石段の四方を拡張し6段重ねた「階段ピラミッド」と呼ばれています。次の第4王朝のスネフェル王は途中で角度が変わる「屈折ピラミッド」や少し赤く見える石材を使った「赤のピラミッド」など在位中に3つもピラミッドを建設しました。そして最大のものは次のクフ王の時代ものです。カイロ近郊のギザの台地には、高さ146m(建設当時は150m以上あったと言われています)のクフ王のピラミッドとカフラー王・メンカフラー王のピラミッドが並び、「ギザの3大ピラミッド」と呼ばれます。しかし、これ以後のピラミッドは小規模化していきました。
地域: アフリカ / 国名: エジプト・アラブ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (i)(iii)(vi)
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モイダム:アホム王朝の墳丘墓・埋葬システム

Moidams – the Mound-Burial System of the Ahom Dynasty
モイダム:アホム王朝の墳丘墓・埋葬システム
「モイダム」とは、丘陵・森林・水辺といった自然の地形を生かした王族のお墓(墳丘)のことです。インド北東部アッサム州のパトカイ山脈の山麓には、13世紀から19世紀まで築かれてきたタイ・アホム王家のモイダムが約90基残されています。タイ・アホム族は13世紀ごろに中国雲南省方面から移住してきた民族です。彼らは丘の高台にチャライデオ「山上のまばゆい都市」と呼ばれる首都および墓地群を建設し、そこに墳丘を築きました。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iii)(iv)
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百舌鳥・古市古墳群

Mozu-Furuichi Kofun Group: Mounded Tombs of Ancient Japan
百舌鳥・古市古墳群
大阪平野の台地上に位置する「百舌鳥エリア」と「古市エリア」の49基45件の古墳群は、4世紀後半から5世紀後半にかけて築造された、古代日本列島を支配していた王たちの墓です。大阪平野は、古代日本における政治文化の中心地のひとつであり、多くの大陸に向かう船や、大陸から訪れた外国船が古墳を目にすることができる場所に位置していました。百舌鳥・古市の2つのエリアでは、いずれも4㎞四方の範囲に多数の古墳が密集しています。これらの古墳は、同時代に築造されたにもかかわらず、前方後円墳、帆立貝形墳、円墳、方墳という4つの標準化された形式と、20mから500m近くに及ぶ多様な規模を備えています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)
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モデナ:大聖堂と市民の塔(トッレ・チヴィカ)、グランデ広場

Cathedral, Torre Civica and Piazza Grande, Modena
モデナ:大聖堂と市民の塔(トッレ・チヴィカ)、グランデ広場
モデナはイタリア北部エミリア・ロマーニャ州にあります。モデナ市内あるいは近郊には、「マセラティ」や「フェラーリ」などの最先端のスポーツカーを製造する会社の本社があります。その一方で、旧市街では、中心にあるグランデ広場、大聖堂、鐘楼などが一体となっていて、中世の面影を今に残しています。そして、キリスト教における宗教上の結びつきの強さと、この地を支配したカノッサ家の影響を見ることができます。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)
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モヘンジョ・ダーロの遺跡群

Archaeological Ruins at Moenjodaro
モヘンジョ・ダーロの遺跡群
モヘンジョ・ダーロの都市遺跡は、紀元前3千年紀初頭にまで遡れる都市遺跡で、焼成レンガによって建てられた都市は、大きく東西二つのエリアに分かれています。東側の市街地地区は碁盤目状の街路が広がっているだけでなく、高度に整備された下水道網までも設置されていることから高度に計画された都市であったことが見て取れます。西側の城塞地区の丘の上には2世紀頃に仏教徒によって建造されたストゥーパ(仏塔)が残されています。それ以外にも公衆浴場や学校、穀物倉庫なども配置されています。
地域: 西・南アジア / 国名: パキスタン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (ii)(iii)
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モラヴィア教会入植地

Moravian Church Settlements
モラヴィア教会入植地
モラヴィア教会は、ルター派教会のひとつで、モラヴィア兄弟団とも呼ばれています。このモラヴィア教会に関係する4つの集落が国境を超えて4ヵ国に存在し、世界遺産に登録されています。これらの集落はヘルンフート(ドイツ)、ベツレヘム(アメリカ)、グレースヒル(英国)、クリスティアンスフェル(デンマーク)です。いずれの集落も、プロテスタントの理想を反映した都市計画に基づいて設立されており、平等とヒューマニズムが重視された街づくりがなされています。
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モルヌ・トロワ・ピトン国立公園

Morne Trois Pitons National Park
モルヌ・トロワ・ピトン国立公園
「モルヌ・トロワ・ピトン国立公園」は、熱帯雨林に覆われた火山地帯です。公園には標高 1,342mのトロワ・ピトン山を中心とする5つの火山があり、その周辺には約50の噴気孔や温泉湖があります。中でも、直径62mの温泉湖ポイリング・レイクが有名です。 熱帯雨林や雲霧林など5種類の森林があり、60種以上の植物が繁殖している他、ハチドリやアマツバメ といった175種に及ぶ鳥類や、世界最大のカブトムシのヘラクレスオオツノカブトムシが生息しています。ドミニカ国の固有種で、絶滅危惧種でもあるミカドボウシインコやアカノドボウシインコなど、希少な生物も多く生息しています。ドミニカ国初の世界遺産です。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: ドミニカ国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (viii)(x)
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モンゴルのアルタイ山脈にある岩面画群

Petroglyphic Complexes of the Mongolian Altai
モンゴルのアルタイ山脈にある岩面画群
モンゴル領のアルタイ地域に残る、ツァガーン・サラー・バガ・オイゴル遺跡、上ツァガーン・ゴル遺跡、アラル・トルゴイ遺跡の3つの岩面画遺跡が世界遺産として登録されています。いずれも更新世の氷河によって削り取られた渓谷に位置しており、岩絵だけでなく葬祭儀礼等の痕跡も残されています。後期更新世(紀元前1万1,000年頃)に形成されたと考えられる最初期の岩絵にはマンモス、サイ、ダチョウなどが含まれており、北部アジアが寒く乾燥した時代の証拠となっています。その後気候環境が乾燥したステップから森林ステップへと変化していった前期完新世(約1万1,000~6,000年前)の頃ではヘラジカやオーロックス、アイベックスなどへと移っており、この時代の岩絵はこの地域が狩猟に適した地域に変化したことを示しています。さらに植生が変化した中期完新世(約6,000~4,000年前)では、狩猟に変わって牧畜がこの地域の経済基盤となっていったことを反映しており、その後も前1,000年頃のスキタイ人や7~8世紀頃のテュルク系の人々の描写など1万2,000年にもわたるこの地域の文化や社会の変遷をすることができる貴重な証拠となっています。
地域: 東・東南アジア / 国名: モンゴル国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)
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モン・サン・ミシェルとその湾

Mont-Saint-Michel and its Bay
モン・サン・ミシェルとその湾
モン・サン・ミシェルは、フランス北西部の英国とフランスに挟まれた湾に立つ、小高い丘の上にあります。この地域は、フランスの他の地域とは異なり、現在の英国やアイルランドなどで見られるケルトの文化が色濃く残ります。708年にケルト人のモン・トンブと呼ばれるケルト人の聖地だった場所に、聖ミカエルを祀る聖堂を築いたのが、モン・サン・ミシェル(フランス語で「聖ミカエルの山」)の始まりです。聖ミカエルの信仰は、イタリアの世界遺産『イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡(568-774年)』に含まれるプーリア州の洞窟教会「サントゥアリオ・ディ・サン・ミケーレ・アルカンジェロ」に始まるとも伝えられますが、モン・サン・ミシェルはその信仰が遠くフランスに北西部にまで広がったことを示しています。 
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (i)(iii)(vi)
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ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会

Churches of Peace in Jawor and Świdnica
ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会
ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群は、17世紀中期の宗教戦争(三十年戦争)後、ハプスブルク家のカトリック支配下の中、プロテスタント社会に対する宗教的寛容さを示す必要性に迫られ建設されました。建設に際しては、石やレンガの使用が禁じられ、木材と土を主材料とするという厳しい条件下でありながらも、複雑かつ先駆的な建築技術が駆使されました。木造建築としてはヨーロッパ最大級の規模を誇り、耐久性に優れた構造を持っています。​今日までその壮麗な姿を保ち続けており、木造宗教建築の最高峰として評価されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポーランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)
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ヤズドの歴史都市

Historic City of Yazd
ヤズドの歴史都市
ここはイラン中央部の砂漠地帯にあるシルクロードの隊商都市です。ここには、乾燥して寒暖差が激しいという砂漠地帯の厳しい環境に適応した建築物が多くみられます。最大規模のカナート(地下水路)を始め、風を取り入れて室温調節をするバードギールや日差しを避けるための地下室などが残っています。また、日干しレンガで造られている建物が多いのも特徴です。日干しレンガは断熱性にすぐれているといわれ、夏涼しく冬は暖かいそうです。ここはその立地と厳しい気候により、他のイランの都市のような近代化から取り残された都市で、そのためこれらの伝統的な建物群が残されているのです。市内にある「ドウラトアバード庭園」は別の世界遺産「ペルシア庭園」に登録されており、日干しレンガ造りのバードギールが特徴です。これも砂漠に適応した建築の代表例です。
地域: 西・南アジア / 国名: イラン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2017年 / 登録基準: (iii)(v)
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ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス

Swiss Alps Jungfrau-Aletsch
ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス
『ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス』は、アルプス有数の氷河地帯であり、ヨーロッパの中でも広大な氷河が特徴です。スイス南西部に広がるアルプス山脈北部ベルナー・アルプスにそびえる、ユングフラウ山を中心としたエリアには、標高4,000m級の山々が連なります。ユングフラウ、アイガー、メンヒなどの名峰がそびえるこの一帯には、アレッチュ氷河など手つかずの自然が多く残されています。山並みが織りなす風景は、古来多くの芸術家たちにインスピレーションを与え、数々の文学や美術の題材として取り上げられました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スイス連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)
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ヨーロッパの大温泉都市群

The Great Spa Towns of Europe
ヨーロッパの大温泉都市群
イタリア、英国、オーストリア、チェコ、ドイツ、フランス、ベルギーの7ヵ国に点在する11の温泉都市で構成される、国境を越えたひとつの世界遺産です。18世紀初頭から1930年代にかけて、ヨーロッパにおける温泉文化が最も隆盛を極めたことを示しています。これらの都市は、互いに影響しあいながら街づくりをし、絵画のような景観の中で、美しくデザインされたレクリエーション施設や治療・療養環境が整えられていきました。ヨーロッパの温泉文化の発展に貢献した数百の温泉地の中でも、最も洗練された大規模な都市が世界遺産に選ばれました。そのひとつである英国の「バース」は、古代ローマの温泉の遺構が残る現役の温泉施設で、1987年に『バースの市街』として単独でも世界遺産に登録されています。
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