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アルブラとベルニナの景観とレーティッシュ鉄道
Rhaetian Railway in the Albula / Bernina Landscapes
イグアス国立公園(アルゼンチン)
Iguazu National Park
イラン縦貫鉄道
Trans-Iranian Railway
ヴァトナヨークトル国立公園:火山と氷河がつくるダイナミックな自然
Vatnajökull National Park - Dynamic Nature of Fire and Ice
この火山地域は、1万4,000㎢を超える広大な面積を誇り、アイスランドの国土のおよそ14%を占めています。園の名称の由来となっている、7,800㎢のヴァトナヨークトル氷帽や、10の火山が存在します。そのうち2つは国内でも特に活発な活火山で、残りの8つは氷河の下にあります。火山やヴァトナヨークトル氷帽の下に広がる地溝との相互作用はさまざまな形で表れますが、最も壮観なのはヨークルフロイプ(氷河湖決壊洪水)と呼ばれる現象です。これは、噴火の際に氷河の縁が決壊して突然発生する洪水のことです。こうした現象が繰り返し起こることで、独特な砂地平原や河川、渓谷が形成されました。また、この火山地域には氷河期を生き延びた地下水生生物の固有種が生息しており、単細胞生物が繁栄しています。これらの湖は、初期の地球や、木星や土星の氷の衛星の環境を再現している可能性があるとされています。
ウアスカラン国立公園
Huascarán National Park
ヴィルンガ国立公園
Virunga National Park
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園
Waterton Glacier International Peace Park
エトナ山
Mount Etna
普洱(プーアル)の景邁山古茶林の文化的景観
Cultural Landscape of Old Tea Forests of the Jingmai Mountain in Pu’er
中国南西部の雲南省普洱(プーアル)市にある景邁(けいまん)山は、普洱茶の原産地と考えられている場所です。10~14世紀頃にこの地へ移り住み、野生の茶樹を発見した少数民族の布朗族(プーラン族)と傣族(タイ族)は、自然林の一部の樹木と低木を間引きし、そこに茶樹を植える林下栽培という手法で茶の生産を行ってきました。古茶林は高木層、低木層、草本層の3つに分かれ、茶樹は主に低木層に生育します。森林の生態系を生かし、普洱茶の生育に理想的な環境をつくり出しました。また、布朗族と傣族がもつ茶祖信仰や伝統的な儀式は、千年以上にわたり古茶林の景観を維持するのに重要な役割を果たしてきました。布朗族と傣族は景邁山に定住し茶樹を発見して栽培を始めた先祖を「茶祖」として崇拝しており、毎年4月に茶祖に祈りを捧げる祭りがとり行われています。世界遺産には古茶林のほか、集落や防護林なども登録されています。
オザラ・コクアの森林山塊
Forest Massif of Odzala-Kokoua
中部アフリカに位置するコンゴ共和国の北部、バテケ高原とコンゴ低地林、コンゴ盆地の北西端にある一帯が世界遺産として登録されています。園内には密林や河畔林などの森林、乾燥・湿潤サバンナ地帯が広がっており、複数の生態系が交差するホットスポットとして生態学的に貴重な場所とされています。一帯は、アフリカ中央部におけるマルミミゾウの最も重要な拠点の1つとなっているほか、ニシローランドゴリラやチンパンジーが生息するなど霊長類の多様性が豊かな場所でもあります。また、コンゴ・ガボン・カメルーンの参加する三国間保護地域=TRIDOMランドスケープにも位置しており、『サンガ川流域-三カ国を流れる大河』の世界遺産登録エリアに隣接しています。ラムサール条約登録湿地や生物圏保存地域など様々な生物の保全地域が含まれており、野生生物の貴重な営みを守るべく日夜、努力が注がれています。
オリンピック国立公園
Olympic National Park
アメリカ合衆国ワシントン州シアトル市の西方に突き出たオリンピック半島には、手つかずの自然が広がっており、多様な景観と生態系を観察することができます。半島は、太平洋の海岸線、オリンピック山脈、温帯雨林の3つの基本領域に大別されます。全長100kmに及ぶ太平洋の海岸線は、アメリカ本土において最も長い自然のまま残された海岸線であり、軟体動物、ウニ、ヒトデなどの宝庫です。オリンピック山脈は、標高約2,400mのオリンポス山を最高峰とする山岳地帯であり、ブルー氷河をはじめとする60以上の氷河が存在します。山脈と太平洋沿岸の間に位置する半島西部は、アメリカ本土で最も降水量が多い地域であり、北半球では珍しい温帯雨林地帯が広がっています。このように、半島には海岸線から温帯雨林、氷河に覆われた山岳地帯まで多様かつ複雑な生態系が形成されており、生物多様性に富むとともに固有種の割合も高いです。
カナディアン・ロッキー山脈国立公園群
Canadian Rocky Mountain Parks
ロッキー山脈は、約6,000万年前に造山活動によって地上に姿を現したとされています。4,500kmにも連なる山々の内、カナダ側の2,200kmの連峰がカナディアン・ロッキーと呼ばれています。世界遺産に登録されているのは4つの国立公園と3つの州立公園です。中でも、表玄関となるのが「バンフ国立公園」です。大陸横断鉄道が通ることから地元民から「この美しい景観を輸送できないなら、観光客を輸入しよう」と言われるほど、カナダが誇る世界有数の景勝地となっています。また、バンフ国立公園内にあるルイーズ湖も有名で、「カナディアン・ロッキーの宝石」と称えられています。1882年に先住民以外の人に初めて発見され、当初は「エメラルド湖」という名だったのですが、ルイーズ王女の名にちなみ「ルイーズ湖」となりました。
峨眉山と楽山大仏
Mount Emei Scenic Area, including Leshan Giant Buddha Scenic Area
カムチャツカ火山群
Volcanoes of Kamchatka
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林
Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
ヨーロッパの広範囲に広がる10種のブナ原生林は、氷河期後期からの生物進化やブナの分化の過程が知れる貴重な遺産です。ブナの他にもヨーロッパナラをはじめ、絶滅の危機に瀕した80種を含む1,067種の植物や101種の鳥類、73種の哺乳類などが登録地に生息しています。また、広大な森林には、IUCNのレッドリストにも記載されているキンメフクロウも生息しています。2007年にスロバキアとウクライナの世界遺産として登録されましたが、その後、登録範囲が順次拡大されていきました。この地のブナ原生林は、現存するヨーロッパブナ(ファグス・シルヴァティカ)の原生林として世界最大であり、その中には世界最樹高のブナの標木も含まれています。
カンチェンジュンガ国立公園
Khangchendzonga National Park
紀伊山地の霊場と参詣道
Sacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range
キナバル自然公園
Kinabalu Park
ボルネオ島のマレーシア領内サバ州にあるキナバル自然公園は、東南アジア最高峰のキナバル山を中心に広がる国立公園で、その総面積は、東京23区が丸ごと収まるほどです。標高が4095メートルあるキナバル山は、地元のドゥスン族にとって聖なる山とされてきました。6つの植物帯をもつキナバル自然公園は、低地の熱帯ジャングルから高山エリアまで、実に様々な自然環境が特徴的で、東南アジアの植物多様性の中心地としても承認されています。食虫植物のウツボカズラ属や、1,000種に及ぶラン、世界最大の花として知られるラフレシアなど、ここに生育する植物は5,000種以上です。また、ボルネオ島の哺乳類、鳥類、両生類、無脊椎動物の半数以上がこの公園内に生息しています。
キナリグ人の文化的景観と移牧の道「カッチ・ヨル」
Cultural Landscape of Khinalig People and “Köç Yolu” Transhumance Route
キリマンジャロ国立公園
Kilimanjaro National Park
アフリカ大陸で一番高い山、それがキリマンジャロです。標高は5,895mもあります。山名のキリマンジャロは、スワヒリ語で「山」を意味する「キリマ」と、チャガ語で「白さ」という意味の「ンジャロ」が組み合わさったものとされています。タンザニア北東部、赤道直下にあるこの山は、サバンナの草原に囲まれながらも、雪をかぶった山がそびえる対照的な姿が幻想的です。周囲にはサル、ヒョウ、ライオン、ゾウなど多くの動物が暮らしており、中には絶滅の危機にある貴重な種類も生息します。標高3,000mを超えるあたりから、ヒースと呼ばれる灌木地帯や草原が広がり、色とりどりの野生の草花が見られます。さらに4,000mを越えると、昼間は気温が40度近くまで上がる一方で、夜は氷点下にまで冷え込む過酷な環境となり、生き物の姿はぐっと少なくなります。それでも、厳しい自然に適応して生きる植物や動物がわずかに息づいています。
グランド・キャニオン国立公園
Grand Canyon National Park
アメリカ西部のアリゾナ州を横断するグランド・キャニオンは、長年にわたるコロラド川の浸食作用と風化によってつくり出された、世界最大規模の渓谷です。全長は445km、深さは約1,500m、幅は500mから30kmにも及び、600万年にわたる地質活動の痕跡を現在に伝えています。この一帯の土地は、約6,500万年前に発生した地殻変動による造山活動によって隆起し、その結果としてコロラド高原が形成されました。約1,000万年前からは、軟らかい堆積層がコロラド川の浸食により削られ、約120万年前には現在の姿になったと考えられています。なお、この地域の隆起速度がコロラド川の浸食速度よりも遅かったため、川の流れが逸れることなく深い渓谷が形成されました。
グレート・スモーキー山脈国立公園
Great Smoky Mountains National Park
グレート・ブルカン・カルドゥン山と周辺の聖なる景観
Great Burkhan Khaldun Mountain and its surrounding sacred landscape
ケープ植物区保護地域群
Cape Floral Region Protected Areas
ケブラーダ・デ・ウマウアカ
Quebrada de Humahuaca
アルゼンチン北西端、アンデス山脈上に位置する「ケブラーダ・デ・ウマウアカ」は、グランデ川の浸食作用によって形成された、南北に約155kmにわたる渓谷です。アンデス高地の寒冷な高地砂漠高原から、温暖で湿潤な気候をもつフフイ渓谷まで広がるこの地には、1万年以上にわたり交易路として渓谷が利用されてきたことを示す遺跡が点在しています。 これらの遺跡には、先史時代の狩猟採集民および初期農耕社会(紀元前9000〜後400年)、大規模に組織化された農業社会(400〜900年)、繁栄した町や村(900〜1430年または1480年)、インカ帝国時代(1430年または1480〜1535年)、さらにはスペインによる町や村、教会(1535〜1810年)、アルゼンチン独立闘争(1810年〜20世紀)の痕跡が含まれています。
紅河ハニ族棚田群の文化的景観
Cultural Landscape of Honghe Hani Rice Terraces
黄山
Mount Huangshan
サーメ人地域
Laponian Area
サガルマータ国立公園
Sagarmatha National Park
シミエン国立公園
Simien National Park