World Heritage Sites

世界遺産一覧

(執筆協力:たまやん)

アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)

Auschwitz Birkenau German Nazi Concentration and Extermination Camp (1940-1945)
アウシュヴィッツ・ビルケナウ:ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)
アウシュヴィッツ・ビルケナウは、ナチス・ドイツがユダヤ人を中心とする民族の絶滅を目的に設立した最大の強制収容所であり、ホロコーストの象徴的な現場です。1940年にポーランドのオシフィエンチムに設立され、1942年から1944年にかけて、ユダヤ人を中心に約150万人が組織的に殺害されました。この場所が選ばれた理由は、鉄道での輸送・運搬が容易で、周囲からの隔離が比較的簡単にできること、そしてナチス・ドイツが考える劣等民族をドイツ本国内に入れないようにするためでした。この地にて殺害された人の大半はユダヤ人だったとされ、他にも政治犯や犯罪者、精神や身体に障害のある人、ロマなどの少数民族なども命を落としました。この収容所は、20世紀における人類の残酷さの象徴です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポーランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vi)
詳細ページを見る Arrow-right

アシャンティ族の伝統的建造物群

Asante Traditional Buildings
アシャンティ族の伝統的建造物群
ガーナのクマシ北東に位置するこの建造物群は、18世紀に最盛期を迎えた偉大なアシャンティ文明の現存する最後の遺構です。これらの建物には、10の祠堂などが含まれており、それらは中庭を囲むように配置されています。木材、竹、泥漆喰で造られましたが、元々は茅葺き屋根でした。これらのアシャンティの伝統的建造物群は、18世紀末から19世紀末にかけて強大で裕福だったアシャンティ王国を象徴する重要な伝統的建築様式によって成っています。
地域: アフリカ / 国名: ガーナ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (v)
詳細ページを見る Arrow-right

アッピア街道:レジーナ・ヴィアルム(街道の女王)

Via Appia. Regina Viarum
アッピア街道:レジーナ・ヴィアルム(街道の女王)
アッピア街道は、紀元前312年にローマの執政官アッピウス・クラウディウス・カクエスの指導のもとに建設されました。最初は軍事的な目的で、ローマとカプアを結ぶために造られ、その後、ベネヴェントゥム、タレントゥム、ブリンディジウムへと延伸されました。これにより、東方や小アジアへのローマの拡大が促進され、街道は軍事征服だけでなく、農業生産や交易の発展にも寄与し、ローマ帝国の繁栄を支える重要なインフラとなりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)
詳細ページを見る Arrow-right

アボメーの王宮群

Royal Palaces of Abomey
アボメーの王宮群
アボメーの王宮群は、1625年から1900年にかけて栄えた強力なダホメ王国の主要な歴史的記念物です。ダホメ王国は奴隷貿易で富を得たため、これにより一帯は「奴隷海岸」と呼ばれました。12人の王が王位を継承する中で、王たちは代々、土壁で囲まれた同じ敷地内に宮殿を建て続けました。10の宮殿跡が世界遺産になっています。これらの宮殿は、当時の政治的、文化的中心地であり、失われた王国の栄光の過去を伝える貴重な証言となっています。
地域: アフリカ / 国名: ベナン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (iii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

Amami-Oshima Island, Tokunoshima Island, Northern part of Okinawa Island, and Iriomote Island
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
この地域は、絶滅危惧種や固有種が多く生息する生物多様性のホットスポットです。多くの分類群において多くの種が確認されており、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの絶滅危惧種、中琉球と南琉球に固有の種も多く見られます。また、アマミノクロウサギなどの飛翔能力を持たない陸生脊椎動物や植物においても、固有種が多く存在する独特な生物相が形成されています。さまざまな固有種の進化だけでなく、環境の変化の中で特定の地域にのみ残った遺存固有種や、独自の進化を遂げた種の例も多く確認されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (x)
詳細ページを見る Arrow-right

アミアンの大聖堂

Amiens Cathedral
アミアンの大聖堂
アミアン大聖堂は、フランス北部ピカルディ地方の中心に位置し、13世紀の古典的ゴシック様式を代表する教会建築の中でも最大級の規模を誇ります。身廊と内陣が交差廊を挟んで完璧な対称性を持つ、厳格で一貫性のある造りが大きな特徴です。内部は三層構造の壮麗な高さを持ち、軽快な構造、彫刻装飾とステンドグラスなどが、中世建築の最も特筆すべき例の一つです。主要部は1220年から1288年の間に、一貫性の高い設計思想のもと建設されたため、その構想と実現の統一性は非常に高い価値を持っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (i)(ii)
詳細ページを見る Arrow-right

アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟:ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟

Decorated cave of Pont d’Arc, known as Grotte Chauvet-Pont d’Arc, Ardèche
アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟:ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟
フランス南部アルデシュ川の石灰岩台地に位置するこの洞窟には、オーリニャック期(3万~3万2,000年前)にさかのぼる、世界最古級で最も保存状態の良い具象的な壁画が残されています。この洞窟は、約2万年前の落石によって1994年に発見されるまで閉ざされていたため、ほぼ当時の状態のままに保たれています。これは初期人類の文化的・芸術的伝統を伝える比類のない証拠となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (i)(iii)
詳細ページを見る Arrow-right

アルベロベッロのトゥルッリ

The Trulli of Alberobello
アルベロベッロのトゥルッリ
アルベロベッロは、イタリア南部プーリア州に位置し、円錐形の屋根を持つ石造りの家「トゥルッリ」で知られています。これらの建物は、石灰岩を積み上げて造られた伝統的な住居であり、乾式石積み(モルタル不使用)の技術を用いています。現在は、アルベロベッロの旧市街にある2つの地域に、1,000以上ものトゥルッリがあり、多くの人が住む現役の住居建築として、地域に根付いています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
詳細ページを見る Arrow-right

アレキパの歴史地区

Historical Centre of the City of Arequipa
アレキパの歴史地区
ペルー南部に位置するアレキパの歴史地区は、シラーと呼ばれる白い火山岩を主要な建材として使用しているため、「白い街」として知られています。1540年にスペイン人によって建設されたこの都市は、インカ帝国とスペイン植民地文化が交わる場所に位置し、独自の文化を育んできました。この街の建築様式は、ヨーロッパの建築技術と現地の職人たちの技術や美的感覚が見事に融合したものであり、その美しい街並みが大きな特徴です。
地域: 南米 / 国名: ペルー共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

イグアス国立公園(ブラジル)

Iguaçu National Park
イグアス国立公園(ブラジル)
アルゼンチンとブラジルの国境を流れるイグアス川の沿岸に広がるイグアス国立公園は、イグアスの滝を中心とする広大な熱帯雨林地帯です。1984年にアルゼンチン側550㎢が、1986年にブラジル側1,700㎢がそれぞれ別の世界遺産として登録されました。登録面積は圧倒的にブラジル側が広いものの、滝の8割はアルゼンチン側に存在しています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (vii)(x)
詳細ページを見る Arrow-right

イグアス国立公園(アルゼンチン)

Iguazu National Park
イグアス国立公園(アルゼンチン)
アルゼンチンとブラジルの国境を流れるイグアス川の沿岸に広がるイグアス国立公園は、イグアスの滝を中心とする広大な熱帯雨林地帯です。1984年にアルゼンチン側550㎢が、1986年にブラジル側1,700㎢がそれぞれ別の世界遺産として登録されました。登録面積は圧倒的にブラジル側が広いものの、滝の8割はアルゼンチン側に存在しています。
地域: 南米 / 国名: アルゼンチン共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (vii)(x)
詳細ページを見る Arrow-right

厳島神社

Itsukushima Shinto Shrine
厳島神社
厳島神社は、平清盛によって創建され、平安時代の貴族住宅である寝殿造りの様式を採用した神社建築の代表例です。弥山の深い緑を背景に、海上に浮かぶように建てられた社殿群は、自然と人工の調和を体現しています。これらの建築は、原始的な社殿を現在のような姿に発展させた平清盛の卓越した構想力と美的センスを示すとともに、日本人の信仰心や精神文化の発展の過程を理解する上でも重要な存在です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(vi)
詳細ページを見る Arrow-right

石見銀山遺跡とその文化的景観

Iwami Ginzan Silver Mine and its Cultural Landscape
石見銀山遺跡とその文化的景観
石見銀山は、16世紀から20世紀にかけて銀の採掘が行われた鉱山遺跡で、鉱山跡、精錬施設、鉱山町、街道、港町などが含まれます。これらの遺構は、当時の銀生産技術や人々の暮らしを物語っており、特に600ほどある手掘りの坑道「間歩」は、ノミと金槌で掘られた跡が残っており、当時の技術を今に伝えています。 また、銀生活や住民たちの生活で仕様された薪炭材の供給源であった森林をはじめ、豊かな自然環境も残されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (ii)(iii)(v)
詳細ページを見る Arrow-right

ウアスカラン国立公園

Huascarán National Park
ウアスカラン国立公園
ウアスカラン国立公園はペルーのアンデス中央部、世界最高峰の熱帯山脈コルディジェラ・ブランカ山群のほぼ全域に広がっています。​この公園は、標高約2,500mから6,000m以上に及ぶ多様な標高帯を有し、27の6,000m級の雪山を含む壮大な景観が広がっています。​特に、標高6,768mのウアスカラン山はペルー最高峰であり、同国の象徴的な存在です。他にもトルコブルーの美しいヤンガヌコ湖などがあります。
地域: 南米 / 国名: ペルー共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1985年 / 登録基準: (vii)(viii)
詳細ページを見る Arrow-right

ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡

Valongo Wharf Archaeological Site
ヴァロンゴ埠頭の考古遺跡
ブラジル、リオ・デ・ジャネイロに位置するこの遺跡は、アフリカから奴隷を輸送するために1811年から建設が始まった埠頭(ヴァロンゴ埠頭)の遺跡です。当時のリオ・デ・ジャネイロは、アメリカ大陸最大の奴隷市場でした。その中でもヴァロンゴ埠頭はアメリカ大陸で最も多くのアフリカ人奴隷が上陸した場所で、推計でおよそ90万人ものアフリカ人がこの埠頭を経由してアメリカ大陸へ強制的に連れてこられたとされています。ヴァロンゴ埠頭は人類史上最大規模の強制移住を証明する重要な物的証拠であり、奴隷制度という残虐な歴史を後世に伝える場として、世界遺産に登録されています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2017年 / 登録基準: (vi)
詳細ページを見る Arrow-right

ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑

Wieliczka and Bochnia Royal Salt Mines
ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑
ヴィエリチカとボフニャの岩塩坑は、13世紀から20世紀末まで稼働していた、ヨーロッパで最も古く、最も重要な王立塩採掘施設です。両坑は同一の岩塩層に位置し、これらの坑道は、塩採掘技術の歴史的発展を示す貴重な遺産として評価されています。 ヴィエリチカ岩塩坑は、11~12世紀に本格的な井戸の掘削が始まり、塩水を加熱して塩の採取が行われるようになりました。13世紀には岩塩の塊が発見され、採掘によって直接塩を得ることができるようになりました。塩による収益は王室の財源の3分の1を占め、この収入を基に、ポーランド王カジミエシュ3世はポーランド初の大学(現ヤギェウォ大学)を創設することができたと言われています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポーランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1978年 / 登録基準: (iv)
詳細ページを見る Arrow-right

ヴィシェグラードのメフメド・パシャ・ソコロヴィッチ橋

Mehmed Paša Sokolović Bridge in Višegrad
ヴィシェグラードのメフメド・パシャ・ソコロヴィッチ橋
ヴィシェグラードのメフメド・パシャ・ソコロヴィッチ橋は、オスマン帝国の大宰相メフメド・パシャ・ソコロヴィッチの命令により、16世紀末に宮廷建築家ミマール・コジャ・スィナンによって建設されました。この橋は、オスマン帝国の記念碑的な建築と土木工学の最盛期を特徴づけるものです。全長179.5m、11の石造アーチ(径間11m〜15m)からなり、川の左岸には直角に曲がった4つのアーチを持つアクセススロープが設けられています。橋全体の比類ない優雅な均整と荘厳な風格は、この建築様式の偉大さの証となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ボスニア・ヘルツェゴビナ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

ウィレムスタットの歴史地区:キュラソーにある内陸都市と港

Historic Area of Willemstad, Inner City and Harbour, Curaçao
ウィレムスタットの歴史地区:キュラソーにある内陸都市と港
ウィレムスタットの歴史地区は、1634年にオランダ人がカリブ海のキュラソー島のに設立した、植民地時代の貿易と行政の集落を代表する例です。セント・アナ・バーイの入り江の東岸にアムステルダム要塞が建設されたのを皮切りに、町はその後数世紀にわたって継続的に発展しました。現代の市街地は、プンダ、オトロバンダ、ピーターマーイ、スカローという4つの異なる歴史地区で構成されており、それぞれが異なる植民地時代の都市計画と開発の時代を反映しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: オランダ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (ii)(iv)(v)
詳細ページを見る Arrow-right

ヴォーバンによる要塞建築群

Fortifications of Vauban
ヴォーバンによる要塞建築群
ヴォーバンによる要塞建築群は、フランス国王ルイ14世に仕えた高名な軍事技術者、セバスチャン・ル・プレストル・ドゥ・ヴォーバンの作品の中で最も優れた事例であり、フランスの東西南北の国境沿いに位置する12の要塞群から構成されています。これらは、近代における西洋軍事建築の典型として、古典的要塞の頂点を物語るものです。この遺産には、ヴォーバン自身が一から築いた新しい町、城塞、稜堡式塔、山岳要塞、海岸要塞など、地形や目的に応じた多様な建築物が含まれています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

ヴロツワフの百周年記念ホール

Centennial Hall in Wrocław
ヴロツワフの百周年記念ホール
ポーランドのヴロツワフの百周年記念ホールは、ライプツィヒの戦い(諸国民戦争)の百周年を記念する展示会のために、1911年から1913年にかけて建築家マックス・ベルクによって建てられました。この建物は、鉄筋コンクリート建築の歴史において画期的な作品として位置付けられています。当時としては非常に大規模な構造を鉄筋コンクリートで実現し、その後の建築技術の発展に大きな影響を与えました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポーランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2006年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

ウンム・アッラサス(カストロム・メファア)

Um er-Rasas (Kastrom Mefa'a)
ウンム・アッラサス(カストロム・メファア)
ヨルダン中部にあるウンム・アッラサスは、ローマ軍の駐屯地として始まり、5世紀以降町へと発展した考古学遺跡で、ローマ時代、ビザンチン時代、そして初期イスラム時代(3世紀末から9世紀)の遺構が残されています。16の教会があり、そのうちいくつかは保存状態の良いモザイク床を有しています。中でも聖ステファノ教会のモザイク床は特筆すべきもので、当時の町々の様子が描かれており、芸術的にも地理的記録としても特別な意義を持っています。しかし、要塞化されたローマ軍の駐留地を含む遺跡の大部分は未だ発掘されていません。
地域: 西・南アジア / 国名: ヨルダン・ハシェミット王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (i)(iv)(vi)
詳細ページを見る Arrow-right

エル・ピナカーテとグラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保存地域

El Pinacate and Gran Desierto de Altar Biosphere Reserve
エル・ピナカーテとグラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保存地域
メキシコ北西部、アメリカとの国境からカリフォルニア湾まで広がる714,566ヘクタールのエリアが世界遺産に登録されています。この遺産は、二つの明確に異なる広範な景観タイプで構成されています。一つは、黒と赤の溶岩流と砂漠の舗装道路が広がる休火山ピナカテ楯状地であり、もう一つは常に変化する最大200メートルの高さに達する変化に富んだ砂丘が広がるグラン・アルタル砂漠です。火山楯状地の暗い色と広大な砂の海が劇的な対比を生み出し、視覚的に傑出した風景を提供しています。線状砂丘、星型砂丘、ドーム型砂丘など多様な砂丘が存在し、壮大な美しさを持っています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
詳細ページを見る Arrow-right

オアハカの中部渓谷にあるヤグルとミトラの先史洞窟

Prehistoric Caves of Yagul and Mitla in the Central Valley of Oaxaca
オアハカの中部渓谷にあるヤグルとミトラの先史洞窟
この遺跡群は、メキシコのオアハカ州中部、トラコルラ渓谷の北斜面に位置し、先史時代の洞窟や岩陰遺跡群で構成されています。ギラ・ナキツ洞窟では、1万年前のウリ科植物の種子が発見されており、これはアメリカ大陸における最古の栽培植物と見なされています。また、同じ洞窟から見つかったトウモロコシの芯の破片は、トウモロコシの栽培を示す最古の証拠であると言われています。この事実は、メソアメリカ文明の興隆を可能にした人間と自然の繋がりを実証しています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2010年 / 登録基準: (iii)
詳細ページを見る Arrow-right

オウロ・プレトの歴史都市

Historic Town of Ouro Preto
オウロ・プレトの歴史都市
17世紀末に創設されたオウロ・プレトは、18世紀のブラジルの「黄金時代」の中心地として栄え、金鉱採掘によって莫大な富を築きました。険しい山岳地帯に都市計画を施すという、人間の創意工夫と才能の証であるこの町は、その経済的繁栄の象徴として、多くの教会や橋、噴水を建設し、バロック様式の都市景観を形成しました。金鉱が枯渇した19世紀に経済的影響力は衰えたものの、都市は現代まで保存されています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (i)(iii)
詳細ページを見る Arrow-right

小笠原諸島

Ogasawara Islands
小笠原諸島
小笠原諸島は、日本列島から約1,000km南に位置する孤立した島々で、他の大陸と陸続きになったことがないため、長期間隔絶した環境での進化や適応放散などで、独自の進化を遂げた動植物が多く生息しています。小笠原群島は、地殻のプレートが沈み込むことで形成される海洋性島弧に分類されています。このような環境では、生物集団が極端に偏るという特徴がみられ、種の分布の過程を知ることができる点が貴重です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ix)
詳細ページを見る Arrow-right

オスン-オソボの聖林

Osun-Osogbo Sacred Grove
オスン-オソボの聖林
オソボ市の郊外にあるオスン聖林の密林は、ナイジェリア南部に残された高地原生林の最後の名残の一つです。この聖林をオスン川が蛇行しながら流れており、この景観全体が豊穣の女神オスンというヨルバ族の神々の一人の住処と見なされています。この聖林は、あらゆる集落の外側には聖なる森が広がっているというヨルバ族の世界観が普及していた証であり、ヨルバ文化における最後の聖林となっています。
地域: アフリカ / 国名: ナイジェリア連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2005年 / 登録基準: (ii)(iii)(vi)
詳細ページを見る Arrow-right

オラシュティエ山脈のダキア人要塞

Dacian Fortresses of the Orastie Mountains
オラシュティエ山脈のダキア人要塞
これらのダキア人要塞は、紀元前1世紀から紀元後1世紀にかけて、ダキア人支配下で建設されました。その建築は、古典世界とヨーロッパ鉄器時代後期の技術と概念が異例な融合を示しており、軍事建築と宗教建築を組み合わせた独自の様式を生み出しています。この要塞群は、古典世界内外からの軍事建築の技術と概念が融合して独特のスタイルを形成しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ルーマニア / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

オリンダの歴史地区

Historic Centre of the Town of Olinda
オリンダの歴史地区
16世紀にポルトガル人によって設立されたオリンダは、ブラジル北東部のペルナンブーコ州にある歴史的な都市です。豊かな自然景観の中に、植民地時代に建設された建物や教会、修道院などが調和して配置されています。この独特な景観は、オランダ植民者による略奪と破壊、そしてその後の再建を経て形成されました。この都市構造は18世紀まで遡り、現在もその姿を保ち続けています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (ii)(iv)
詳細ページを見る Arrow-right

カナイマ国立公園

Canaima National Park
カナイマ国立公園
カナイマ国立公園は、南米ベネズエラの南東部、ギアナ高地に位置し、面積は約300万ヘクタールに及びます。これは四国の約1.6倍に相当し、世界最大級の自然保護区の一つとされています。公園の65%はテーブルマウンテン(テプイ)と呼ばれる独特な地形で覆われており、これらの地形は生物学的・地質学的に非常に重要な存在です。
地域: 南米 / 国名: ベネズエラ・ボリバル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
詳細ページを見る Arrow-right

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

Sacred Island of Okinoshima and Associated Sites in the Munakata Region
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
沖ノ島は、玄界灘に浮かぶ周囲約4kmの孤島で、4世紀後半から9世紀末の約500年間の古代祭祀の祭祀の変遷を伝える考古遺跡がほぼ手つかずの状態で残っています。ここでは宗像三女神の信仰が生まれ現在にまで伝えられており、古代から今日に至るまで発展し継承されてきたことを示す貴重な証拠になっています。沖ノ島への上陸は原則禁止されており、神職が交代で奉仕を行うなど、厳格な禁忌が守られています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2017年 / 登録基準: (ii)(iii)
詳細ページを見る Arrow-right