World Heritage Sites

世界遺産一覧

("山岳地帯"関連)

アイールとテネレの自然保護区群

Air and Ténéré Natural Reserves
アイールとテネレの自然保護区群
ニジェールにある『アイールとテネレの自然保護区』は、アフリカ最大の保護区のひとつであり、その面積は約7万7,000㎢で、約1万2,800㎢のアダックス厳正保護区を含みます。登録されている地帯は、標高約2,000mのアイール山地から広大な砂漠地帯のテネレへと続き、非常に厳しい環境です。特にテネレ砂漠の気温は11月から2月は零度を下回り、逆に3月から6月にかけては最高気温が50度に達するので、年較差が非常に大きいです。また、7月から10月にかけては大雨が降るため、涸れ川であるワジが危険な濁流に変貌します。しかし、自然環境は多様で、半乾燥地域のサヘルや、砂漠の窪地に水が溜まったゲルタ、広大な砂砂漠などが見られます。このような過酷な環境の中でも、希少生物が逞しく生息しています。
地域: アフリカ / 国名: ニジェール共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1991年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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アラスカ・カナダ国境地帯の山岳国立公園群:クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセク

Kluane / Wrangell-St. Elias / Glacier Bay / Tatshenshini-Alsek
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳国立公園群:クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセク
アメリカとカナダの2つの国にまたがるこの自然保護区は,1979年にアメリカのランゲル・セント・エライアス国立公園とカナダのクルアニ国立公園が世界遺産に登録されました。その後、1992年にアメリカのグレイシャー・ベイ国立公園が、1994年にはカナダのタッシェンシニ・アルセク州立自然公園が追加され、広大な山岳公園群となりました。この地域には極地を除けば世界最大の氷原や、世界有数の長さと壮観さを誇る氷河、北アメリカ大陸の最高峰を含む雄大な山々、そして広大な森林やツンドラなど人を寄せつけない厳しい自然が広がっています。これらの公園では現在も地殻変動が活発に続いており,息をのむほど美しい自然景観が形成されています。自然のプロセスが支配的なこの地域では、氷河の作用とそれによって生まれた地形や景観の形成過程を明確に見ることができます。また、アラスカからカナダ北西部にかけて広く分布する多くの野生動物が生息しており、その個体数は他の地域を大きく上回ります。壮大な自然の中で、ハクトウワシ、グリズリー、ドールシープ、カリブー、オオカミ、シロイワヤギなど数多くの野生生物が暮らす楽園となっています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国, カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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アルタイ・ゴールデン・マウンテン

Golden Mountains of Altai
アルタイ・ゴールデン・マウンテン
アルタイ山脈はロシア・モンゴル・中国にまたがる全長約2,000kmの大山脈で、浸食の進んだ地形のため多くの分水嶺があり、オビ川とイルティシ川の2つの大河の源流となっています。このうち、ロシア領内の1万6000km²あまりが自然遺産に登録され、タイガやツンドラが広がるアルタイ自然保護区とテレツコヤ湖、希少な動植物が生息するカトゥン自然保護区とアルタイ山脈最高峰のベルーカ山、そしてウコック高原保護区の3つの地域を擁しています。また、数多くの氷河が見られ、その総面積は900km²以上といわれています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (x)
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アルブラとベルニナの景観とレーティッシュ鉄道

Rhaetian Railway in the Albula / Bernina Landscapes
アルブラとベルニナの景観とレーティッシュ鉄道
スイスとイタリアに跨ってスイスアルプスを横断する山岳鉄道であるレーティッシュ鉄道。全長67kmのアルブラ線には、42のトンネルと144の高架橋があり、一方、全長61kmのベルニナ線も13のトンネルと52の高架橋があり、いずれも100年以上の歴史を持ちながら、世界の鉄道の中でも高度な技術によって造られました。また鉄道によって山間部での生活の利便性の向上とともに社会経済に多大な影響を与えただけでなく、アルプスの豊かな自然と調和するようにレールが敷かれたことで、人間と自然の繁栄を示した景観を築き上げたのです。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国, スイス連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (ii)(iv)
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アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園

Alejandro de Humboldt National Park
アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
この国立公園は、キューバ東部北海岸、カリブ海に面するニペ・サグア・バラコア山地などの山岳地帯と森林に覆われた地域を含みます。中南米の自然を調査し、近代地理学の祖と呼ばれたドイツの学者アレクサンダー・フォン・フンボルトを記念して命名されました。約1,300種の種子植物のうち約70%が固有種とされ、哺乳類や昆虫の約3分の1、鳥類の5分の1、爬虫類・両生類の大多数はキューバまたは地域の固有種です。今後も多くの新種の発見が期待されています。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: キューバ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (ix)(x)
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イエン・トゥー-ヴィン・ニィエム-コン・ソンおよびキエップバックの記念碑と景観の関連遺産群

Yen Tu-Vinh Nghiem-Con Son, Kiep Bac Complex of Monuments and Landscapes
イエン・トゥー-ヴィン・ニィエム-コン・ソンおよびキエップバックの記念碑と景観の関連遺産群
2025年7月の第47回世界遺産委員会で新しく登録が決まった世界遺産です。この遺産は、森林に覆われた山、低地、川の谷にまたがる 12 の場所で構成されています。イェントゥ山脈を中心に、13世紀から14世紀にかけて陳朝(チャンちょう)の本拠地であり、大越国(ダイベト王朝)を形作ったベトナム独自の禅の宗派であるチュックラム禅宗の発祥の地でした。この複合施設には、仏塔、寺院、神社、宗教的および歴史上の人物に関連する考古学的遺跡が含まれています。地質学的に有利な環境に戦略的に位置していて、活気に満ちた巡礼地でもあり続けています。
地域: 東・東南アジア / 国名: ベトナム社会主義共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2025年 / 登録基準: (iii)(vi)
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イグアス国立公園(アルゼンチン)

Iguazu National Park
イグアス国立公園(アルゼンチン)
アルゼンチンとブラジルの国境を流れるイグアス川の沿岸に広がるイグアス国立公園は、イグアスの滝を中心とする広大な熱帯雨林地帯です。1984年にアルゼンチン側550㎢が、1986年にブラジル側1,700㎢がそれぞれ別の世界遺産として登録されました。登録面積は圧倒的にブラジル側が広いものの、滝の8割はアルゼンチン側に存在しています。
地域: 南米 / 国名: アルゼンチン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(x)
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イラン縦貫鉄道

Trans-Iranian Railway
イラン縦貫鉄道
『イラン縦貫鉄道』は、イラン北部のカスピ海に面する都市バンダレ・トルキャマンから、南部のペルシア湾沿岸のバンダレ・エマーム・ホメイニーまでを結ぶ、全長1,394?の路線です。首都のテヘランを境に、北側の路線は461?に30駅を擁し、南側の933?には59駅があります。この間、鉄道は4つの異なる気候帯(カスピ海周辺の湿潤温暖気候、山岳地帯の寒冷気候、中央高原の乾燥気候、ペルシア湾周辺の高温多湿気候)を通過し、森林や高山、砂漠など多様な地形を横断します。 鉄道のレール幅(軌間)は、現在世界で最も普及している1,435?(標準軌)が採用されました。
地域: 西・南アジア / 国名: イラン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (ii)(iv)
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インドの山岳鉄道群

Mountain Railways of India
インドの山岳鉄道群
インドには英国統治時代に開通した山岳鉄道がいくつかあります。そのなかで、インド北東部の有名な紅茶の産地であるダージリン地方にあるのが1881年開通の「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」で、1999年に世界遺産に登録されました。その後2005年には南西部にある「ニルギリ山岳鉄道」、2008年には北西部の「カールカ=シムラー鉄道」が世界遺産に追加登録され、現在この3路線が「インドの山岳鉄道群」として世界遺産になっています。いずれも19世紀後半の最新技術を駆使した都市と山岳地を結ぶ鉄道建設の代表例です。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ヴァトナヨークトル国立公園:火山と氷河がつくるダイナミックな自然

Vatnajökull National Park - Dynamic Nature of Fire and Ice
ヴァトナヨークトル国立公園:火山と氷河がつくるダイナミックな自然
この火山地域は、1万4,000㎢を超える広大な面積を誇り、アイスランドの国土のおよそ14%を占めています。園の名称の由来となっている、7,800㎢のヴァトナヨークトル氷帽や、10の火山が存在します。そのうち2つは国内でも特に活発な活火山で、残りの8つは氷河の下にあります。火山やヴァトナヨークトル氷帽の下に広がる地溝との相互作用はさまざまな形で表れますが、最も壮観なのはヨークルフロイプ(氷河湖決壊洪水)と呼ばれる現象です。これは、噴火の際に氷河の縁が決壊して突然発生する洪水のことです。こうした現象が繰り返し起こることで、独特な砂地平原や河川、渓谷が形成されました。また、この火山地域には氷河期を生き延びた地下水生生物の固有種が生息しており、単細胞生物が繁栄しています。これらの湖は、初期の地球や、木星や土星の氷の衛星の環境を再現している可能性があるとされています。
地域: ヨーロッパ / 国名: アイスランド共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (viii)
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ウアスカラン国立公園

Huascarán National Park
ウアスカラン国立公園
ウアスカラン国立公園はペルーのアンデス中央部、世界最高峰の熱帯山脈コルディジェラ・ブランカ山群のほぼ全域に広がっています。​この公園は、標高約2,500mから6,000m以上に及ぶ多様な標高帯を有し、27の6,000m級の雪山を含む壮大な景観が広がっています。​特に、標高6,768mのウアスカラン山はペルー最高峰であり、同国の象徴的な存在です。他にもトルコブルーの美しいヤンガヌコ湖などがあります。
地域: 南米 / 国名: ペルー共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (vii)(viii)
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ヴィルンガ国立公園

Virunga National Park
ヴィルンガ国立公園
ヴィルンガ国立公園は、1925年にマウンテンゴリラの保護を目的として設立された、コンゴ民主共和国初の国立公園です。この国立公園は、アフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)にあるアルバーティーン地溝帯の中心に位置しています。アフリカでも屈指の活火山であるニアムラギラ火山と、富士山に近い標高3,470mのニイラゴンゴ火山があり、この二つの活火山でアフリカの歴史的な大噴火の5分の2が発生していることから、地質学的にも非常に重要な場所として世界遺産に登録されました。また、隣国ウガンダの世界遺産『ルウェンゾリ山地国立公園』にも隣接しており、山地林だけでなく、サバンナや氷河も広がっています。
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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ウヴス・ヌール盆地

Uvs Nuur Basin
ウヴス・ヌール盆地
モンゴルとロシアにまたがって広がる総面積10,688㎢のウヴス・ヌール盆地のうち、12の保護地区で構成される8,980㎢が世界遺産に登録されています。浅く塩分濃度の高い、モンゴル最大の塩湖であるウヴス・ヌール湖を中心にモンゴル側に5つ、ロシア側に7つの構成資産が点在しています。区域内には4,000m級の山々から標高約800mのウヴス・ヌール湖に至るまで、タイガやツンドラ、砂漠、ステップ、湿地帯など多様性に富んだ気候環境が存在しています。また、更新世から残る氷河や氷河湖なども存在しており、氷河期以降の気候の変化を知る上でも科学的に重要な意義を持っています。域内の動植物においても固有種や遺存種が多数含まれており、生態系においても豊かな多様性を有しています。山岳地にはアルガリやシベリアアイベックス、シベリアヤマネコ、絶滅危惧種として知られるユキヒョウなどが生息し、砂漠にはトビネスミやアレチネズミ、マヌルネコなどが生息しています。また、水鳥にとっても重要な位置を占めており、シベリア、中国、南アジアを移動する渡り鳥の中継地として機能しています。
地域: / 国名: モンゴル国, ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (ix)(x)
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ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園

Waterton Glacier International Peace Park
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園は、1932年にカナダのアルバータ州にあるウォータートン湖国立公園と、アメリカのモンタナ州にあるグレーシャー国立公園が統合されて誕生した、世界初の国際平和公園です。国境をまたぐ雄大なロッキー山脈には、ツンドラ地帯、亜高山帯森林、山地林、草原などの手つかずの自然が広がっています。この地域には、標高3,000m級の山々や多数の氷河湖、渓流が存在しており、多様な動植物の生育地として極めて重要な自然の宝庫となっています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国, カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1995年 / 登録基準: (vii)(ix)
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雲南保護地域の三江併流群

Three Parallel Rivers of Yunnan Protected Areas
雲南保護地域の三江併流群
中国南西部の雲南省は緑の森林に恵まれています。東部にはカルスト地形(『中国南部のカルスト地帯』として世界遺産に登録されています)が広がりますが、西部には中国最長の川である長江、東南アジアの「母なる川」としてされるメコン川、タイとミャンマーの国境の一部を成すサルウィン川という三つの大河の上流域があります。この三つの大河の上流はそれぞれ中国では金沙江、瀾滄(らんそう)江、怒江と呼ばれ、これらの川がほぼ並行して流れる約1.7万㎢が世界遺産に登録されています。約5,000万年前に、ユーラシアプレートにインドプレートが衝突しました。この地はその衝突部分に近い場であり、古代のテチス海がその衝突により閉鎖したことや、ヒマラヤ山脈とチベット高原の隆起に関連することを示す、地質学的にも非常に重要な場所なのです。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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エトナ山

Mount Etna
エトナ山
シチリア島東部にあるエトナ山は、世界で最も活発に活動している成層火山として知られています。頂上の火口では絶えることなく噴火活動が継続しており、側面部や亀裂からは頻繁に溶岩流が流れ出ます。直近では、2025年6月に大規模な噴火が発生しました。一方で、地中海周辺の島で最も高い山でもあるエトナ山の歴史は古く、50万年前まで遡ることができると考えられています。文献上では少なくとも2,700年前から継続的な噴火の記録が残されており、火山活動の歴史について文書で記録された世界で最も古い例のひとつとされています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (viii)
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エネディ山塊:自然的・文化的景観

Ennedi Massif: Natural and Cultural Landscape
エネディ山塊:自然的・文化的景観
チャドは、アフリカ大陸中央部にある内陸国です。その北東に位置するエネディ山塊は、長い時間をかけて水や風に浸食された台地となった砂岩の山塊です。峡谷には断崖や天然のアーチ、尖塔などの絶景が広がります。最大の峡谷では、水が常時湛えられているので、動植物や人間の生活を維持するとともに、生態系を維持する上でも重要な役割を果たしています。洞窟や峡谷の表面の岩には、何千もの絵が描かれたり彫られたりしています。紀元前5000年代の岩絵もあり、サハラ砂漠最大の壁画群のひとつとなっています。エネディ山塊は自然美や文明の存在を示す文化的価値が認められ、複合遺産として登録されました。
地域: アフリカ / 国名: チャド共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2016年 / 登録基準: (iii)(vii)(ix)
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普洱(プーアル)の景邁山古茶林の文化的景観

Cultural Landscape of Old Tea Forests of the Jingmai Mountain in Pu’er
普洱(プーアル)の景邁山古茶林の文化的景観
中国南西部の雲南省普洱(プーアル)市にある景邁(けいまん)山は、普洱茶の原産地と考えられている場所です。10~14世紀頃にこの地へ移り住み、野生の茶樹を発見した少数民族の布朗族(プーラン族)と傣族(タイ族)は、自然林の一部の樹木と低木を間引きし、そこに茶樹を植える林下栽培という手法で茶の生産を行ってきました。古茶林は高木層、低木層、草本層の3つに分かれ、茶樹は主に低木層に生育します。森林の生態系を生かし、普洱茶の生育に理想的な環境をつくり出しました。また、布朗族と傣族がもつ茶祖信仰や伝統的な儀式は、千年以上にわたり古茶林の景観を維持するのに重要な役割を果たしてきました。布朗族と傣族は景邁山に定住し茶樹を発見して栽培を始めた先祖を「茶祖」として崇拝しており、毎年4月に茶祖に祈りを捧げる祭りがとり行われています。世界遺産には古茶林のほか、集落や防護林なども登録されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (iii)(v)
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オザラ・コクアの森林山塊

Forest Massif of Odzala-Kokoua
オザラ・コクアの森林山塊
中部アフリカに位置するコンゴ共和国の北部、バテケ高原とコンゴ低地林、コンゴ盆地の北西端にある一帯が世界遺産として登録されています。園内には密林や河畔林などの森林、乾燥・湿潤サバンナ地帯が広がっており、複数の生態系が交差するホットスポットとして生態学的に貴重な場所とされています。一帯は、アフリカ中央部におけるマルミミゾウの最も重要な拠点のひとつとなっているほか、ニシローランドゴリラやチンパンジーが生息するなど霊長類の多様性が豊かな場所でもあります。また、コンゴ・ガボン・カメルーンの参加する三国間保護地域=TRIDOMランドスケープにも位置しており、『サンガ川流域-三カ国を流れる大河』の世界遺産登録エリアに隣接しています。ラムサール条約登録湿地や生物圏保存地域など様々な生物の保全地域が含まれており、野生生物の貴重な営みを守るべく日夜、努力が注がれています。 
地域: アフリカ / 国名: コンゴ共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (ix)(x)
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オリンピック国立公園

Olympic National Park
オリンピック国立公園
アメリカ合衆国ワシントン州シアトル市の西方に突き出たオリンピック半島には、手つかずの自然が広がっており、多様な景観と生態系を観察することができます。半島は、太平洋の海岸線、オリンピック山脈、温帯雨林の3つの基本領域に大別されます。全長100kmに及ぶ太平洋の海岸線は、アメリカ本土において最も長い自然のまま残された海岸線であり、軟体動物、ウニ、ヒトデなどの宝庫です。オリンピック山脈は、標高約2,400mのオリンポス山を最高峰とする山岳地帯であり、ブルー氷河をはじめとする60以上の氷河が存在します。山脈と太平洋沿岸の間に位置する半島西部は、アメリカ本土で最も降水量が多い地域であり、北半球では珍しい温帯雨林地帯が広がっています。このように、半島には海岸線から温帯雨林、氷河に覆われた山岳地帯まで多様かつ複雑な生態系が形成されており、生物多様性に富むとともに固有種の割合も高いです。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vii)(ix)
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カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神の杉の森(ホルシュ・アルツ・エルラブ)

Ouadi Qadisha (the Holy Valley) and the Forest of the Cedars of God (Horsh Arz el-Rab)
カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神の杉の森(ホルシュ・アルツ・エルラブ)
レバノン国旗には同国の象徴であるレバノン杉が描かれています。〝神の杉〟と言われるこの樹木の数少ない群生地がカディーシャ渓谷です。この渓谷は国を南北に貫くレバノン山脈の北側に広がっており、それは険しい岩山と崖から成る景観です。ここはまた、キリスト教が伝播していく最初期に、求道者たちが隠れ住んだ場所の一つで、それはやがてマロン派という東方典礼カトリック教会の一派の拠点になりました。また、迫害から逃れる他教派の人々の避難所としても機能するようになりました。
地域: 西・南アジア / 国名: レバノン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)(iv)
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カナディアン・ロッキー山脈国立公園群

Canadian Rocky Mountain Parks
カナディアン・ロッキー山脈国立公園群
ロッキー山脈は、約6,000万年前に造山活動によって地上に姿を現したとされています。4,500kmにも連なる山々の内、カナダ側の2,200kmの連峰がカナディアン・ロッキーと呼ばれています。世界遺産に登録されているのは4つの国立公園と3つの州立公園です。中でも、表玄関となるのが「バンフ国立公園」です。大陸横断鉄道が通ることから地元民から「この美しい景観を輸送できないなら、観光客を輸入しよう」と言われるほど、カナダが誇る世界有数の景勝地となっています。また、バンフ国立公園内にあるルイーズ湖も有名で、「カナディアン・ロッキーの宝石」と称えられています。1882年に先住民以外の人に初めて発見され、当初は「エメラルド湖」という名だったのですが、ルイーズ王女の名にちなみ「ルイーズ湖」となりました。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(viii)
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峨眉山と楽山大仏

Mount Emei Scenic Area, including Leshan Giant Buddha Scenic Area
峨眉山と楽山大仏
四川省にある峨眉山は、古くから霊山として信仰される中国四大仏教名山の一つで、山の中腹には、30を超える寺院があります。1世紀頃、峨眉山に中国初の仏教寺院が建立されてから、この地は仏教の聖地のひとつとなりました。約20㎞東には、世界最大の磨崖仏である楽山大仏が鎮座しています。この場所は、岷江とその支流の大渡河、大渡河の支流である青衣江の合流点にあり、流れが急で多くの水難事故や水害が引き起こされていました。そのため、水難事故の防止や安全を祈願して造られました。8世紀前半に僧の海運が大仏を堀りはじめ、約90年かけて完成しました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)(vi)(x)
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カフジ・ビエガ国立公園

Kahuzi-Biega National Park
カフジ・ビエガ国立公園
コンゴ民主共和国東部のルワンダとの国境地帯キヴ湖の西岸にある国立公園です。カフジ山(3,308m)とビエガ山(2,790m)という2つの死火山を中心としたエリアに広がる原生熱帯林地域で、広さは60万haに及びます。この国立公園は1970年にヒガシローランドゴリラを保護するために設けられたもので、現在は標高2,000m付近に250頭ほどが生息しています。ヒガシローランドゴリラのオスはその背中の色から「シルバーバック」と呼ばれ人気があり、1980年代に多くの観光客が来園しましたが、その人間たちの持ち込んだ感染症により多数のゴリラが死亡するという事態が起こりました。また、近年は内戦等により生息環境が悪化しており、危機遺産に指定されています。
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (x)
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カムチャツカ火山群

Volcanoes of Kamchatka
カムチャツカ火山群
ロシアのユーラシア大陸北東部、カムチャツカ半島にある6つの火山が世界遺産登録されています。カムチャツカ半島には300以上の活火山があり、比較的規模の小さな爆発を繰り返す「ストロンボリ式」、粘り気の少ないマグマが連続的に流れ出す「ハワイ式」など様々なタイプの活火山があることから「火山の博物館」とも呼ばれています。カムチャツカ半島の3,000mを超える山は、活火山であっても氷河や氷帽が見られ、複雑で険峻な地形を作り出しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林

Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林
ヨーロッパの広範囲に広がる10種のブナ原生林は、氷河期後期からの生物進化やブナの分化の過程が知れる貴重な遺産です。ブナの他にもヨーロッパナラをはじめ、絶滅の危機に瀕した80種を含む1,067種の植物や101種の鳥類、73種の哺乳類などが登録地に生息しています。また、広大な森林には、IUCNのレッドリストにも記載されているキンメフクロウも生息しています。2007年にスロバキアとウクライナの世界遺産として登録されましたが、その後、登録範囲が順次拡大されていきました。この地のブナ原生林は、現存するヨーロッパブナ(ファグス・シルヴァティカ)の原生林として世界最大であり、その中には世界最樹高のブナの標木も含まれています。
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カンチェンジュンガ国立公園

Khangchendzonga National Park
カンチェンジュンガ国立公園
インド北部シッキム州のヒマラヤ山脈に位置する『カンチェンジュンガ国立公園』は、標高8,586mの世界第3位の高峰カンチェンジュンガを中心とする国立公園です。標高差は最大でおよそ7.3km(標高1,220m〜8,586m)もあり、ヒマラヤ山脈の中でも非常に急峻な地形が特徴です。この高度差によって気候や降水量の違いが生じ、亜熱帯から高山地帯まで多彩な生態系を有しています。園内には非常に多様な動植物が生息しており、固有種や希少種の多さも評価されています。また、多数の湖や氷河が点在しており、その中には全長26kmのゼム氷河も含まれます。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2016年 / 登録基準: (iii)(vi)(vii)(x)
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紀伊山地の霊場と参詣道

Sacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range
紀伊山地の霊場と参詣道
紀伊山地は三重・奈良・和歌山にまたがる山岳地帯で、豊かな自然と深い森林が広がっています。古代から神々が宿る特別な場所とされ、神仏習合の宗教観に基づかれた霊場が形成されました。熊野三山、高野山、吉野・大峯の三霊場と、それらを結ぶ参詣道は、日本の宗教文化に大きな影響を与え、今も多くの信仰を集めています。それらは自然環境を中心に育まれ、今なお共存しているため、日本ではじめて文化的景観が認められました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(vi)
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キナバル自然公園

Kinabalu Park
キナバル自然公園
ボルネオ島のマレーシア領内サバ州にあるキナバル自然公園は、東南アジア最高峰のキナバル山を中心に広がる国立公園で、その総面積は、東京23区が丸ごと収まるほどです。標高が4095メートルあるキナバル山は、地元のドゥスン族にとって聖なる山とされてきました。6つの植物帯をもつキナバル自然公園は、低地の熱帯ジャングルから高山エリアまで、実に様々な自然環境が特徴的で、東南アジアの植物多様性の中心地としても承認されています。食虫植物のウツボカズラ属や、1,000種に及ぶラン、世界最大の花として知られるラフレシアなど、ここに生育する植物は5,000種以上です。また、ボルネオ島の哺乳類、鳥類、両生類、無脊椎動物の半数以上がこの公園内に生息しています。
地域: 東・東南アジア / 国名: マレーシア / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ix)(x)
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キナリグ人の文化的景観と移牧の道「カッチ・ヨル」

Cultural Landscape of Khinalig People and “Köç Yolu” Transhumance Route
キナリグ人の文化的景観と移牧の道「カッチ・ヨル」
キナリグ人の文化的景観と移牧の道「カッチ・ヨル」は,アゼルバイジャン北部の大コーカサス山脈に位置するキナリグ村と,夏営地(ヤイラク)および段々畑,さらにアゼルバイジャン中部の低地平野にある冬営地(キシュラク),そしてそれらを結ぶ200kmに及ぶ季節的な移牧ルート「カッチ・ヨル」から成る,連続した文化的景観です。標高約2,200mのキナリグ村は,半農半牧生活を営むキナリグ人の故郷であり,彼らの文化と生活様式は,ヤイラクとキシュラク間の季節的な垂直移動によって特徴づけられています。キナリグ人は,古代から伝わる長距離の移牧の方法を現在も受け継いでいます。
地域: 西・南アジア / 国名: アゼルバイジャン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (iii)(v)
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